ま い ご の プ レ ー リ ー ド ッ グ
8月22日の早朝,マリエルとエリーとで,いつものお散歩コースをぶらぶら歩いていきました。
すると,エリーが急に,においをかぎ出して,リードを引っ張り始めました。何だろうと思ってエリーの引っ張る方に行ってみると,なにかが草むらから黄色い背中を見せてあちこち動いているではありませんか。あれ,野良猫かな,と思ってよく見ると,草むらからリスのような顔がこちらを見ているのがわかりました。
こんなところにリスがいるわけがないし,リスにしては大きいな,と思ったのですが,エリーと追いかけっこを始めたため,とりあえず,捕まえてみました。
そして,マリエルランドへ連れて帰って水や食事を与えましたが,この珍客がはたして何なのか,まずはそれを突き止めねばなりませんでした。そうしないと,食べ物や世話の仕方もわからないからです。
歯を見たところ,草食であることは分かりましたので,キャベツを与えたのですが,どうも興味はなさそうでした。そこで,近くのスーパーの中にあるペットショップへ行ったところ,なんと,この珍客の写真が貼ってありました。高い山を背景に3匹並んで左上のポーズをとっている写真でした。あっ!これ!!というわけで,この珍客がプレーリードッグと判明しました。
プレーリードッグについては,
「シートン動物誌」第10巻 リスの食戦略
に書かれています。なお,このプレーリードッグは,オグロプレーリードッグで,ワシントン条約で規制されているメキシコプレーリードッグではありません。
あとは,簡単,ペットショップの店員さんにきいて乾燥野菜やグリーンベッドを買ってきてとりあえずの世話はすることができました。
この珍客,実に人なつこく,また,ワンにも慣れていました。手を出すとなめますし,マリエルとエリーがゲージに鼻を突っ込むとそれをなめ回します。
それに,写真のようなお座りの仕草が何ともかわいく思えます。ご飯を食べるときも,トウモロコシやひまわりの実を両手で持ってもぐもぐ食べるのです。
さあ,この珍客,いったいどうして草むらに紛れ込んでいたんでしょう。捨てられたとも思えませんので,マリエルランドではさっそく,ポスターを大量に作って飼い主さんを探し始めました。こんなかわいいのですから,きっと,飼い主さんは必死になって探し回っていると思います。
次には,飼い主さんと巡り会えたことをお知らせできることを念じています。