備前焼窯元
岡山 伊部
(590×400)アルッシュ紙/newton colours
夏の日差しの厳しい日であった。
岡山の赤穂線「伊部」にはに大小の窯元が点在する
素朴で味わいのある備前焼の故郷は機械化に押されながらも
昔は煙が絶えなかったであろうその煙突に絡みついた雑草を振り払うかの様に厳として青空に向い聳えていた
それは、陶工達のかたくなに炎を護り続ける象徴かのようにも思えた
高級美術品では無く、日常の器が姿を消す・・・そこに私は
この国の文化の貧困さをかいま観る思いがする
価値観の狂いを感じるのは私だけだろうか
いずれは跡形も無くなるかも知れないこの窯元の姿を
絵描きとして留めて置きたかった
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