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▼『ノッティングヒルの恋人』の作品データ▼
#14.ベンチ (2000.5)
 GWもアッという間に終わってしまいました。今年の黄金週間は良い天候に恵まれたので、自然を満喫なさった方も多いでしょうね。私も久々に公園のベンチに座り、少しのんびり過ごせました。

今回は、かなり大きな小道具であるベンチに注目してお話しましょう。昨年のヒット作品、「ノッティングヒルの恋人」から・・・。(私...恋愛映画は苦手なので、あらすじはサラッと流します。どうかお許しを...。^^;)

□□□出会いとは不思議なもの。国籍・職業・恋人の有無を問わず、突然やってくる運命的な出会い・・・。ハリウッドの人気女優アナ(ジュリア・ロバーツ)は、ウエストロンドンの小さな街=ノッティングヒルで旅行書専門の本屋に立ち寄る。そこでウィリアム(ヒュー・グラント)と出会うアナ。ウィリアムは生真面目な男性で平凡な生活を送っていた。このふたりには運命のイタズラまでも追加で起きる。(笑えるエピソードも・・・たくさん盛り込まれている。)
*** 略 *** → ビデオ等をお楽しみくださいませ。□□□

アナの短いイギリス滞在期間中に、彼女はウィリアムに心惹かれます。ウィリアムの方も、「別世界の女性だ!」と思いながら、アナに惹かれていく自分を抑えきれなくなっていきます。

□□□友人宅へ招かれたウィリアムは、その夜、アナを誘って行く。気のいい友人達と、アナの大ファンであるウィリアムの妹を交え楽しいひとときを過ごしたふたり。帰り道に小さな庭園に忍び込んだアナ&ウィリアム。濃い緑の木々に囲まれた園内を並んで歩くうち・・・ふたりは、ある木製ベンチの前で足を止めた。□□□

そのベンチは、大人が二人ゆったりと座れるくらいの大きさです。ベンチの背もたれ部分には、夫から亡き妻へのメッセージが刻まれていました。長い年月、連れ添った仲の良い夫婦が一緒に座っていたベンチなのでしょう。

□□□それまでのアナは職業柄なのか、華やかだが、長続きしない恋ばかり体験し、心の通わない恋に嫌気がさしていた。ウィリアムはといえば、恋に対して臆病なタイプの男性である。□□□

正反対の生活を送ってきたふたりだが、心底求めているものは同じ。「最愛の人と、お互いを思いやりながら暮らすこと」です。しかし...あまりにも違い過ぎる世界に身を置くふたりが結ばれるのは、難しいことでした。

ある日のこと・・・どこからか、ふたりの仲を嗅ぎつけたマスコミがアナとウィリアムを取り囲む騒ぎが起こります。取り乱すアナを見つめたまま、どうすることもできない無力なウィリアム。
果たして、ふたりの恋は成就するのか?否なのか?
*** 略 *** → ビデオ等でお確かめくださいませ。(^_^;)

『ノッティングヒルの恋人』で“夫婦の象徴”として描かれたベンチ。よく観ていると、同作品のラストシーンでも登場しています。定番ぽいラブ・ストーリーだけれど・・・、BGMとベンチの作用も手伝ってか、私は、なかなか素敵な終わり方だと感じました。

 道端の大きな小道具(?)ベンチ。『フォレスト・ガンプ』でも活躍していました。バス停のベンチに座り、隣に座った人々に問わず語りに自分の人生を話し続けた、フォレスト・ガンプ(トム・ハンクス)。彼の話を半信半疑に聞く人々の反応もまた面白いです。

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