雨の長浜

豊臣秀吉縁の地長浜は、近江商人の町でも栄えた。

町並みには古い建物も多く残り風情がある。

あいにくこの日は雨降りではあったが、雨が一時止んだ間に私の目は

濡れた路面に映える町並みを捉えた。

こんな光景なら近所にも?いや違う。

その場の一瞬の空気は、後にも先にも此処でしか感じ取れない。

「歴史の町並み」は当初の目的。だが雨は計算外の出来ごとで

この二つが偶然に一ヶ所のポイントで出会い、私に制作開始を命じた。

何をどの様に描くか・それは眼前の物言わない対象が教えてくれる。

その声が聞こえるか、聞こえないかは

描く者の側に託されているのではと思ったりもするのである。



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☆この後も引き続きご覧ください(管理人)



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微風の窓