MashRacingHistory
’05シーズン
Date
EntryRace
Class
Result
Machine
Circuit
2005/03/20
もてぎロードレース Rd-1
SuperTwin
3
/6(18/39)
RSV mille
ツインリンクもてぎ
2005/08/21
もてぎロードレース Rd-3
SuperTwin
2
/6(25/35)
RSV mille
ツインリンクもてぎ
2005/10/09
もてぎロードレース Rd-4
SuperTwin
3
/8(23/35)
RSV mille
ツインリンクもてぎ
2005/03/20
もてぎロードレース第1戦 スーパーツインクラス
予選 4位(総合27位) 決勝
3位
(総合18位) BL 2'10.318
04シーズンは、惜しくもチャンピオンを逃してしまったが、元々タイトル争いになるとは思っていなかったのでタナボタ感覚で楽しめたシーズンだった。
しかし、05シーズンは少なからずタイトルを意識して走ろうと考えていた・・。
が、思いもよらなかった事が起きた。
子供ができた。
別につくる気がなかったわけではない。や、むしろ欲しいと思っていた。しかしあまりに突然の出来事にいろいろ考えさせられた。親としての自分のビジョン。
その混沌とした頭の中で一つだけ明確な考えがあった。
「子供ができたらレースをやめる」
これは思いついたわけではなく、前々から考えていた事だ。経済的に苦しいというところもある。が、やめるきっかけを待っていたのかもしれない。自分自身に対してもケジメがつく。
周りの意見は様々だ。が、
「できる限りやってみて、無理なら止めればいい」
「やめると言わず、間をみて余裕ができたらやれば良い」
等々、もっともな声を聞く。
しかし、レースを続けようとして、それが適わない辛さはもう味わいたくない。”レースをする余裕ができたら〜”のスタンスではレースができるまでの期間は長く辛いものだ。
そんなわけで「もてぎロードレース第1戦」を最後のレースと決めた。
既に昨年のチャンプにして、最大のライバルの三輪選手が第1戦の欠場を表明しており、悔いが残ってしまうが、仕方が無い。
最後だからといって、そうそう悔いが残らないレースにはできないものだ。
それでもせめて万全の体制で臨みたいと考えていたが、そこは流石に年度末。
仕事が詰まり練習どころかマシンの整備もままならない状態であった。
まぁ前日練習で走れれば良いかと思っていたが、今回は土曜日の前日練習が無い。
昨年の転倒から、一度も走らずにぶっつけ予選となった。
せめて、眼だけでもスピードに慣らそうと思い、ミレとカートの両方をハイエースに積み込み、土曜日早朝にもてぎ入りする。
もてぎに着くと今回もてロー初参戦の「犬の会長」が既にピット入りしていた。
今回Team「レーシングプロダクト サクセス」としては2台体制となり、オフシーズンにこの2台のカラーリングを行ったが、完成形で2台並べるのはこれが初めてだ。
苦労の甲斐あって満足♪
早々に受付を済ましいざ車検と思ったがエンジンがかからない。昨日はかかったのに!
慌てて充電するがかからない。バッテリー以外に問題が?
ブースターケーブルでハイエースと繋ぎ、再チャレンジ。かかった!
問題も無さそうだ。なんとか車検の時間に間に合ったと思ったが、受付が締め切られている。
時間までに車検を終わらす為に締め切ったと言う。
ここで締め切られたら、何の為に前日に入ったのかわからない。まして音量検査で引っかかったら対策もしなければならないので、何とか前日中に受けてしまいたい。
一悶着あったが、根兵さんが交渉してくれ何とか受けることができた。
無事車検もクリアし、ブリジストンのサービスにホイールを持ち込む。
明日はもう少し暖かくなるとの予報なので、サービスマンと相談して前後TYPE3(ミディアム)を装着した。
大事をとってバッテリーは新調する事とし、明日手伝いに来てくれる「とも」にサクセスより届けてもらう事とした。
一通りミレの準備が出来たところで、北ショートコースに行く。
コースも違えば、マシンも違う(4輪)のに、本コースの2輪のライセンスで走行可能という事は確認済み。
クラス分けされている為、午後からでは 15分×4本 しか走れないが、初走行なのでクラス分けは正直助かった。
1本目はマシンの組み立てが間に合わず見送る。
2本目はコースを覚えるのに終始した。
カートコースとしては長いコースと感じたが見通しも良いし走りやすい。
しかし、結構高速コースでスピードが出るのでちょっと怖い。
3本目。コースにも慣れてきた。ビビってブレーキをかけていた1・2コーナもノーブレーキで曲がれるが、その分エンジンが廻りきってしまう。
さすがに大井松田のギヤでは合うはずもなかった。
それでも結構楽しめる。特に真中辺りの3回切替すところはカートらしい機敏な動きが快感だ。
途中、目の前を走行中のマシンがヘアピン進入でスピンし、それをかわす為にコースアウト。
ヘアピンの外側ぐるりとダート走行を強いられたが、無事コースに復帰できアクシデントも楽しめた。
4本目。更にタイムアップを図ろうと意気込んでコースインするも、すぐにマフラーが脱落してしまい走行を断念した。
走りきれなかったのは残念だが、それでも結構楽しめたので良しとする。
ダート走行をした為にずいぶん汚れてしまったが、早々に片付けピットに戻り、ステッカーでドレスアップ。翌日に備える。
夜も更けたところで、食事を済ませホテルで就眠。
明けて日曜。
良く晴れて絶好のレース日和。と思っていたが、予選時間が近づくにつれ雲が増えていく。
気温も路面温度も上がらない。
しかしこの時点で、じたばたしても仕方が無い。予選開始。
2周ほどタイヤを暖め、ペースアップを図る。途中池田さんに抜かれるが無理はしない。
しかし、流石に久々のせいか思うようにペースが上がらない。腕もすぐにあがってしまった。
そのうち、犬の会長にまで抜かれてしまう。これは流石にマズイ。
そうは思ってもペースを上げる事が出来ず、
2’15”355で、クラス4位/6台(総合27位/39台)という信じられない結果となった。
まぁ、久々の走行だしレースになればもう少しタイムも出るだろう。
もう、こう思うしかなかった。
しかし、決勝時間が近づいても天気は回復の兆しが無い。
予選を終わった段階でフロントタイヤを触ったが、ぬるかった。
悩んだ結果、スタート前チェック1時間前に、フロントをTYPE4にする事とした。
速攻で交換し、ウォーマーを巻く。
30分位しか当てられないが、TYPE3のままよりは気が楽だ。
そしてスタート進行。コースイン。
新品のフロントタイヤの為、念入りに加減速してタイヤを暖める。
ひろの待つグリッドにつく。
図らずも犬の会長と隣り合わせとなり、コレは絵になるなぁ なんてのんびり思った。
ウォーミングラップでコースを確認。
そしてスタート。
(あ、赤ランプが消えた。スタートしなきゃ・・)みたいな感覚でゆっくりクラッチミート。
しかし、するすると前列の#31黒川選手のVTRSP−1と#22稲見君のドゥカ996の前に出る。
そして1コーナ。いつも以上の混雑ぶりに戸惑う。
1コーナーを立ち上がると、目の前に#14小司選手のドゥカ749Sがいる。
ってことは恐らく池田選手と尾越選手は前の方にいるだろうから、現在4位。
ヤバイじゃん。
1周目早々にヘアピンでパス。
次に#6藤本選手のCBR1000RRを追う。
コーナーで喰らいつくも抜けない。
そうこうしている内に5コーナでコースアウトしたR1が#6との間に入ってきた。
「しまった」
130Rのラインを塞がれペースダウン。#6とは一気に離された。
復帰したてでペースの上がらないR1をS字進入でパス。
しかしダウンヒルストレートでとんでもないスピード差で抜かれてしまった。
そのまま、どんどん遠くに行ってしまう。
#6藤本選手には1周以上かけてようやく追いついた。
しかしここで90度コーナーで、#22稲見君にインを突かれる。
こりゃマズイ!なんとか抜き返さないと!
ビクトリーを抜けてホームストレート。
追いつきもしないが離されもしない。同じカタチをしたドゥカでも色々あるんだなぁ・・
と思いつつ1コーナー進入でパス。
こうなるとウカウカしてられない。はやくCBRの前に出なければ!
稲見君を抜いた勢いで一気に#6藤本選手に喰いつく。
そしてS字の進入でパス。
ようやく一仕事終えた感じ。ホームストレートに戻りひろの出すボードを見ると、「L5」の文字。
まだ半分か〜。
前走者は見えるが結構離れている。
追いつけるかな。いやそれ以前に稲見君が喰らいついてくるかも・・
こうなると響き渡るツインサウンドが、自分のか稲見君のかわからない。
自分のだろうと思っても疑心暗鬼になってしまう。
そのまま8周目に入ったところで3コーナでインを突かれる・・が、稲見君じゃない!
#31。オープンツインクラスの黒川選手だ。
以外な伏兵に驚きつつも、すぐにラインを修正して4コーナでインを突き帰す。
クラスが違えどもやはり負けたくない。それがツインなら尚更だ!
S字進入でインを突かれ先行される。
負けじとV字でインを突き返すが、続くヘアピンで前に出られる。
ダウンヒルストレートは互角だ。
ビクトリーを抜けホームストレート。ぴったり真後ろに付くが突然SP−1が不整脈を起こしたような排気音をさせ、急に迫ってくる。
ドキッとして一瞬アクセルを戻してラインを変える。
そのまま1コーナでインを挿す。
あまり調子良くないのかな?と思いつつ走っていると今度は90度コーナーで抜かれる。
こりゃ気が抜けない。ホームストレートでは、さっきの事もあって真後ろに付けられない。
そしてファイナルラップ。1コーナーでは抜けなかったが、真後ろに着ける。
3−4コーナを抜けて一気にせまる。が、5コーナまでのストレートでちょっと差が開く。
これはちとツライかなと思いつつも、あまりブレーキが利かない。
あららという感じでパス。
残り半周。しかしまだ90度コーナが残っている。
一度抜かれてるし、今度はインをブロックしようか・・それとも思いっきりアウトから行った方が良いか・・
などと悩んでいると、90度コーナの手前のポストで黄色信号が点滅している。
イエローフラッグも振られている。
あ〜誰か転んでる。って事はここじゃ抜かれないじゃん。
転んだ人には悪いけどラッキ〜。
オイル旗も出ていたので、慎重に路面を見ながらクリア。そしてそのままゴール。
なんとか3位をキープ。
あ〜良かった。1−2コーナを抜けたところでペースを落とすと稲見君が追いついてきた。
お互い健闘を称え合う。パルクフェルメに入るとそのまま車両保管。
1位でゴールした池田選手と健闘を称えあう。池田選手は初優勝!
マシンから降り、いざ表彰式へ。と、表彰台に運んでくれるトラックを探すが見当たらない。
へ?表彰台まで歩くの?そんなぁ〜
突かれ切った体に鞭打ちながら長いピットロードを歩く。
それでも去年のレースなら、足がつってトラックに乗り込む事さえもままならなかったのに・・
表彰式では、尾越選手と思いっきり池田選手にシャンパンシャワーを浴びせる。
やっぱ初優勝ならこれ位、祝福しなきゃね。
表彰式も終わり、ピットに戻る。
全て終わった。
自己ベストには遠く及ばなかったという点では、不甲斐ない結果となってしまったが、
バトルもできたし、表彰台にも立てた。
一応はカタチとなったと思う。
今はただ、この10年、レースを通じて知り合った人達、支えてくれた友人、そして妻、
非力で取柄のない俺に力をくれたマシン達に感謝の意を表したい。
ありがとう
2005/08/21
もてぎロードレース第3戦 スーパーツインクラス
予選 3位(総合29位) 決勝
2位
(総合25位) BL 2'07.871
さて、大方の予想通り、あっさり復帰である。
とは言っても、第3戦1回のみの予定だ。
第1戦で10秒すら切れなかった事が悔やまれる事と、昨年のもて耐で夏用タイヤが余っていたからでもある。
今回一回きりのエントリーのつもりだが、ミレには今までに無くモデファイが加えられた。
まず良い出物がありOZレーシングのホイールが手に入った。
更に昨年の最終戦で何度もギヤ抜けを起こしその度に抜かれた。ミレのシフトストロークは結構大きいらしく、
最後までしっかり踏み込まないといけないとの事だが、バトル中ではあまり気にしていられないし、したくない。
そこで、バトルシフターを装着した。
加えて、TigCraftから、新しくセッティングされたROMがリリースされた。
5ヶ月のブランクをマシンの性能UPで補う作戦。
本当は、03年モデルのタンク(ポリ製で軽い!)も手に入ったのだが、カラーバランスが狂うので今回は保留。
そして、ミレに乗り始めてから動いていなかったスピードメータも断線個所が見つかり今回から動くようになった。
気合を入れてかかるも、残念ながら04チャンプの三輪さんは今回欠場を表明。
モンデュアルのセットアップは相当難しいようだ。
第2戦にエントリーしていたミッレRの日野君は筑波練習中にクラッシュし第3戦は見送り。
第4戦には、04RSVで参戦する予定との事。
第1戦第2戦とエントリーしていた、我がTeamサクセスのミッレ乗り”犬の会長”はミニバイクにはまり欠場。
代わっていつもヘルパーをしてもらっている”とも”は準備が整わず第4戦にエントリーの予定。
というわけで今回スーパーツインは、
#1:池田さん@VTR SP−1
#14:小司さん@Duc799
#4:太田さん@VTR SP−1
#27:稲見くん@916
#15:白川くん@VTR SP−1
#71:まっしゅ@RSVミッレ
の6台。
そして今回から従来のスーパープロダクションから、もてロー最高峰クラスのオープンクラスと混走する事になった。
正直、スーパープロダクション勢の上位にどこまで食い込めるかも楽しみのひとつであったが、
一回り上位のクラスとなると、なかなかそうはいかない。楽しみが減ってしまうのは残念だが、それがスパプロであれオープンであれマシン性能差は大差ない。
エントラントの数を考えれば止むを得ない処置だと思った。
予選順位(タイム)に関わらずオープンとツインを分けてツインは後方からスタートというのも引っかかったが、
前回のレースでの自己ベストが10秒台であり、オープンの最後方でのタイムと大差無い事を考えると、抗議も出来ない。
とりあえずは走ってみようという感じだ。
スポーツ走行のある、木曜日から茂木入りし、人間のセットアップに励むが、ベストは10秒台を切る事が出来なかった。
シフターの感覚には慣れたが、加速も伸びも悪いような気がする。
ダウンヒルでの最高速も200km/hを超える事が出来ない状態だ。
しかし今までの最高速がわからない為、こんなものかもしれない。
どうにも加速が悪い気がしたので、リヤスプロケットを少しローにふってみた。
そして予選。
コースインすると目前にはツイン勢が出揃っている。
カメラもついている事だしここで1台づつ抜いていったらカッコイイゾッ♪
と気合を入れて走る。
まずはS字の二つ目で#4太田選手をパス。
本来こんなトコで抜けるはずないのだが、調子が悪いようだ。
(後で聞いたところブレーキにトラブルを抱えていた)
続いて#15白川君をビクトリーを立ち上がってホームストレートでパス。
いいゾ この調子だ!
と思ってたら、赤旗中断。
走っている最中はそんなに感じないが、ピットに戻ると途端に暑く感じる。
暫くしてコースオープン。再アタックだ。
今度は池田さんの後ろに付ける。
このまま引っ張っていって貰おうかと思っていると、1台のYZF-R1にえらい勢いで抜かれる。
テールカウルに”久保ホーム”の文字・・久保さんだ!
久保さんはそのまま、池田さんも抜いていく。
久保さんには負けるわけにはいかないな。
気合を入れなおして攻めるが、久保さんと池田さん、接近した2台を抜くのは難しい。
そのまま、予選時間は終了した。
結果は、10秒切れずに池田さん、小司さんに次ぐクラス3番手となった。
結果を見ると、予選タイムでは全35台中、総合29位であるが、
例のレギュレーション変更により、グリッドは32番グリッドからのスタートとなる。
わかっていた事だが、なんか納得いかない・・。
決勝レース。
日も傾きかけ西日がまぶしいところもあれば、日中より薄暗いところもある。
サイティングラップで様子を見るが、やはりスモークシールドではちと不安。
グリッドに着いた段階で、”とも”にクリアシールドに換えてもらった。
今回グリッドは一番イン側。正直イン側は混むからあまり好きではない。
左隣には、#14小司選手。
第1戦のオープニングラップではまんまと前にいかれてしまったので、今回は小司選手の前で1コーナに進入する事だけを考える。
そしてシグナルブラックアウト。
いつものように、前一列をするすると抜いていく。
1コーナ手前で黄色いドゥカ749が出てきた!
「やっぱり来たか!」
1コーナ進入で前に出る。
「ヨシ!抑えた!」
そのままコーナーに進入するが・・さすがにイン側は大混雑。
目前のマシンは寝かすこともままならない様子。
ラインを変え、立ち上がる。と、目の前に#27稲見君が居る。
「ありゃりゃ!やっぱり出遅れたか?」
3コーナー進入で、稲見君をパス。
4コーナを立ち上がって、前方オープン1台を挟んで#1池田さんが見える。
「あれ?いつもスタートが決まらない池田さんが前とは・・さすがチャンプが掛かった一戦。気合が入ってるなぁ。」
とにかく、池田さんを逃がすワケには行かない。
目の前のオープンをさっさと抜いて喰らい付かなきゃ。
と思ったら、池田さんはオープンに抜かれて目の前に来た。
ヨシ、ここで池田さん抜けばクラストップだ。
なんて思ってたら、ダウンヒルでえらい勢いでオープンに抜かれた。
「も〜間に入ってくんなよ!」って感じで90°進入で抜き返す。
ホントはブレーキング勝負で抜きたいところだが、ストレートでのスピード差が大きくてブレーキングだけじゃ追いつけない。
殆ど向こうがカットインしているところの鼻ッ先に突っ込んでいくから、向こうもコッチもヒヤヒヤものだ。
ホームストレートに戻ってくると、また抜いてきた。
「コノヤロメ!」って感じで1コーナーでインを突き返す。
さて、とにかく池田さんを抜かなきゃ。
しかし、オープン程でないにせよ池田さんのSP-1も確実に速い!
比較的スピードを落とさずに曲がれる1−2コーナや3−4コーナは良いが、
V字やヘアピンの様に低いスピードからの立ち上がりはどうしても離される。
なかなか抜くのは難しそうだが頭をオープンに抑えられているので離される事は無い。
チャンスを待って走っている間、オープンに抜かれたり抜き返したり・・。
そうしているウチにチャンス到来。
2コーナの立ち上がりをミスったのか3コーナまでのストレートで思いのほか離されない。
すかさず3コーナー進入でインを突きオーバーテイク!
よしよし、後は目の前のオープンを抜いて池田さんの間に入れられれば安泰なんだけど・・
やっぱり抜けない。
ストレートで離され、コーナー進入で追いつくもコーナーではラインを塞がれ立ち上がりでドカンと離される繰り返し。
う〜んもう少し、突っ込みがんばるしかないかな・・と思ったが、右手の薬指が痛い。
グリップとレバーの間に薬指と小指を痛くなる程ブレーキレバーが入り過ぎている。
ベーパーロック気味かな・・まるっきり効かないワケではないが、これで突っ込み勝負はスリルだ。
しかしそんな事はお構いなし(当たり前だが)にオープンがストレート区間で抜いてくる。
何とか抑える。
しかし、パワー不足で立ち上がらない上にブレーキングでも勝負できないとは・・四面楚歌だ・・
疲れた・・今、何周目なんだろう?
サインボードを見るが、数字の羅列が理解出来ない。
あ〜サインの出し方打ち合わせするの忘れてたなぁ・・。
そうこうしている内にV字からヘアピンにかけて池田さんの先行を許してしまう。
う〜んキビシクなってきた・・。
とりあえず後ろについて、抜けるポイントを探す。
90°コーナは無理!ストレートで離されすぎて、立ち上がって追いつくのがやっと。
ビクトリーは狭くて難しいけどいけるかな?でも立ち上がってホームストレートでコントロールラインまで抑えるのはムズカシソウ・・。
1-2-3コーナは無理っぽいなぁ。4コーナで追いつくも5コーナまでのストレートで離されちゃうし、5コーナのブレーキングも今はツライ・・
と思ってたら、5コーナを抜けると池田さんの立ち上がりがニブイ。
お、チャンスかな?すかさずラインを一本内側に修正し130Rの進入で勝負!
しかしここでアクセルを戻してしまう。なんで戻しちゃったんだろう?
S字を立ち上がってV字コーナー進入。
池田さんはアウトでもインでもなく真中のラインで進入していく。
しかし進入速度は遅い。
ちょっと狭いけどインを刺す。
抜いたけどラインがツライ。ただでさえ立ち上がらないのにこんなラインじゃヘアピンで抑えられないなぁ・・。
続くヘアピン。何故かブロックラインをとる気にならずアウトにマシンを振った。
案の定、インに池田さんが飛び込んできた。ラインをクロスさせて立ち上がり重視のラインにすればついていけるかな?
しかし、思いのほか速度差が無く結果ラインが塞がれる格好となってしまった。
立ち上がってダウンヒル。グングン離されていく。
あ〜あ、行っちゃった・・
しかし、90°コーナを抜けてビクトリーへ進入する頃には追いついた。
前にオープン2台が詰まっているからかな。まだチャンスはある!と思ったらチェッカー・・
チャンスは無かった・・
パルクフェルメに入り、表彰台行きトラックに促される。
3位には#15白川くんが入った。
終わってみれば2位完走。十分な成績だ。 しかし気分は晴れない。 今年に入ってから、昨年の最終戦のような感覚が取り戻せない。 いや、あの時が特別だったのか・・ 確かに今回はマシンの調子が妙に悪かった気がするし、段取りの不備もあった。 しかし今までもそうであった様に、 どうとでもやりようはあった筈なのだが戦う事を放棄してしまったのが一番の原因だろう。
後日談:
レース中に悩まされたブレーキだが、ミレを購入してから一度もフルード交換をしていないのが原因との指摘を受けた。 結局は自分のズボラな性格が原因か? 交換ついでにキャリパーをOH。 また、パワーの不足感を探るべくパワーチェックにかけてみたところ・・ なんと今回使ったROMは、従来に比べて5馬力ダウン!(当車比) しかし単純にROMが悪いのではなく、何らかしらの原因で燃料が満足に供給されず、 その結果従来より薄めのNewROMでは薄すぎになってしまったのではないかとの事。 早速サクセスにて燃料ポンプのフィルタを清掃。 併せて取れかかっていた(というか取れていた)タンクの固定、クラッチフルードの交換、 間違えていたフォークの突き出しを修正、雨天走行時(いつからだ・・)に抜きっぱなしだったリヤショックのプリロードの掛けなおし 等々を行った。 ここまでイジると・・走りたい。レースでも走行会でも良いから走りたい〜っ!
2005/08/21
もてぎロードレース第4戦 スーパーツインクラス
予選 3位(総合20位) 決勝
3位
(総合23位) BL 2'09.878
前回の第3戦はマシンの不調のせいかどうにも調子が出なかった。
ってなワケでリベンジと意気込んで望んだ'05もてロー最終戦である第4戦。
今回は、長い事レースのサポートをしてくれた「とも」がレース初参戦。更に「犬の会長」も復活。
サクセスの菅沢さんもサポートに来てくれた。
今回はタンクをミッレR用のタンクに変更。併せてカラーリングを小変更した。
更にハンドルの切れ角を減らした分、ちょっと絞ってみる。
前回投入したニューROMは結局使い物にならず、泣く泣く以前のROMに戻した。
前日土曜日の公式練習は生憎のハーフウェット。
普段なら走らないが今回は他にする事もないので走る事にする。
しかし、コースインして2周目でハイサイドしかける。様子見で一旦ピットイン。
気を取り直してコースインするが、直後からオイル旗が出ている。レコードラインには点々とオイルが浮いている。
オレンジポール旗と共にポストに表示されるゼッケンは・・”71”!
俺か?俺なのか?
慌てて3コーナ手前のショートカットにマシンを止める。コースを挟んでポストを見ると、俺じゃなく別の#71との事。
安心して再度コースインするが、オイル痕は延々続いている。ヘアピンを回るとスーパープロダクションの#71が止まっていた。
ピットロードに入ると、心なしか世間の目が冷たく感じた・・。
「俺じゃないよっ!」と誰にとも無く心で弁解しながらピットイン。
ゼッケンを見たのかピットロードに居たオフィシャルまで駆け寄ってきた。(だから俺じゃないって・・)
結局そのまま走行終了となってしまった。
意を決して新品レインを購入したのに、まともに走れないまま終わってしまったのでややストレスを感じる。
これがケチの付きはじめか・・
車検を受ければ、出した筈のビデオカメラの申請を出していないと言う。
再度確認させたところ出ていたとの事だが、もてぎオフィシャルの連絡伝達の悪さは前々からわかっている事なのに、
どうしてこうも自身満々にエントラントのせいにできるんだろう?
土曜の夜は、もてぎホテルに宿泊。
夜中まで馬鹿話に盛り上がるが、就眠後熱を出し、朝方までひとり苦しんだ。
明けて日曜日。
まずは予選。路面はWet。
いつもはWetであっても苦も無く走れるのだが、今回はどうにも波に乗れない・・
そうこうしている内に日野くんの04RSV1000にダウンヒルで抜かれる。
信じられないスピード差だ!まるでオープンに抜かれたようだった。
結局ペースを上げられないまま、2'22.176で、クラス3番手。総合20位に終わった。
予選終了後、路面はみるみる乾いていく。
決勝に向けて、タイヤを新調する。
肌寒く感じる気温だが、BSサービスに相談して選択したコンパウンドは前後type3(ミディアム)。
第1戦で決勝しか使用していない、type4を使うつもりでいたので予定外の散財だ。
4時間のインターバルを置いて、決勝。
路面はDry。
スタート。
いつもならスタート直後に前列に並ぶのだが・・届かない・・失敗した?
混雑を嫌ってアウト側へマシンを運ぶ。しかし回りにマシンが多くてブレーキポイントがわかりづらい・・
1−2コーナーを回るとアウト側からしらかわくんに抜かれる。
決勝でしらかわくんの後ろを走るのは初めてだ。
ヨシ!すぐに抜き返すゾ・・と思ったが・・
4コーナーを立ち上がってから前走グループにグングン引き離されていく・・
あれれ?なんでなんで?
いつも通り走っているつもりだがみるみる差は開いていく。
前のペースが速いのか、自分のペースが遅いのか・・サインボードからは周回数のみを出す事にしているのでわからない。
数周すると完全な単独走行になってしまった。いや、もしかして・・と後ろを振り返ると、
稲見くんがぴったりついている!
この時理解した。やっぱりいつもよりも遅いんジャン!
とわかったところですぐにペースが上げられるワケでもない。本人は目いっぱいだ。
時折ミスファイアみたいな症状が出るが、そんなに影響するとも思えない。(確かにフルバンク中は怖いが)
しかしこれは第1戦の再現だ。視認出来たのは稲見くんだけだが、その後ろにも連なっている可能性がある。
せめて突っ込みはがんばろうと思ったおかげか少しペースが上がったようだ。
そのまま稲見くんを振り切りチェッカー。
なんとか3位をGetした。
パルクフェルメに入り、優勝した#10日野君、2位に入った白川君と健闘を称えあう。
表彰式では珍しくBSのサービスの人が来ていない為、帽子が貰えなかった。
そういえばオープンC、オープンMの表彰台にはBSユーザーが居ない。
スーパーツイン程度ではわざわざ足を運ぶほどではないのか・・
日野君もサービスの来ていないメッツラーなので、スーパーツインの表彰台は無帽の集まりとなった。
初優勝した日野君には思いっきりシャンパンシャワーの洗礼を浴びせてやった。
これで今期のレースは終了だが、終わってみれば昨年と同じくランキング2位。
結果をみれば現状維持っぽいが、内容はかなりガタ落ちであった。
いろいろ足掻いたがとうとう好転する事が無く終わった感じ。そして好転させる材料が見当たらない。
しかし、今までも殆ど運で走ってきたようなものだった。たまたま今年はツキがなかっただけ。
来期はどうするかまだ決めていないが、走るにしてももう少し気楽に行こうと思う。
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