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1999.12.31 大晦日・・・番外編
西暦2000年のカウントダウンも間近ですね。 今年の更新作業はこれが最後となりますが、今回は大晦日を舞台に繰り広げられるオムニバス作品を取り上げてみます。 現在公開中、「海の上のピアニスト」が好評なティム・ロスの主演、 共演者たちも豪華な1995年の作品、「フォー・ルームス」。 大晦日、ひとりで夜勤を任されることになったホテルのベル・ボーイ(ティム・ロス)は、 4つの客室で、とても一言では説明することのできないような体験をする。 1) 魔女の儀式に巻き込まれ。。。 2) 妙な夫婦の戯れ言につき合わされ。。。 3) ギャングに子守りを言いつけられ。。。 4) 有名人たちのギャンブルでは、罰ゲーム執行役となる。。。 ベル・ボーイにとっては、本当に悪夢のような一夜だった。 私はティム・ロスのかなり大袈裟な身振り・手振りに抵抗を感じてしまうのだが、 彼の百面相のようにくるくる変わる顔の演技には感心した。 同じ制服&制帽のまま4つの客室を訪れる同一人物を演じているのにもかかわらず、 相手によって、またその時の状況によって、善良に見えたり、ずる賢く見えたりするから不思議だ。 とどめのペントハウス。最終話のティム・ロスが一番可笑しい。 映画監督(クエンティン・タランティーノ)の思いついた馬鹿げた賭事に参加するはめになった彼は、 有名人と大金に弱い人間を代表するかのようである。 始終、オドオドとして落ち着かず、(寄り目気味の瞳を)キョロキョロさせてばかりいる。 その賭事とは、「ライターを10回続けて点けることができるかどうか!」なのだ。まったく、もうっ!(笑) 成功した際の賞品は、高級な車。失敗した際の罰は、小指を切り落とす事。 (で、ベル・ボーイの役目はというと・・・罰ゲームで手斧を振りかざす人・・・) 「フォー・ルームス」出演者の一部として、 アントニオ・バンデラス,ブルース・ウィリス,マドンナ,ジェニファー・ビールス,リリ・テイラーなどの役者が 見つかるのだけど、それぞれにリラックスして“お祭り騒ぎ&悪ふざけ”の雰囲気を醸し出しているのも楽しい。 この作品は、4つの物語をあわせても100分程度だから、とても気軽に観られると思います。 大晦日の夜・・・、もしもミレニアム・カウントダウン、2000年問題などの話題に飽きたら、 少〜しブラックな毒を持つ、「フォー・ルームス」をご覧になるのはいかがでしょうか? それから・・・「海の上のピアニスト」にて、このティム・ロスがどんな名演技を披露してくれるのか、 これは私にとっての新年における関心事のひとつなのです。 ◆みなさま、今年は色々とお世話になりまして、どうもありがとうございました。 これまで「映画の小道具たち」へ遊びにきてくださった方々に心から感謝しながら・・・、 すぐそこまでやってきている2000年も、たくさんの素敵な映画に出会えることと、 映画をお好きな方々との出会いやご縁を、ますます大切にしていきたいと願っております。◆ ◆◆それでは・・・みなさまお元気で、良いお年をお迎えくださいませ! 新しい年も、「映画の小道具たち」をどうぞよろしくお願いいたします。◆◆ 追伸:貴方は、ライターを10回続けて点けることができますか?私は・・・自信ないです。(笑) |
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