夏の川

信州松本






暑い夏の日だった

この年は全国的に水不足で、この川も渇水の為河原には一滴の水の流れもなかった

不思議な木の橋を私は何度か渡ってみた

その足音までが暑さの為に乾いて聞こえ

自然は私の味方なのか・・・それとも敵なのかと思いながら

取り付かれた様に河原の石ころを夢中で描いていたのを思い出す

土手に咲く小さな赤い花が暑さに耐えて瑞々しく咲いていた

冬場のこの場所ははたしてどんな光景なのだろうか・・・と

数年経った今

改めてもう一度たずねてみたい・・・と思う



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