部分拡大(参考図)



風景画を描く場合に最も重要な事は距離感を出すことである。
特に遠景の表現が難しい。
我々はつい前に有るもの(前景)を強く描いて距離を出そうとするが、
実は、遠くのものを遠くに押しやることが出来て初めて手前が強調されるのである。
二次元の画面の上に三次元的空間を再現するには
遠くの曖昧でよく解らない部分が、さも有る様に感じられなければ風景画が成功したとは云えない。
この絵では橋を渡ったさの先きにも道が続いていなればならなかったのである。

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