【TAMAの覚え書き(11)】・・・・・・・・「映画の小道具たち」を書くために、色々なビデオ作品等を観直した時の感想など。 |
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2001.10.20 『壁をうち砕く理由』
朝晩の冷え込みも本格的になってきた今日この頃。そろそろ衣替えシーズンですね。また、空が気持ちよくすっきりと晴れわたるこの時期は、「部屋の模様替え」にうってつけの季節だといえるかもしれません。 今回は、映画に見る「壁をうち砕くシーン」についてお話したいと思います。 『アンジェラの灰』は、アイルランドで暮らしていた家族の物語。 『フライド・グリーン・トマト』のエブリン(キャシー・ベイツ)は、生活に不満はないものの、自分自身に自信が持てない中年女性。更年期特有の症状が余計に彼女を鬱々とさせていた。しかし、夫の親族を見舞うため老人ホームへ出かけた時、偶然ひとりの老婦人と出会ったことによりエブリンの考え方や生き方は大きく変化していく。 気分転換=部屋の模様替えという目的で一度は「壁」を砕いたエブリンだが、その後、別の理由を持ち「壁」を元に戻す。(行き場所をなくした老婦人を自分の家へ迎え入れるため。) 『ベティ・ブルー/インテグラル』には、ベティとゾルグが古い屋敷の「壁」を破るシーンがある。精神的な異常を見せ始めたベティの心が望んだのだ。ゾルグにどれほど深く愛されようともベティの精神は満足しない。なんともいえぬ閉塞感を遠ざけたくて、ふたりは部屋の「壁」を壊すが、病んだ心の「壁」までは崩せず、不幸な結末へ進むほかなかった。
『マルコヴィッチの穴』への入口はオフィスの「壁」。キャビネット裏にある「壁」の四角い切り込み。それをはずすと小さな扉があらわれ、くりぬかれた「壁」の向こうは暗い穴。ジョン・マルコヴィッチ(の頭)へ通じる道は意外な場所で発見され、以降、登場人物と観客をどんどん奇想天外なストーリーに吸い込んでしまう。(笑) ※映画に出てくる「壁」は様々な理由で砕かれますが、「壁をうち抜く」なんてこと、実生活ではそう簡単にできるものではありませんよね。だけど、ちょっとやってみた〜い!(笑)※ |
2001.10.20 『左ききの役者たち・・・その8』
(m(_ _)m special thanks!! :zukunさん/ニコール・キッドマンについてのご確認。) 「左ききの役者たち」、ずっと更新を怠っていましたけれど、よくやく第8回目となります。 この秋、公開予定の『ムーラン・ルージュ』に主演した女優、ニコール・キッドマン。 『アイズ・ワイド・シャット』での夫婦共演後、トム・クルーズとの別離も話題となりましたが、このふたりが制作、主演に名をつらねたホラー映画『THE OTHERS』は、好評だそうです。 同作『THE OTHERS』の予告編、ニコール・キッドマンが椅子に腰掛けて刺繍をしている場面で、彼女が針を持つ手は左手。また『冷たい月を抱く女』だと、箸を左手に持って食事していたし、『誘う女』中、ペンを持つ手は左である。(カンヌ映画祭の時、ファンからサインを頼まれたニコール・キッドマンはペンを左手で持ちそれに応えていたとの耳よりな情報もいただきました。zukunさん!どうもありがとうございました!) 『オーロラの彼方へ』で時空を超えて無線通信する親子を演じたデニス・クエイドと、ジム(ジェイムズ)・カヴィーゼル。彼等はどちらも左手にペンを持って文字を書いている。また、デニス・クエイドは野球の試合中も左打ちだった。さらに『ペイ・フォワード』のジム(ジェイムズ)・カヴィーゼル。オスメント少年と並んで食事するシーンでは、スプーンを左手に持っていた。 それから、カーレースの常識をことごとく覆した映画(?)『ドリヴン』に出演したキップ・パルデュー。新鋭レーサー役の彼が女の子に取り囲まれてサインしているところ(ほんの一瞬だけど)では、左手にペンを握り名前を書く場面を見つけた。 今回は、ニコール・キッドマンさん、デニス・クエイドさん、ジム(ジェイムズ)・カヴィーゼルさん、キップ・パルデューさんの4人を“左ききの役者さん”に加えたいと思います。 |
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