MashRacingHistory

’03シーズン




2003.Feb
 筑波ツーリストトロフィ February NTクラス
 予選 8位 決勝 6位 BL−1’06.646  

ハーフウェットの中で行われた予選は3ヶ月のブランクと相まって、
おっかなびっくりで走り、予選8番手・決勝6位でぎりぎり入賞。
気温も低かったせいか全体的にタイムも上がらなかったが、
内容はTL-R同士のバトルでもぎ取ったお立ち台だったので嬉しかった。
しかし、万年6位の様相を呈してきたなぁ・・


2003.Apr
 03 MCFAJ Rd-1 FISCO EPスーパークラス
 予選 18位(クラス4/7位) 決勝 雨天(濃霧)中止  

今年は僅か4戦しか開催されないMCFAJの第1戦。
とはいえ、FISCO2戦、筑波2戦とバランスの良いシーズンだなぁと思っていたが・・
望んだ事とはいえ天候は予選から大雨。
レインタイヤを新調するも、霧が発生し4時間待ったが結局中止となった。
これで俄然筑波のウェイトが増え、自分にとっては有利になったと感じるが・・
それでもやっぱり走りたかったなぁ。



2003.May
 03 MCFAJ Rd-2 筑波 EPスーパークラス
 予選 10位(クラス2/2位) 決勝 9位(クラス2/2位)

先月のFISCOのうっぷんを晴らそうと望んだMCFAJ第2戦。
しかし、今回はなんとEPスーパークラスは2台しかエントリーがない! 盛り上がりに欠けるレースだが、それでもバトルができればと望んだが・・・。
予選から調子は上がらず、決勝でも目の前で走行するグループについていけず、
単独走行のままレースは終了。
がっくり肩を落としてパドックにもどったが、クラス参加台数が2台の為に暫定表彰台に立つはめに!
タイヤサービスから帽子をもらい、表彰台でインタビュー&シャンパンファイト・・
こんなに気の重い表彰台は初めてだった。



2003.JULY
 03 MCFAJ Rd-3 FISCO EPスーパークラス
 第1レース 予選 16位(クラス2/4位) 決勝 13位(クラス3/4位)
 第2レース 予選 26位(クラス3/4位) 決勝 25位(クラス4/4位)

ニューマシン アプリリアRSVmilleを引っさげて挑んだMCFAJ第3戦!
今回は中止となってしまった第1戦の振り替えと第3戦を1日に押し込んだハードスケジュール。
加えて前日練習が平日ということもあり、RSVはぶっつけ本番となってしまった。
それでもやはりニューマシン購入の嬉しさの前には多少のヘビーさは問題ではなかった。
前日金曜の夜にマシンを受け取り、ゼッケンベースにホントは赤だがピンクのカッティングシートを貼り、ゼッケンは手持ちが無い為、現地で購入しようとそのまま就眠。
翌日、予定通り5時に起床してFISCOへ向かう。
しかし、高速道路上でやけにエスティマの排気音が大きいなと思ってミラーを見たら火花が出てる!
あわてて路側帯に止めてマフラーを見たらなんとサイレンサーがフランジからもげてぶら下がっている。
なんてこった!と思いつつもとりあえずサイレンサーをタイダウンで吊り上げ道を急ぐ。
FISCOに6時30分頃着き、さてピットはどこかなと思ったら、まだ受付が開いていない為ピットが確保できないとの事。
第1レースの予選は7時30分からなのに! 少し遅れてようやくピットが開き、あわてて準備を始めるが今回は用品屋が来ていない為ゼッケンが購入できないとの事。
とりあえずメカニックQちゃんにガムテープでゼッケンを作ってもらう。
タイヤが前回の第2戦で使用したままなので、先にタイヤサービスに「シェフのお勧めコンパウンドで宜しく!」とスペアホイールを預けいざ予選!
と思いきや、エンジンはかかるが、ギヤを入れると止まってしまう。
間抜け防止装置が生きている!
あわててカウルを外し、装置のコネクタを探して直結。ようやくコースイン。
ここまでバタバタすれば、本来まともな気分ではいられないかもしれないが、ニューマシンで走れる喜びが全て押し流してしまう♪
逸る気持ちを抑え慎重にマシンと人間のすり合わせを行う。
感覚的にはTRXをハイパワーにしたような感じだ。まさに理想的♪
そして結果は1'53'991で16/23位。慎重に走った割には十分だった。
パドックに戻りその足で車検に行く。ゼッケンをコントロールタワーで購入するも”4”が売り切れとの事から、1を3セット買い車検場で切った貼ったをして車検をパス。
ピットに戻り、すぐにタイヤサービスへ行く。シェフのお勧めはTYPE−4だった。
タイヤを交換、ガスを補給、マシンチェック、そしてすぐに第2予選。
タイヤが新品のBT001Rの為、やはり慎重に走る。
それでも結果は2秒縮まり1'51'865で26/40位。
TLRでの自己ベストと並んだのでご満悦♪
第2予選と第1決勝の間も1時間程度しかないが、ある程度作業も落ち着いたのでいくらか余裕がでてきた。

そして第1レース決勝。
スタート直後はするする前に出て前列と並ぶ。が、1コーナまで着く頃には後列にも抜き返される。
「ま、いつもの事さ」と走る。
途中、同じクラスの#47清水選手(GSXR750)とバトル。
ホームストレートをスリップストリームを使って抜く。たまたまかもしれないがレースを始めて9年。初めてスリップストリームというものを経験した。
ペースが上がるにつれ、コーナ進入時にリヤのホッピングが激しくなり、突っ込み勝負が出来ない。
結局、清水選手との競り合いに負け、クラス3位となってしまったが、タイムは自己ベストを2秒縮めて1'48"020。
当然ご満悦♪
さて、怒涛の午前中のスケジュールをこなし、次の第2レースとの間は5時間!ビールを飲んでくつろぐ。

そして第2レース決勝。
やはり疲れは抜ききれない。
しかし、第1レースで悩まされたリヤのホッピングもフロントのイニシャルをかける事で対策し、なんとかタイムアップを狙いたい。
スタートはやはりいつもの調子。しかし、第1レースの倍近い台数がいる為、1コーナは混雑する。
中盤やはり、#47清水選手とバトルとなる。
リヤのホッピングは収まったが、やはりリヤの接地感が無く、ブレーキング勝負が出来ない。
途中、#83佐々木選手(ZX9R)−#47清水選手(GSXR750)−オレとスリップストリームの三重奏となる。
そしてコントロールラインを過ぎたところでスリップから抜け出し、#83佐々木選手(ZX9R)を左右から抜く!
(カッコイー!こんなの初めて!!)と感動しながら1コーナのブレーキング勝負!しかしここで勝負弱さが出て清水選手の先行を許してしまう。
そして、追撃の途中、痛恨のシフトミス!ここで一気に離されそのまま終了。
結果、タイムは自己ベストを更新することも出来ず、1'49"158。
しかし、レースの内容はすごく楽しめたし、アプリリアにも満足!
はやく他のサーキットでも走ってみたいと気持ちは逸るばかりであった。



2003/9/20
 もてぎロードレース第5戦 OPEN-Cクラス
 予選 15位 決勝 15位 BL 1'45.002  

仕事の都合がつかず、エントリーする予定であった、鈴鹿Fan&Runをキャンセル。
で、その変わりにもてぎロードレースのスーパーツインクラスに初エントリー。
ところがスーパーツインは台数が集まらず、オープンチャレンジに編入となってしまった。
4月に行われたオープンチャレンジの走行タイムを見るとトップは27秒台、ドベは35秒台。
そして水曜日に練習したときの自分のタイムは38秒台・・
まぁレースになればタイムも上がるだろうと思ったが、当日は生憎の雨。
まだミレのスペアホイールが無いため、朝から慌ててレインタイヤに手間取り、
また車検のレギュレーションも他レースと異なる為、予選はわずか4周しか出来なかった。
結果予選15位。
で、決勝は、スタート直後の90℃コーナは水煙で前が見えず、出遅れてしまった。
一周回って、まばらとなり落ち着いてきた。Vコーナで#2稲見選手のドゥカ996をパス。
暫くして#39竹之内選手のCBR954をヘアピンでパスし#22三輪選手のドゥカ998R?を追う。
#22三輪選手は去年のスーパーツインチャンピオン!ここで抜けば2気筒勢ではトップになれる。
さすがに手間取ったが何とかパス。そして目の前には#1相川選手のGSXR1000が見える。
#1相川選手はマイスタークラスだが、やはり目の前にいればなんとか抜きたい。
そしてVコーナーでパス。この時点で12位。しかしダウンヒルストレートで猛烈なスピード差で抜き返される。
もう一度Vコーナーでパス。やはりダウンヒルストレートで抜き返される。
次はヘアピンでパス。今度はイン側にマシンを寄せる。(一応ブロックのつもり)
しかしスピード差があり過ぎて、今度はアウト側から抜き返される。
ならば早めに抜けば良いかと思い、S字進入でパス。
でもやっぱりダウンヒルストレートで抜き返される。
ダウンヒルストレート終盤で抜き返される以上、チェッカーはこちらの方が先に受けられるから、
このままの展開でも良いかなと思っていたが・・
残り2周となったところで、暗くなったせいか、集中力が切れたのか視界が悪くなった気がした。
各コーナでタイミングがとれず、クリップにも付けない。
#39竹之内選手に抜かれ一気に引き離される。
そして#22三輪選手にも抜かれてしまった。
何とか喰らいつこうとするが、もうリズムがバラバラだ。
自分でもタイムが落ちている事がわかる。
そして5コーナ手前のストレートでトップの#705黒川選手にパスされる。
もう赤い塊としかわからないほど、物凄いスピード差だった。
そんなわけで一周減ってゴール。
終わってみれば予選と同じ15位であった。
しかし、結果はともかく内容は終始バトルでとても楽しめた内容であった。
レース後、#22三輪選手、VTRSP1の#35白川選手と#155法福選手と話し、
次回11月の第6戦は2気筒をかき集めてスーパーツインを成立させようと誓い合った。
元々11月は筑波TTがあるのでもてぎは今回限りと考えていたが、こうなっては出ないわけにはいかない。
なんせお互いの合言葉は「裏切っちゃダメですよ!」だし。
ミレに口が!

2003/10/26
 筑波スプリント・トロフィ第6戦 TC-1/TC-2クラス
 予選 6位 決勝 3位 BL 1'5.263  

去年の筑波TTにてメロンを獲りあった根兵さんのお誘いで急遽参戦。
ミレでの筑波での実戦初投入となった。
が、ツインクラスのTC−2は根兵選手・池内選手・僕の3人だけで、結局TC−1(リッターマルチクラス)4台と混走となった。
予選はドベでもセカンドグリッド確定と気が抜けたのか、本人は頑張ったつもりだが、練習タイムにも及ばず1'7.343で7台中6位。
そして決勝。
スタート直後は予選と変わらず6番手。しかし一周周ったトコで状況が変わった。
なんと2周目1コーナで圧倒的なラップタイムを持つトップの2台が絡んでクラッシュアウト。
3位争いをしていた#1根兵選手と#2池内選手がトップ争いに。
そして僕はというと一拍置いて#10久保選手のR1と3位争いというカタチとなった。
何とか久保選手の前に出てトップ争いに加わりたいと思うが、流石に中々前に出られない。
コーナ進入で追いつき、立ち上がりで何とか抜こうとするが伸びで離されてしまうという展開が暫く続く。
合わせて1コーナではイエローフラッグが数周にわたって出ていたため、1コーナでは抜けない。
数周にわたりプッシュして抜き所を探っていると、7周目辺りのMCコーナ進入で久保選手がミスしてオーバーラン。
すかさず前にでてこれで3位。しかしこの時点でトップ2台との差はかなり離れてしまった。
トップ2台がTC−2クラスだから何とかここを死守してツイン3台で表彰台を独占したい。
残り8周。ここまでの走行で、久保選手が勝負を仕掛けてくるのはバックストレッチ後半、最終コーナ進入の可能性が高い。
なんとか振り切りたいトコだが、バックストレッチで後ろを振り返るが差は開かない。
ならば抜きにかかったところで最終コーナ進入で意地を張ろうと考えていた。
10周を過ぎた辺りでやはり疲れてきた。コーナ進入の恐怖感はあまり無いが、ブレーキングのGが辛い。
マラソンを走っている気分だった。
前に周回遅れが見えてきた。ここでバックマーカーを挟めば有利になる。
そう思った12周目辺りで、久保選手が来た。但し予想を遥かに上回るトップスピードで抜かれ、抑えるも何も無かった。
最終コーナを立ち上がり、何とか喰らい付く。残りは数周。何とか抜き返さなくては!しかし前半と同じ展開に陥りなかなか抜けない。
そしてファイナルラップ。
勝負所はMCコーナ進入か、2ヘアの進入。そう思っていたが、1ヘアの進入でバックマーカに追い付く。
バックマーカのイン側に久保選手が飛び込む。それに続くが、久保選手がマシン一台分アウト側に孕む。
そこにミレを飛び込ませる。そして1ヘア立ち上がり。アウト側にGSXRがいる為か久保選手の立ち上がりが鈍い。
立ち上がって3台が並ぶ。しかしここからミレがリードする。そのままMCコーナ進入で久保選手の頭を抑える!ヤッタッ!
2ヘアを立ち上がりバックストレッチ。ここを抑える為、ストレートは真ん中を走り、そのままブレーキングポイントを変えずに最終コーナに進入する。
怖かったが何とか周りきる。そしてチェッカー。
終わってみればTC−2で表彰台独占。正に今日はツインの神が微笑んだ日と言えよう。
根兵さんと池内君のトップ争いに加われなかった不甲斐なさは残念だが、素直に表彰台は嬉しかった。
ああ、こんな事ならゼッケン3にしておけば良かった・・

2003/11/17
 もてぎロードレース第6戦 スーパーツインクラス
 予選 4位 決勝 3位 BL 2'09.002  



3年ぶりの茂木フルコースで、初のスプリントレース。
前回の第5戦では成立しなかったスーパーツインクラスも今回は8人集まり成立した。
今回は本戦までタイムアップを図る為、金曜日の特別スポーツ走行日から茂木入りした。
この日同じスーパーツインは#22ドゥカッティ996の三輪選手と#21VTR−Fの太田選手。
で、特別スポーツ走行1本目は、やはりどうにも走り方がわからない。
特に1・2複合コーナー、3・4複合コーナー、そして最終ビクトリーコーナーのラインが、どうにもわからない。
途中、#22三輪選手に抜かれたのでラインを盗もうと付いて行こうとするが、全然付いていけない。
結果は ベスト2'14.91
おおよそ4年前、ZX7RRで出したタイムと同等であった。
二本目は#21太田選手のVTR-Fに抜かれ、それを追いかけてタイムアップを図る。
結果  ベスト2'11.35が出た。自己ベストは3年前OW01で出した12秒台だったので、自己ベスト更新という事になる。
これなら翌日の走行で10秒台が出るかもと淡い期待を抱きながら宇都宮のとも宅へ向かった。
翌日、特別スポーツ走行3本目。
この日は、スーパーツインエントラント全員が揃った。
自己ベスト更新と意気込んでコースインしたが、途中#21太田選手、#16池田選手のVTRSP1に抜かれ、付いていけない。
前日の期待は裏切られ ベスト2'13.28
しかし、一人も欠けることがなくスーパツインエントラントが揃い、いっぱい話ができた。
タイムなんてレースになればおのずと縮まるであろうと、ホクホク気分で宇都宮に引き上げる。
そしてレース当日。
朝一番にブリジストンサービスへ行き、タイヤを新調する。
コンパウンドは季節柄気温が低い事を考慮し、前後タイプ4を考えていたが、あまりに天気が良さげだったので、
後タイプ3をチョイスした。
そして予選。
20分間終始タイムアタックし、2'12.243で予選4位。嬉しいフロントローをGetした。
予選1位は2'06.482のダントツタイムで#22三輪選手。 予選2位は初出場ながら才能をその見せ付ける#1池内君RSVMilleで2'08.581
しかし予選3位の#21太田選手2'12.238から予選7位の#35VTRSP1白川選手の2'13.887までタイムが近く、
この段階で熾烈な3位争いが予想された。これは燃える。
4時間以上のインターバルを置いて、決勝。
スタートも決まり、1・2コーナを抜けた時点で#1池内君に続いて2位!
しかしコーナーを立ち上がったストレート区間で#22三輪選手にすんなり抜かれてしまう。
なんとか前の2台に喰らい付こうと走る。後ろは気にしていられない。が、S字を過ぎてV字コーナ進入。
傾いた日が映し出す影が自分のすぐ背後に迫ってくる車群を知らせてくれる。
プレッシャーを感じつつ走る。前の2台からは少しづつ引き離されていく。
そしてバックストレッチの終わり90°コーナ進入で#16池田選手に抜かれる。
4位転落。十二分に予測されていた事だが現実となるとやはりショックだ。
しかし付いて行く事はできる。どこかで抜き返そうと様子を伺う。
が、やはりV字コーナの影で自分の背後にもう一台いることがわかる。
まごまごしていると5位転落もありえる。
5コーナ進入で#16池田選手をパス。なんとか引き離したい。
しかし1コーナ進入でパスされる。引き離せないという事か。
ここから終盤まで、お互い隙を付き合う。何度も順位が入れ替わる。
7周目には9秒台に入る。この頃には、5コーナ進入でパスし、 90°コーナで抜かれるという展開に固定されつつあった。
しかしコントロールラインを過ぎる時、は決まって4位。このままでは負けてしまう。
ヘアピンを立ち上がり重視のラインにしたり、90°コーナの進入を踏ん張ったり、 ビクトリーのラインを変えたりといろいろ試すが、前に出られない。
毎周ホームストレートに帰るたびにチェッカーが振られていない事に安堵する。
そしてファイナルラップ。いつもの5コーナ進入で抜けなかった。マズイ!
焦りが130Rをいつもより速くさせたのか、 立ち上がってS字進入に備えて右に振るところをそのまま左寄りのラインでS字に進入する。
インを獲った!
右へ切り返し、完全に前に出る。しかし最後の鬼門、90°コーナが待っている。
ヘアピンを立ち上がり重視のラインにするが、トップスピードに変わりがある感覚が無い。
このままではまた刺されてしまう。
思い切って、ラインを真ん中にとる。しかしブレーキポイントは変えない。
落ちて行くような感覚の中、90°コーナ進入。外側に#16池田選手が並んでいるのが判る。
ギアをいつもの3速から2速まで落とし、コンパクトに周り立ち上がる。
抑えた!
しかし気は抜けない。目いっぱいアクセルを開け、ビクトリーをクリア。
ホームストレートを目いっぱい伏せ、コントロールラインを睨む。
長い時間だ。しかし左右にマシンの気配は無い。
ゴール。
その瞬間思わずガッツポーズ。危うく1コーナのブレーキを忘れるところだった。
1・2コーナを回り、シールドを開けて深呼吸する。何か今まで息を止めていたような気がした。
車検場でマシンを止め、池田選手と健闘を称え合い握手する。
最高の気分だった。バトル中は凄く辛かったが、終われば熱いバトルが出来た事が凄く嬉しい。
池田選手も僕もお互い自己ベストを2秒縮める正に120%の力を出し切ってのバトルだった。
またこんなレースがしたい。
来年もスーパーツインが成立するよう願うばかりであった。


2003/11/22
 筑波ツーリストトロフィ Novembew NTクラス
 予選 4位 決勝 3位 BL 1'04.600  

 前回6位で終わった筑波TTにミレを引っさげてリベンジ。
一週間前に出たもてローではベスト2分9秒。
大体回りを見ていると、およそ筑波の持ちタイムの丁度2倍がもてぎでのタイムなので、
単純計算で今回は1分4秒台が出るであろうと予測し意気込んでいた。
今回履いてあるタイヤは、前回のもてローからそのまま。 BS製BT−001PRO 前タイプ4 後タイプ3 で、 当初の予定ではリヤタイヤを決勝までにソフトであるタイプ4に交換するつもりであった。
しかし、朝から意外と暖かい為、タイヤ交換よりも少しでも長くウォーマーをかける事を選択した。
予選は、先週走ったもてぎと比較して狭い筑波に少々戸惑いながらタイムアタック。
じっくり時間をかけてタイヤを暖め、1'06.549でフロントロー4番グリッドを獲得した。
4秒台を狙っているとしてはずいぶん不甲斐ないタイムだが、実は今までの経験上、 あらゆるカテゴリに参戦しているが予選順位は出走台数の真中辺りというのがいつもの定位置であった。
だから35台もの出走台数の中、フロントローをGet出来た事はかなり嬉しかった。

そして決勝。
不慣れなフロントローの為いつもに増して緊張気味だったが、スタートはうまくいった。
グリッドからまっすぐそのままインベタで1コーナ進入。ホールショットだっ! と思ったが、 やはりアウト側からスピードを乗せてきた#4ドカ996SPSの吉田選手と#23ミレの堀選手に抜かれてしまう。
早めに#23堀選手の前に出ないと、#4吉田選手に逃げられてしまう。
焦りがアクセルワークを荒くしたのか、シルコリン立ち上がりでリヤが大きく右にスライド(当社比)した。
その直後、右に左にマシンが振られる。プチハイサイドだ。振られる最中、頭をスクリーンにぶつけ割ってしまう。
振られが小さくなった頃、アウト側の縁石の上に乗る。慌ててコースに戻る。
その間に一台抜かれ、さらにもう一台に抜かれそうになっていた。2ヘアで抑え4位をキープ。
心臓がバクバクいっていた。助かった〜と思いながらも割ってしまったスクリーンを見てこんな事もあるんだなぁ・・としみじみ感じていた。
で、意識をレースに戻し追撃に入る。でもやっぱりシルコリンが怖い。今ひとつ攻められなくなってしまった。
そんな中、3週目に3位を取り返し、そのままの勢いで2位まで順位を上げる。
しかしトップとはかなり離されてしまったようだ。
そして第2ヘアピンでまたもリヤが(自分にとっては)大きくスライドした。
もうビクビクものであった。タイヤが硬かったかなぁ・・などと弱気になっていたら、1コーナで#23堀選手に抜き返されてしまった。
なんとか取り返さなくては。
数週後ろについて様子を見る。と同時に自分の状態も観察する。
いつもよりペースが乗っているせいか、最終コーナーのギヤ比が合っていない気がする。
いつも3速で回るが進入でエンジンブレーキが効き過ぎる感じがするし、コーナー後半でエンジンが回りきってしまう。
試しに4速で進入してみる。エンブレが効かない分スピードが乗ってちょっと怖かったが、いい感じで回れる。
なんだ、いけるじゃん♪ と思うと結構#23堀選手に迫っていた。
しかしこの後、周回遅れが出始め、少々ペースダウンを余儀なくされる。
そして終盤、第2ヘアピンを立ち上がったところで#23堀選手がミスしたのか、あからさまにスピードが乗っていない。
チャンス!
ぐんぐん迫り、最終コーナ進入で完全に横並びでイン側に入る。
獲った! と思ったが、ここでギヤを一個余分に落としてしまう。しまった!と思ったときには、マシンが振られカットインできない。
ラインをクロスさせ#23堀選手は曲がっていくが、こちらはぐんぐんアウト側にはらんでしまう。
なんとか体制を立て直したが、かなり離されてしまった。
なんとか追いたいが周回遅れをかわしながらではペースが上がらない。
そのままゴール。
なんとも悔しい3位であった。

結局、4秒台も一周だけしか記録できなかったが、それでも5秒を切ってしまったので嬉し哀しやNTクラスは卒業である。
今回は競り負けたというより、自分のミスが連発した結果という感じで、ちょっと不完全燃焼な感じであった。
しかし、これで3戦連続3位。
自分としては上出来だが、万年3位の様相が・・
来年は是非、万年2位を目指したい。(志低!)



2003/12/08
 03 MCFAJ Final-Rd 筑波 Eアンリミテッドクラス
 予選 10位(クラス5/5位) 決勝 9位(クラス5/5位) BL 1'05.400  
RESULT

 03シーズン最後のレース。
今季、EPチャンプの遠藤選手@GSXRには一勝もしていない為、一矢報いようとエントリーしたが、
何とEPスーパクラスのエントラントは自分一人だけ!
(そりゃ12月の寒空に走りたくないよなぁ・・)
で、泣く泣くMCFAJの最高峰クラス、エキスパートアンリミテッドへのエントリーとなった。
で、予選。
路面温度が低い為、タイヤが温まるまで慎重に走る。
しかし、2周目のダンロップ下で転倒車が・・#5YZFR-1 バレルハウスの熊谷さんだ。
肩を押えながらコースサイドに歩いていく。
大丈夫そうだと思いながら、やはりタイヤを暖めなきゃと、もっと慎重に走る。
しかし、一周してくると救急車が来ている。しかし熊谷さんが乗り込んでいる様子は無い。
コース右脇に目をやると・・コースの端で熊谷さんが倒れている!
(え〜っ!大丈夫かなぁ・・)
ここで予選は赤旗中断。全車ピットインとなった。
タイヤに素手を当ててみる。いくらか暖かいが、まだ不安が残る温度だ。
暫くして予選再開。しかし残り時間は6分!
3周じっくりタイヤを温める。そして4周目から徐々にペースアップ。
しかしペースが思う様に上がらない。そのままチェッカー。
結果は1'08"**で10位だった。
走行時間が短いのは皆一緒だし、いかに自分が平均的な人間かがわかる結果となった。
で、決勝。
スタートがうまく決まり、6位辺りで1コーナクリア。
目前に#1相川選手@GSXRがいる。
1ヘアでインを刺そうとするが、刺せない。かなり苦しいラインになり失速する。
立上りで#nn○○選手@ドカ996Sに抜かれる。
同じツインだしココは付いて行かなくては・・と思ったがみるみる離される。
せめて相川選手の前に出てお立ち台を確定させたいと思ったが・・
1コーナー進入で#10久保選手@YZFR1に抜かれる。これでクラス4位。
何とか喰らいつく。筑波スプリントトロフィの再現だ。
しかしバックストレッチで#74斉藤選手@GSXRに抜かれてしまう。
クラス5位(ドベ)転落。
焦る焦る・・
バックストレッチでは離されてしまうからインフィールドの内に前に出たい。
シルコリンの切返しを素早く行い、内足のステップを踏み換えた瞬間、違和感が走る。
いつもは内足は爪先立ちにして腰を左に落とすのだが、踏み換えたはずなのにステップは土踏まずの下にある。
急な事で左にマシンを倒しきれず、暫く惰性で走ってしまう。
原因はすぐにわかった。
ブーツの底が剥れステップに引っかかってしまったのだ。
落ち着いて踏み返れば問題無いのかもしれないがやはり気になる。
ペースを上げる事も出来ない。そのまま前走グループに付いていけず、後半は単独走行となってしまった。
そのままゴール。
結果は総合9位。クラス5位。ベストは5秒4に留まった。
バトルは出来ず、クラス最下位、タイムは自己ベストの一秒落ちと良いトコ無しのレースであった。
要因としてはギヤ比の事、ブーツの事、寒い事と色々考えられるが、元々ムラッ気があるのでこんな日もあるだろう。


2003シーズンを振り返って
今季も色々あった。
結婚したにも関わらずレース三昧。挙句マシンは新調、そしてもてぎロードレースへの参戦。
表彰台も一番多く、5回上がる事が出来た。(内2回は正賞ではないが)
実力が付いたというより、正にラッキーが多かったシーズンと言える。
そうそうラッキーな事ばかりは続かないであろうから、来年は是非実力を兼ね揃えたいと思う。

来季は、もてぎロードレース(もちろんスーパーツイン)をメインに参戦していく予定。
4年振りにもて耐にも出たいと思う。
筑波TTは、NTクラスを追い出されてしまったので未定だが、只券が一枚あるので一度はNBに出ようと思う。
逆にMCFAJは来季筑波メインで、菅生を一戦含むというのでこれは出ておきたいところ。
但し、第一戦の2/11はちとカンベンかな。
今季、鈴鹿を走りそびれてしまったが、鈴鹿Fan&Runも出たい。

ま、最後は財布との相談なんだけどね。

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