MashRacingHistory

’04シーズン


2004/08/20〜21
 もてぎオープン7時間耐久ロードレース
 予選 74/168位 3H第一Grp決勝 16/49位

4年ぶりにもて耐にチャレンジ!
今回は自前のマシンRSV-milleにて、純正Teamサクセスでエントリー。
元々もてローにエントリーしだしたのも決勝へ進出するだけのタイムを出せるようにする為であったが、
この時点でのベストタイムでは決勝進出は難しい。
しかし条件さえ揃えばタイムは出るという自信もあったが・・
直前の配置換えで生活環境が著しく低下し、最悪のコンディションで挑む事となった。
で、結果は予選で自己ベストを出すことも出来ずに、残念ながら予選落ち。
3H第一グループへの進出となった。
決勝は国際ライダー菅沢さんの活躍で一時はトップを快走!
残るライダーも自己ベストに迫りながらも問題なくコンスタントに走り16位完走を果たした。


予選前


決勝前夜


決勝の進行予定表です。


スタート前車両保管が解除され、いざ!


スタート前、コースイン。





トップを快走!


1回目のライダーチェンジ


2回目のライダーチェンジ



いよいよ出番!やや緊張ぎみデス。


最後のライダーチェンジ。いざスタート!


無事、16位完走。
チームの皆、お疲れ様でした♪


2004/10/17
 もてぎロードレース最終戦 スーパーツインクラス
 予選2位(総合13位) 決勝DNF BL 2'06.908

いよいよもてぎロードレース最終戦
前回の第3戦で3位に甘んじた為、チャンピオン争いは最終戦までもつれこんだ。
ここまでのポイントは、
まっしゅ:55ポイント
みわ選手:37ポイント
で18ポイント差。
みわさんが優勝しても、3位に入ってポイントを取ればスーパーツインチャンピオンである。
が、やはりここは勝って決めたいところ。
万全の体制で臨む為、金曜日は有休を取り、前々日練習から入る予定であったが、
木曜日は仕事の為、帰宅したのは1時過ぎとなり、更に風邪をこじらせてしまった為、金曜日はゆっくり静養する事とした。
そして土曜日、前日練習。
久々の為、ぎこちなく走るも少し余裕を残して、2分8秒5で終える。
練習でこのタイムが出れば十分。
受付、車検を通してから軽い整備をし、時間が余ったのでもてぎミュージアムへ行ってみる。
企画モノではモータショーに出品されたコンセプトマシンが展示されていた。
生ザクシスを見れてご満悦♪

一服した後、パドックに戻り#11SP-1池田さんと合流。
今回も車泊の予定であったが風邪っぴきって事もあり池田さんに紹介してもらった宿に泊まる事にした。
池田さんの部屋で、ビールを飲みながら、motoGPのビデオを見て研究する。

明けて日曜日。
昨日とはうってかわっての快晴となった。
まずは予選。
#22ドゥカ996Rみわの選手、#11VTRSP1の池田選手に続いてコースインする。
ゆっくり体を馴染ませるように走る。みわ選手はどんどんペースを上げ行ってしまった。
いつもの事だ。マイペースを守る。
池田選手はなにかギクシャクしているように見える。金曜日の転倒の影響か?
5コーナーで池田選手を抜き、徐々にペースアップを図る。
スーパープロダクションの車両が何台か前にいるが、1台づつ慎重に抜いていく。
サインボードを見ていると、少しづつ確実にタイムが上がっていくのがわかる。良い調子だ。
そうこうしている内に、ダウンヒルストレートで#4GSXR古庄選手にえらい勢いで抜かれる。
「あぁ、速い部類の人かなぁ。ま、違うクラスだから別に良いか・・」なんて思っていたが、意外と付いて行ける。
「あれ?頑張れば抜き返せるかな?」と思ったが、そろそろ疲れてきた。
張り詰めた気合を意識的に抜いていく。メータの針の動きを凝視したり、流れていく景色を見たりしてリラックスさせていく。
得てしてこれくらい気を抜いた方がタイムが出たりする。
そして予選終了。
3コーナ手前でピットロードに入り、ウィダーツリーを見ると・・
予選11位。そして12位に五代選手。みわ選手は14位だ。
「ヨシ!予選トップ! 第2戦の再現だ!」
ピットに戻り、タイムを確認する為にモニターに目をやるとタイムは
2'06"908
ヤッタ!初の6秒台だ。しかし喜んだのも束の間。順位は13位に落ちている。
そして11位の位置にみわ選手が最後に2'06秒"658を叩き出し、スーパーツイン勢トップを獲った。
すぐ後ろというか隣の13位に池田選手。更にその隣14位にスープロの#41R1のなかねっちがつける。
#21VTR−Fの太田選手は19位。スーパーツイン最年少にしてパパになりたての#77稲見選手は23位。
そして、スーパーツイン初チャレンジの#8VTR−Fの い〜おさんも35位予選通過を果たした。
決勝までのんびり過ごし、心身ともに十分リラックスさせる。
←みわ選手とボクサートロフィーを観戦中

そして決勝。
コースインして4列目外側につける。
いつもはここで時間がある為、タイヤウォーマーを巻く。が、今回は時間が押しているせいか、すぐに5分前となった。
慌ててウォーマーを外す。
ウォームアップ走行開始前に右斜め前にいる三輪選手と目が合う。
絶対負けられない!

選手紹介もそこそこウォームアップ走行に入る。
先のボクサートロフィーで赤旗中断になるクラッシュが発生したらしいが、コース上には特に問題はなさそうだ。
そして再びグリッドにつき、レッドシグナル。それに合せてエンジンの回転を上げる。
シグナルブラックアウト!
クラッチを繋ぐ。が、リアがホイルスピンを起こす。
「しくったぁっ!」
しかし、出遅れながらも走り出すと、右に三輪選手の996Rがフロントアップしているのが見えた。
「らっきぃっ!このまま行けばスーパーツイントップだ。」
1コーナーは大混雑で接触しないのが不思議な位だ。
2コーナを立ち上がって、スープロのマシンと軽く接触。しかしこの時点で前方に三輪選手も池田選手もいない。
(ヨシ!このまま逃げ切る!)
しかし、ヘアピン進入であっさり三輪選手に抜かれてしまう。
(ありゃりゃ、また1周もたなかったか・・)
すぐに追撃体制に入る。
数周して落ち着くと、三輪選手の前に2台のスーパープロダクション。
#41R1のなかねっちと・・予選で抜かれた#4GSXRの古庄選手だ。
ストレートスピードはやはり速いが、全体のペースはこちらの方が速い。
第一戦の時と同じく、この2台の前に出て三輪選手の間に挟めば俄然有利に進められる。
ここからは最終戦に相応しい猛烈バトルが繰り広げられた。 (五代さんのHPにその時の映像がUPされています♪) 6周目、3コーナで三輪選手のインを突く。
前に出た!そして#4古庄選手を猛然とプッシュする。
V字コーナでインを突く。横並びにコーナーをクリア。
コーナ出口で、こちらが少し前に出る。しかし、このまま立ち上がると#4古庄選手をコース外に弾いてしまう。
ギリギリのところで踏ん張る。その躊躇が立上りに出たのか、ヘアピンまでのストレートでするすると前を行かれてしまう。
しかし諦めずにプッシュプッシュ!
もう少しでというところで7周目5コーナ、三輪選手にインを突かれて抜かれる。
そして#22三輪選手も#4古庄選手を猛然とプッシュ!
やはり考える事は皆同じだ。

V字コーナで、#22三輪選手が#4古庄選手を抜くためか、俺をブロックする為か、インから進入する。
ならばこちらはアウトから立ち上がり重視で行く。
ラインがクロスし、接触ギリギリまで迫る。がラインが重なって前に出られない。
ヘアピンをクリアしてダウンヒルストレート。ここから加速という時・・
ガガガという音と共に、エンジンの回転が不自然に上がる。ギヤが抜けた!3速に入らない!
前方の車群が一気に離れると同時に、右から#11池田選手が抜いて行く。
やっぱり、すぐ後ろに居たか。
再度、ペダルを踏み込むとギヤが入る。
少し離されたが、まだ大丈夫。
90度コーナ。
#22三輪選手がラインを思いっきりインにとっている。しかし#4古庄選手を抜くまでに至らない。
インから行った為にラインが苦しい。そしてアウトラインから入った#11池田選手のラインを塞ぐ格好となった。
#11池田選手のSP1が失速する。チャンスだ!
セカンドアンダーブリッジを抜けてビクトリーコーナ一つ目の左高速コーナでアウト側からスピードを乗せて、
#11池田選手をパス。一気に#22三輪選手の後ろに付ける。
こうなるとなりふり構っていられない。#11池田選手まで来ているとなると3位まで落ちる可能性もある。
別に3位でもタイトルは獲れるが、そんな事はどうでも良い。
今、このバトルを制する事が出来なくて、何がチャンピオンか! ←ちょっとカッコ良くない?♪
8周目3コーナから4コーナ区間で#22三輪選手をパス。
しかし5コーナまでのストレート区間で抜き返される。
まだまだ!
V字コーナーで#22三輪選手は今度はアウトラインを取った。
すかさずインにラインをとり、オーバーテイク!
ヘアピンをブロックラインで抜け、ダウンヒルストレート。
そして90度コーナ。インから#22三輪選手が抜いていく。
ラインをクロスさせ、さっきの#11池田選手をパスしたように試みるが駄目だ。
ならばとビクトリー2個目にラインをインにとり、#22三輪選手をオーバーテイク。
うまくいった。
ビクトリーのこんな所でパッシング出来るとは、自分でも驚いた。
しかしホームストレートに入って3速から4速というところで、またもギヤが抜ける。
あっさりかわされる。がまだまだ!
続く1コーナ。#22三輪選手と横並びで進入。スピードはこちらの方が乗っている。
2コーナでそのまま頭を抑える。しかし続く3コーナ進入。一度抜かれているのでイン寄りにラインを取るが、更にインを突かれる。
3コーナをクリアしたところで、前方バックマーカが現れた。
#22三輪選手は4コーナでアウト側からバックマーカーを抜きにかかる。
俺は・・イン側が空いている!
バックマーカーを挟んで左右からパス。
立ち上がって、再度#22三輪選手の頭を抑えた。
だが5コーナ進入、またも抜き返される。
ラインを変え、立ち上がり重視にするが130Rでは抜くことが出来ない。
ならばS字でと一つ目クリアし右に切り返し。
またもバックマーカが現れた。#22三輪選手はアウトから抜きにかかる。
ここはまたイン側から・・と思ったが、思った以上にスピード差がある。マズイ!追突する!
咄嗟に減速しラインを修正する。が少し離された。
しかしV字をクリアして一気に後ろに詰める。
まだチャンスはある。ヘアピンをクリアしてダウンヒルストレート。
だがここでまたも4速に入らない!#11池田選手に左側からパスされる。
まだまだ!
90度コーナを抜け、さぁ立ち上がりというところで、いきなり視界の右側にアスファルト路面が現れた。
ガシャァァ・・ という音と共に火花を散らすRSVが見え、その直後に視界は一気に立て回転を始めた。
やっちまった・・これでタイトルもパァか・・。
ガシャンッという音が後頭部に響く。しかし視界の回転は収まらない。再度後頭部が同じ音を立てる。
手足にも路面に当たる感覚は伝わるがあまり強くない。これぐらいなら折れないかな?
体の回転が収まったところで、すぐに立ち上がり
RSVを見る。5m程離れたところで倒れている。
まだだっ。コースに復帰して3位に入ればチャンスはある!
急いでRSVに駆け寄り、起こそうと試みる。がビクともしない。
倒れた側のハンドルを穿りだし再度起こそうとするが・・動かない。
「なんでだよっ!」
思わず声にでる。その時、眼前の90度コーナを抜けていくオレンジのツインのマシンが視界に入った。
#21VTR−F太田選手だ・・
その瞬間、ガクっと膝が落ちる。
終わった と思った。オフィシャルに促されるまま救急車に乗りこんだ。
ヘルメットとグローブをとり、体に異常が無いか確認する。
右手に痛みがあるような無いような感じがする。
頭を思いっきり打ったので、首に異常が無いか確認するが痛みは無い。
ホッとすると同時にレースをリタイアした事よりも、ついさっきまで激しいバトルをしていた事に喜びを感じている。
救急車はビクトリーの出口まで来ていた。コントロールライン上のシグナルはイエローを点滅させレースの終了を告げている。
前方にはピットが見える。とにかく今は早くピットに戻って、ひろに無事である事を伝えたい。
メディカルセンターに到着し、救急車の扉が開かれると・・入り口にひろが立っていた。
ホッとした。(俺は大丈夫だよ)
診察を受け、特に異常無しとしながらも、この後の経過に対しての注意事項を受けてメディカルセンターを出る。
丁度、表彰式らしく聞きなれた音楽が響いていた。
今季表彰台を逃したのは初めてのせいか、久々に寂しい感じがした。
だが、やはりついさっきまで行われていたバトルの感覚を思い出すと、寂しさより嬉しさの方がこみ上げてくる。
ピットに戻り三輪さん、池田さんと健闘を称え合う。
リタイアしたのは残念だが、最終戦に相応しいレースが出来たと思う。


これで2004もてぎロードレース スーパーツインは、三輪さんがチャンプを獲り、幕を閉じた。
優勝を逃し、表彰台すら逃し、ほぼ確実に手中に収めていたチャンピオンの座をも逃してしまったが、
年間通してスーパーツインが成立し、そのどれもが心に残るレースが出来た事で気持ちよくシーズンを終える事が出来た。
来季もチャレンジャーとして挑みたい。そして勝ちたいっ!
そう誓いながらもてぎを後にした。






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