『玉の輿大作戦物語(仮題)』のほんとの意味

小さい頃に読んだお話で、こんなのがあった。

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 どこかのくにのおうじさまに、おきさきをむかえることになりました。いろんなくにのおひめさまが「わたしをおきさきにして〜」とやってきました。おうじさまのおかあさまは、やってきたおひめさまがおうじさまにふさわしいかあるテストをしました。そのテストとは・・・。

 おかあさまはおひめさまたちをおいしいごちそうでもてなしました。それはほんとにおいしいごちそうでした。みなくちぐちに「おいしいですわ〜」といいました。おかあさまはおもてなしがおそくまでつづいたので、おひめさまたちに「このままおしろにとまっていきなさい」といいました。それでさっそくメイドたちにおひめさまのためのベッドをよういさせ、おひめさまたちにやすんでもらいました。

 つぎのひ、おかあさまはおきてきたおひめさまひとりひとりにききました。「よくねむれましたか?」

 おひめさまたちは、みなくちぐちに「はい、とてもねごこちのいいベッドでしたわ」と、いいました。しかし、ひとりだけこんなことをいいました。「あまりよくねむれませんでした。どうもせなかにあたりになにかがあたって・・・。そのせいでよくねむれませんでしたわ」と。

 じつはそのベッドにはひみつがあったのです。おひめさまのベッドをつくるとき、しきぶとんのしたにひとつぶのまめをおいて、そのうえにおふとんをしいてあったのです。そんなおふとんでねむったひとは、おそらくせなかのあたりになにかあたってきもちわるかったでしょう。

 おかあさまは、けっきょく「あまりよくねむれなかった」といったおひめさまをおうじさまのおきさきにえらびました。おわり

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この話を小さい頃に読んだ私は、この話がどういう意味を持っているのかよくわからなかった。「これって神経質な人がいいってことかなぁ?じゃ、わたしはのお后にはなれへんなぁ。このおかーさんすごいいじわるな姑やなぁ」な〜んて思っていた。

でも、最近ようやく(ほんとようやく)この話の意味がわかった(気がする)。これは、「相手が誰であろうと自分の気持ちを偽ってはいけない」、「おきさきになりたいから、おかあさまに嫌われたくないからって、言いたいことをいわないのは間違っているよ」ってことなんだねぇ(って、Meg男の勝手な見解)。

・・・・もっと早く気づけばよかった。でも、今気づいてよかった。