工場の煙


(260x330)ワトソン/holbein colr


私の生まれ育った街には小さな町工場多かった

石炭(コークス)の匂いや、油、鉄錆などの匂いが入り交じった空気が一日中漂っていた

ある時代から公害規制が叫ばれ街の煙突からは煙が消えた

同時に人の動きに活気も失われた

風光明媚な大自然を描くことも

こんな生活の最前線を描くのも

どちらも絵を描く者の使命ではないかと思ったりする

紛れもなく、私はこの空気の中で育った、故に今が有ることを

こんな形で残したかったのである

何を描くかよりも、何故描くのかを大切にしたいと思うのである





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