MashKartDiary
’05シーズン
2005/04/24
大井松田チャレンジカップ 第3戦 S&TIAクラス
予選TT 7位 予選ヒート 6位 決勝ヒート 5位 BL 36.166
カートレースのデビュー戦である。
カートに乗り出して1年ちょっと経つが、1月に1度乗るか乗らないか位のペースの為、
あまりタイムも出ていなかったが、4月になってようやく大井松田で35秒台が出せるようになった。
3月に行われた大井松田チャレンジカップ第2戦で、S&TIAクラスの各車のベストラップは35”504〜36”101なので、
これならレースでても何とか格好がつくかなと思い参戦を決意した。
参戦に向けて、
・プラグを(値段が)高いのに変更
・チェーンを新調
・ヘッドガスケットを新調(車検対策)
・キャブのOH
・ウェイト2kg追加
そしてタイヤを今まで履いていたDUNLOP SL-83から、レギュレーションに沿ったDUNLOP YRA-1に換えた。
タイヤサイズが換わったので、本当はレース前に少しでも走っておきたいところだったが、
レースウィークはまるまる風邪をこじらし、結局ぶっつけで走ることになってしまった。
が、タイヤのグリップが上がるんだから大丈夫だろうとタカをくくっていた・・。
でレース当日。
5:00頃に家を出て、図らずも途中からぽぷりさんと合流。
5:45分頃に大井松田カートランドに入った。
朝はきっと準備のために混んでいるのだろうと思っていたが、パドックはガラガラだった。
殆どの人が前日の内に準備していったようだ。
さっそく準備に取り掛かるが前日の内にマシンを組み立てておいたので、殆ど下ろすだけ。
のんびり朝ごはんを食べながら、レース進行を待つ。
そのうち、皆準備を始めパドックが賑やかになってきた。
このサーキット独特の雰囲気は、カートの世界でも一緒だなと感じた。
まずは車検。
何も問題ないだろうと思っていたら、何とインシュレータが違うという。
チームの人に借りて慌てて交換。事なきを得た。
さてまずは公式練習。
タイヤの皮むきすら終わっていない俺には少しでも走れるのはうれしかった。
そして走行開始。が、思った以上に滑る。タイヤの皮がむけるまで慎重に走る。
そんな感じで感覚も掴めないまま、走行終了。
タイムは37秒台。
まぁ仕方がないかなぁ。
次は5分間の予選タイムトライアル。
タイヤの皮も剥けたようだし、35秒台を目指して攻め込む。
が、何故かクリップにつく事ができず、どうにもリズムが掴めない。
そのまま走行終了。
タイムは36”432で最後尾となった。
まぁ、練習よりはタイムも上がってるし、このまま予選、決勝と走りこめばタイムも上がるだろうと思っていたが・・
予選ヒート。
初めてのスタートに緊張する。
そしてローリングスタート。
スタート直後は着いていくのに必死だ。1周回ってスローダウンし隊列を整える。
そしてそのままスタート!
慣れないローリングスタートにやはり出遅れる・・が、1コーナで2〜3台が接触。1台が目の前でスピンした。
この瞬間、(ラッキー!一つ順位が上がった)と思いながら余裕をもってかわしたつもりだったが、
左フロントが接触しスピン。止まってしまった。
慌ててマシンを降り、押しがけ再スタート。付近を見ると同じように2台が止まっている。
何とかこの2台より先にスタートしなくては!
エンジンがかかり出し、乗り込むがなかなか吹けない。
ようやく回転が上がりだし、3コーナを回る。
この時、左前に違和感を感じた。そしてコの字に向かって右にハンドルを切るが・・曲がらない!
咄嗟に左フロントタイヤを見ると、まったく舵が切れてない。
ブレーキを掛けつつも、まっすぐクラッシュパッドに突っ込む。
よく見ると左のタイロッドが大きく曲がっていた。
(少しでも多く走りたいのに・・)
これで予選最下位も決定。
しかし、クラッシュしても平気な辺りは4輪の醍醐味と無理やり納得する。
予選結果は走行後の車重計測を忘れた選手が居たため、繰り上がって6位となった。
昼休みを費やしてマシンを修復する。
なんとかカタチになった。
そして決勝。
やはりスタートで出遅れるが今度はクラッシュも走行が続いた。
一つでも順位を上げたい。
そう思って走り続けたが、やはりどうにもリズムに乗れない。
そのまま前走者にジワジワ離され、単独走行となってしまう。
そのまま競い合うこともなくチェッカー。
結果は2台リタイアした為、5位でフィニッシュとなった。
タイムもとうとう36秒を切ることができないままで終わってしまった。
今回はマシンの要であるタイヤを変更してぶっつけで走ったため終始リズムに乗れないままだった。
もう少し修行してなんとか今日のリベンジを図りたい。
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2005/05/29
大井松田チャレンジカップ 第4戦 S&TIAクラス
予選TT 8位 予選ヒート 8位 決勝ヒート 4位 BL 35.215
カートレース2戦目。
前回は、慣れないタイヤでぶっつけで当ったため満足のいくレースが出来なかった。
それを踏まえて今回は前日から入り、みっちり練習する事にした。
エンジンもOHしたてで、慣らしは先週済ましてある。その時は、慣らしが終って全開走行に入り、3周したところでチェーンが外れてしまいタイムは出せなかったが好感触は掴んでいた。
この前日練習中に35秒台に入れておけば、明日のレースでも勝負できる。
そう思って走り出したが・・どうにも時計が出せない。
36〜37秒を行ったり来たりだ。
36秒2をこの日のベストとしたまま、最後の走行。今回、最後の走行は新品タイヤの皮むきと決めていた。
前回、ぶっつけで走った為、練習走行からリズムが狂ってしまったからだ。
何周で皮むきが終るか試すように走ると2〜3周でもうグリップするようになった。
(これなら当日の練習走行でも良かったかな)
と思いながら、しかしここで消耗させてしまっても仕方無いので軽く走る。と、この日のベスト36秒1が出てしまった。
これでますます混乱してしまった。今日半日あれやこれやと考えて走った時よりも早く走れてしまった。しかも軽い気分で走った為、いったい何をどうしたのか全く覚えていない。
しかし考えても仕方ないので、適当に片付け明日の本番に備えた。
明けて日曜日。
今回、メカニックを買って出てくれた島君と合流し、7時前にサーキット入りする。
カートを組み立てると島君がキャブセットをどうするか聞いてくる。
わからない。いじった事無いのでお任せ。(ミレならインジェクションだからマシンが自分で調整してくれるのに・・)
そして練習走行開始。
おやや?パワーが出てる。キャブセットでこんなにも変わるものか・・。
タイムは自己ベストをコンマ1秒縮める35秒8が出た。
ヨシヨシ♪調子が上がってきたぞ。
しかし島君が言うには、リヤタイヤが喰っていると言う。
リヤのトレッドを広げてグリップを逃がす方向にセットすれば最終コーナがもっとスムーズになるハズ・・だったかな?
10ミリづつ広げて、いざタイムトライアル。
7番目にコースインし、タイムアタック。
確実に朝の練習走行よりも最終コーナがスムーズになった。その分ホームストレートもスピードが乗る。
真後ろに#4菊池選手がぴったりつけているのがわかる。
振り切れない。しかし譲りはしない。タイムトライアルとはいえここで気持ちの上で負けてしまっては、後までひきづってしまう。
結果は、更にコンマ2秒縮めて、35秒6。しかし、最下位となってしまった。
それでも、自己ベスト更新。そして気持ちよく走れるようになったので満足だった。
島君と相談して、更に10ミリづつリヤトレッドを広げてみる。
予選ヒート
一番後ろなだけに、気兼ねなくコースイン。
外周を2周して、スタート!
1コーナ進入。前回はここで終ってしまったが、今回は問題無くクリア。
そして第1ヘアピン進入。目の前で集団が圧縮されていく。ゴトゴト接触する音も聞こえる。ちょっと遅れてヘアピン進入。#4菊池選手が失速している。
すかさずインにマシンを運び、左横に並べる。併走しながら次の右コーナ”コの字”に進入。ラインをクロスさせ右後ろに付ける。丁度#4菊池車のリヤタイヤと自分のフロントタイヤが並ぶ位の位置だ。
「ヨシ!これなら次のコーナでブレーキ勝負が出来る!」
インフィールドのストレートからダブルヘアピン進入。左前にいた#4がブレーキをかけたのか、一気に横に並ぶ。そこでブレーキング。と同時にマシンを横に向ける。うまくいった。と思ったが、アウト側#4と接触、失速してしまった。そしてそのままエンジンが止まってしまう。慌ててマシンを降り押しがけに入る。#4も失速したせいかスピードが上がらない。
エンジンに火が入り、再び走り出す。#4とはインフィールドのストレート一本分位離されてしまった。
しかしあきらめない。追いつくつもりで走る。と、セッティングが決まってきたのか気持ちよく走れる。最終コーナも暴れすぎず、うまいことパワーが乗る感じ。これは気持ちいい。
#4とも少し近づいた気がしたが、結局追いつけず、ビリのまま予選ヒートを終えた。
それでも気持ちよく走れた事と、自己ベストが更にコンマ2秒縮まって35秒4が出た。
十分満足♪
後は決勝ヒートで1台でも抜ければ、十分だ。
ここまで、練習35.8→TT35.6→予選35.4 と、コンマ2秒づつ縮まっているので、決勝は35秒2がでるかも。なんて気楽に考えていた。
しかしここまで3回走ってきて、正直疲れてきた。とりあえずマシンのセットはこのままで決勝に臨む事とした。
一眠りして迎えた決勝。
やっぱり最後尾スタートだから気楽だ。
外周2周のローリングから、スタート!
1・2コーナは集団の後ろにぴったり着ける。そして第1ヘアピン。いつものように大混雑だ。が、インが開いた!その隙間にマシンを飛び込ませ小回りで立ち上がる。「ヨシヨシ何台か抜いたぞ♪」
コの字を立ち上がり、前走車を数える。4位だ!ラッキー!
しかし、すぐに一台に抜かれる。なんとか着いて行こうとするが徐々に離される。
せめてこれ以上は抜かれたくないが・・後続とはかなり差がある。
しかし5周も過ぎたところで集中力が途切れてきた。流石に疲れてきたようだ。
だが第一ヘアピンの折り返しで後続との差が詰まってくるのがわかる。
ひろの出すサインで残り10周というのがわかるが・・気が遠くなる。
結局なんとか逃げ切り、5位でチェッカーを受けた・・が上位でペナルティを受けた選手が居て繰り上がって4位となった。タイムも本当にコンマ2秒縮まって35秒215が出ていた。
そして表彰式まで知らなかったが4位は入賞対象で小さいながらもトロフィーが貰えた。
思ってもいなかった事なので嬉しかった。
さて今回のレースはマシンセットアップの出来によるところがかなり大きかった。
今回、メカニックを務めてくれた島君には感謝の言葉も無いが、次戦からはライバルになるかと思うと気が抜けない。
レースとは走るだけでなく、勝負できるマシンに仕上げるところから始まっているものだと改めて痛感した。
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2005/07/10
大井松田チャレンジカップ 第5戦 S&TIAクラス
予選TT:4位 予選ヒート:4位 決勝ヒート:DNF BL:29.580
カートレース参戦を始めて3回目。
前回は、たまたまラッキーでタナボタ4位をGetしたが、そうそう運ばかりアテにしても仕方が無い。
気合を入れて臨んだ大井松田チャレンジカップ第5戦。
しかし、ショートコースに変更となってから練習するも、タイムは29秒前半。
対して、トップグループは28秒前半と、30秒を切る中で1秒近くも離れているという、ちょっと絶望的な状態であった。
しかし天気予報では、雨。ウェット走行はした事無いけどそれで荒れたレースになればチャンスもあるだろうとタカを括っていた。
(いつのまにか結局運頼みになってる・・)
しかしレース当日は大方の予想を裏切り、ドライレースとなった。
前回第4戦でメカをしてくれた島くんが今回カートレースにデビュー。しかも同じTIAクラス。
で今回サポートは同じチームの上野君に手伝ってもらった。
TIAクラスは、前回8台のエントリーだったから1台増えるかと思いきや、2台減って7台のレースとなった。
練習走行を終え、いざタイムアタック!
結果は、29秒792で4位。
まずまずの結果だが、自己ベストよりにコンマ8秒も遅い。
ベスト更新出来なかったのは残念だが、まだまだ余裕がある証拠。予選ヒートへ望みを繋ぐ。
そして予選ヒート。
1コーナアウト側からのスタートは正直プレッシャーがかかるが・・うまくいった!
1コーナ進入イン側3番手の菊池君の真後ろに付きそのまま2コーナにかけてラインをクロスさせ、3コーナ手前でインに入り込んだ。
そのまま3コーナをインベタで回る。3位に上がった!っと思ったら、目の前に2番手のクルマが失速している。
チャンスだっ!
右周りのコの字コーナ進入にかけてアウト側から抜きにかかる。
2番手車もスピードを上げてくるが、こちらのほうがスピードに乗っている。
前に出た!コの字奥の直角コーナで、相手との間を見てカットイン。頭を抑えた。
しかしここでの安全確認が後に問題となる。立ち上がって、2番手!
あまりの予想外のポジションにやや舞い上がる。
せっかく2番手に上がったのだからこのポジションはキープしたい。
しかし、すぐ後ろのクルマとは1周当り1秒近いスピード差がある。
まともに走ってはすぐに抜き返され、一旦抜かれたら到底ついていけるとは思えない。
ならば押さえ込むしかない。大井松田は抜きどころの少ないサーキットだがショートコースともなると
殆ど3コーナでしか抜く事が出来ない。
そこを抑えれば浮かれる事はない。
後ろにひしひしとプレッシャーを感じながら、ブロックラインを走る。
残りは10周以上・・辛いレースだ・・。
しかし、ここで以外なものを目にする。
コントロールポストから、黒と白が対角に区切られた旗が出され、こちらを指している。
え?警告?注意?俺なんかしたっけ?ピットに入らなきゃいけないんだっけ?
途端に混乱した。
ペースを落としたつもりは無いが、動揺が走りに出たのかあっさり抜かれてしまった。
コントロールラインを通過する際にもう一度ポストを見るが、特に旗もボードも出ていない。
困惑している間に#9菊池君にも抜かれる。
こうなったらとりあえず走るしかない。失格であれなんであれそれはレースが終った後に考えよう。
そう思って仕切り直したが、一旦崩れたリズムはなかなか戻らない。そのまま4位で終了した。
終了後、呼出しの放送がかかった。
例の注意旗の件だろう。何がいけなかったのか謎が解けると思えば足取りも軽い。
行ってみると、4コーナで相手を見て幅寄せしたとの事。
ゆるやかに右に曲がっていて奥で直角に曲がっているコの字コーナーで抜きながら進入し、
安全確認(抜ききった事を確認)してからカットインしたつもりが、イン側にいる相手を見て幅寄せしたように見えたようだ。
不満は無くは無いが言っても仕方がない。注意のみでペナルティも無いので良しとする。
さて気をとりなおして、決勝ヒート。
予選ヒートではスタートが予想以上に決まったおかげで一時2位を走行出来たが、終始ブロックラインで走る事になってしまった。
しかしそれではつまらない。
決勝は抜かれてもいいから、思いっきり走ろうと決めた。
そして決勝スタート。
しかし、今度は出遅れてしまった!そして#8にも抜かれてしまう。
#8はそのまま、#9菊地君も抜いていく。
とても着いていけない・・。しかしこれで守るものは何も無い。
なんとか菊地君に喰らいつこうと必死に走るが、今回新車を投入してきた菊地君は前回より速くなっている。
少しづつだが差が開いていく。無い知恵を絞りタイムアップを図る。
コーナーをもっと小さく、もっと速くと攻め立てる。
が、11周目の1コーナーでイン側の縁石に大きく乗り上げた!
なんの、コレくらいの時の方が速く走れたりするんだ!っと踏ん張ったがリヤタイヤは踏ん張ってくれなかった。
あっという間にスピン!マシンは180度向きを変え、後ろ向きのまま惰性で走っていた。
「ああこれでもう追いつけない・・」と思った。
そして次に思ったのは、ブラインドである1-2コーナーでこのまま止まってしまったら、後続に追突される。
しかし、このまま惰性でコース外まで行けば大丈夫だろう。と思った矢先、後続車が来た。
自分の鼻先をかすめながら、通過していった。
「良し、後は体制を整えて再スタートすればいい・・」と考えた瞬間、背中に衝撃が走る。
思いのほかランオフエリアが狭く、土手に突っ込んでしまった。
一瞬呼吸が止まり、咳き込む。
それでも再スタートしようとマシンを降り、リヤバンパーを掴もうと思ったが・・
バッキリ折れてる・・チェーンも外れてる・・リタイアだ。
オフィシャルに促され、土手の上まで上がりレースが終わるのを待つ。
リタイアは初めてではないがやはり寂しい気分になる。
レース終了後、壊れたマシンを引いてパドックに戻る。
清掃して、バラしてみるとシャフトも曲がっているとの事。
思った以上の破損だ。
結果はリタイア、マシンは中破と散々だが、意外とすっきりしている。
目いっぱい攻め込んでのクラッシュだ。悔いは無い。
ギリギリまで攻め込む感覚は何ものにも代えられない快感だと感じたレースだった。
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