雪 囲
(210x280 個人蔵)




私は何故か「冬景色の絵描き」と呼ばれている

確かに好んで寒い地方の絵を描いている

凍りつくような場所での取材は絵を描く条件としては足場も悪く厳しい

だが、寒いだけでは描けない

例え一時であっても、雪の降り積もった世界には無垢の何かがあるように思える

神々しいまでの白い静寂の中に

人間本来の優しさを感じることがある

信越地方のこの光景もそんな想いで描いた

豪雪と闘う生活の中にあっても大切なものは「護る」というそんな人々の

心の優しさのようなものが伝わってきた

強くなければ大切なものを護る優しささえも持てないと思いながら・・・




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