私は全国各地を歩きまわりながら、描くべき対象を探します。
出掛けては来たものの、以外につまらなくて何も描かずに帰る場合も少なくありません。
思うイメージに巡り合ったその時は探し求めていた恋人と、
再会できたように嬉しく、また掛け替えのない宝物を見つけたように
大切にしまっておきたいと思うのです。
杏の里 (長野 安曇野)
(480x310)
信州の春はまだ山の戴きに残雪を残し
村里では菜の花があたり一面咲いていた
杏は桃に似て、訪れた頃はもう遅く
その代わりに農家の庭先で、幾連もの鯉のぼりが
薫風を受けて出迎えてくれた
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