BIKE!

BikeMakingHistory 43

フロントサス交換

復活を目指して・・


前回のレースでフロントサスのダンパーが抜けてしまった為、フロントサスの交換に迫られた。
現時点で装着しているアプリリアRS50のリヤショックを探して付け替えるのが手っ取り早いが、 稀少車のもので程度の良いものが手に入るか確証が無いため、これを機に別のものを試してみる事にした。

とりあえず手持ちのサスは、
NSR50用とドラッグスター用パイオリ。これに借り物の汎用?デイトナSHOWAにNSR250用の4種。
各々の長さを見てみると、
アプリリアRS50用が・・・270mm
NSR250用が・・・・・・280mm
デイトナSHOWAが・・・・250mm
ドラッグスター用パイオリが・295mm
NSR50用が・・・・・・・205mm
と、当然まちまちだ。
パイオリとデイトナSHOWAは、初期のテスト走行で試した時に軟らか過ぎるという結果が出ているが・・・
そしてNSR250用はさすがにデカイ。
で、とりあえず、一番短いNSR50用が付くようにステーを作成してみる。
NSR50用ならモノはいっぱい出てくるだろうし、上級のモノへの換装も出来る。
とりあえず車高が合うようにアルミ板でサポートを作成。

スイングアーム側で穴を3箇所開けて調整出来るようにした。
一番上にショックを取り付けると硬くなり、一番下に取り付ければ柔らかくなる。
これで調子の良い位置が出たら、ちゃんとしたサポートを作ろう・・・・と思う。
そう言ってそのままになるパターンが多いけれど・・・
後は走ってみないとわからない。
そしてサクセスからフロントサス用にNSR中期型のショックを貸してもらった。
なんとなくRCVと並べてみた
意気揚々と白糸スピードランドに持ち込む・・・が、生憎の雨。
とりあえず暖気運転の為に押しがけしたところ、それだけで初期型のショックで一番柔らかいパターンは駄目だとわかった。
雨が止むのを待たなければならず、テストできるパターンも少ないので初期型ショックに見切りを付け、後期型で一番柔らかいパターンに付け替えてみる。

路面も乾いてきたのでコースイン。走れる本数は2本しかない。
しかしすぐにコレでもフロントが暴れ、だめだとわかった。
すぐにピットインして、一番硬いパターンに付け替えてみる。
何かフロントが高くなった感じで、暴れは無くなったが、攻め込む前に時間が終わってしまった。
プラグの焼けを確認したところ、やっぱり薄いので#105に上げてみる。

で、二本目。
さっきより良い感じで、ペースを上げてみたところ、フロントが暴れる気がする・・・
が、元々振動が激しいバイクだったし、こんな感じだったかな?
いろいろ乗り方を変えてみて様子を見る。
う〜ん、やっぱりアンダーが出て乗りにくい。

イマイチ攻めきれず、走行終了。
ベストタイムは42.66秒。
う〜ん・・・やっぱりまだ柔らかいのかなぁ・・・
と思ったが、後でフロントを押してみると、ガッチガチッ!
あ、逆に硬すぎて何にも動かなかったんだ・・・

日を改めて再度テスト走行。
今度はショックを初期型に戻し、3段階中の中間の硬さになるよう取り付け。
併せて、今までTRX用だかRC30用だかのブレーキマスタを使っていたが、 口径が大きすぎるのかブレーキレバーのタッチはガチガチで全然動かなかった。
コレをサクセスで貰ったDio用のマスタに変更。
しっかり握りこめるようになり、制動力も上がったような気がする。
更にエンジンの進角?とかいうのを進めてもらった。
コレでフロントサスがバッチリ決まれば相当良いと思う。

走行してみたところ、ブレーキの効きが格段に良くなった! タッチが変わる程度と認識していたが・・・コレは良い。やっぱりバランスなんだなぁ・・・
キャブはプラグの色がちょっと白い気がしたので、ニードルのクリップを一番下に変更。
そして肝心のフロントサスは・・・やっぱり駄目だ。
5・6・8・9コーナでアンダーが出る。
次にちょっと硬い中期型のショックに交換してみる。
これでも駄目だ。前回走行の中期型の一番硬いバージョンの方がまだマシな感じ。
でも手で押した時、ガッチガチだったし・・・
ちょっと考察してみると、フロントが暴れアンダーが出るのは中速のコーナーばかり。
目いっぱい減速して曲がる3コーナや、1・2コーナや最終コーナのような高速コーナでは比較的安定しているように思える。(当社比)
どんなタイミングでどうフロントサスが動いているのかはわからないけれど、初期のほんのちょっとGがかかった状態の時に暴れる。
確かにサスをほんの少しだけ動かした時はダンパーが効いていない気がする。
ってコトは、一番硬い状態からほんの少しだけ柔らかくしてダンパーが効くところまで沈むようにしてやれば良いのかな?
と考え、初期型ショックで一番硬い位置という組み合わせにしてみる。
これでコースイン。
う〜ん、大分マシになったがまだフロントが小刻みに暴れ逃げていく。
しかしとりあえず他に試すパターンは無いので、もう少し走りこんでみる。
と4コーナから5コーナにかけてはアンダーが出る。が、5コーナ手前でスピードを落として向きを変え、5コーナをなるべくアクセルを開けてやるとある程度は治まる。
そして6コーナ進入もアンダーが出るが、比較的小刻みで前ほどひどくない。
ちょっと怖いけれどアンダーが出ることを想定して手前からカットインを始めればなんとか進入出来る。
8コーナもなるべくスピードを落としてやればなんとか曲がれる。
こんな感じで走りこみ、不安定ながらも41.510秒で自己ベストを更新できた。
しかしちょっと気を抜くとフロントが大きく横へ跳ねていく。
そしてこの頃になると3コーナと9コーナの立ち上がりでアウト側ギリギリまでよってしまい、結構怖い。
やっぱりエイプ以上のロングホイールベースでミニバイクサーキットは厳しいのかなぁ。
この後の最後の走行も疲れたのもあいまって42秒台前半に留まった。
大分マシになったとは言え、フロントサスはまだまだ改善の必要がある。
コーナーが安定しないから確かなコトは言えないが、3コーナと9コーナの立ち上がりが非常に鈍い感じ。
トルクが薄いってのかな?
キャブが変わったから、ファイナルも見直す必要があるようだ。
マシン的にはまだまだ改善の余地があるからタイムアップの可能性もある。 ・・・と思えるのは気楽だけれど、いい加減乗り手の方も進歩しないとなぁ・・・


NEXT

戻る