Star Trek:
Insurrection
スタートレック 叛乱
本国アメリカでは98年12月公開。日本国内の公開は99年5月上旬。
エンタープライズEでは新たに惑星連邦に加入しようとしている惑星の使節団の歓迎パーティが開かれていた。そこへ艦を離れ、バクー族の調査隊に加わっていたデイタが暴走したとの連絡が入る。何か不自然なものを感じたピカードたちは調査を開始するが.....
この作品もジョナサン・フレイクス監督。TNGの劇場版の中では一番落ち着いた内容(TV版に近い、という意味)だと思う。
Star Trek:
Nemesis
ネメシス/S.T.X
ファンの間でも評価はわれているようだが、一般的な観客が楽しめるかといえば微妙なところだ。戦闘シーンは地味目であるし、ラムスのエイリアンが陳腐なこと、シンゾンのキャラクタが明らかにピカードに負けている(俳優のせい?)、などなど、他のSciFiジャンルの最近の作品と比べると見劣りする部分が目立つ。売りであるはずのアクション・シーン、たとえばアルゴやスコーピオンなどのシーンもテレビシリーズよりもやや豪華になった、という程度であり、それほど魅力的とは思えなかった。
それぞれの登場人物の背景がわかっていれば、よりこの作品を楽しめるだろう、とだれかが付録ディスクに収録されているインタビューの中で述べているが、この点がこの作品の良さでもあり、悪さでもある。これまでの作品の設定に忠実であることはファンにとっては嬉しいのだが、本作の一般的な娯楽作品としての魅力はそれだけスポイルされてしまっているような気がしてならない。付録ディスク収められている削除シーンにラスト以降のエンタープライズEの様子があるが、同様の理由で、もしこの部分が本編で採用されていたならさらに「コアなファンにしか通用しない駄作」のイメージが強くなっていただろう。
ただ「新スタートレック」ファン2時間ものの特番として考えればには十分満足できる内容である。なによりこの作品は「新スタートレック」世代の終わりが示されており、製作者側にとってもファンにとってもこの「新スタートレック」からの卒業を促すものとなっている。1度見ただけでは前に述べたような悪いところばかり気になるが、2度、3度と繰り返し見てみると、製作者側が伝えたかったであろうメッセージが伝わってくる。TNGファンはこの十数年間を振り返りながら余韻に浸ろう。
TNGにどっぷりつかっていたものにとって最高、とはいえなくとも記憶に残る作品であることには間違いない。
本作公開中にローマに行ったら、町中ネメシスのポスターだらけだった。
Star Trek
スタートレック
スタートレックという作品群の特徴として、クルーが新たな困難に直面したときに極力戦闘を避け、交渉で問題を解決する、という点があげられる。スターウォーズなどのSF作品と比べると戦闘シーンが地味で、少なくとも国内では一般受けしにくいマイナーな番組、ということにもつながっていたわけだが......
映画第11作目はクルー、エンタープライズのデザインを一新した、新たなTOS世代のストーリーとなっている。
新たな「スタートレック」は......