南の島の本

旅行記、滞在記歴史・文化を知る 写真集小説


参考文献も兼ねています。タヒチ物に限らず、これからも増やしていくつもりです。
また、こんな面白い本もあるよ!という方が いらっしゃったら、ぜひご一報下さい。

なお、新しく増えた物はを付けてありますが、すべて新刊というわけではありません。
手元にある本を参考に出版社、出版年等のデータを書いていますが、増販、改訂版
他出版社から出ている物、あるいは絶版になった物もあるかもしれませんのでご了承下さい。
あんど、読みかけ物もあるのでとつぜん紹介文が変わる場合もあるかと思われます(^^ヾ

☆☆☆旅行記、滞在記☆☆

南太平洋の楽園
岩佐嘉親著 泰流社 1995年
1959〜60年、1961〜63年に行われた、タヒチ、トンガ、西サモアなどのポリネシアの学術調査でのエピソードを集めた思わず笑ってしまう本。タヒチで女性達にエッチなギャグでからかわれたり、 サモアで生活習慣の違いから起きたチン事、怪談話などを紹介。あまり知ることの出来ない当時の人々の日常に触れることが出来る。
ホアホア
文:荒俣宏、写真:小西康夫 新潮社 1995年
荒俣サンがタヒチの民間療法や術を施す魔術医師を取材。しかし最も力を持つ霊能治療者には、 訪問を予知され逃げられちゃったとか・・・。タヒチの他モーリシャス、カリブ、マダガスカル、ハワイ、オーストラリアを紹介。 随所に散りばめられた写真もとても美しい。  
南方に死す
荒俣宏著 集英社文庫 1944年
文庫本。パリ、タヒチ、ハワイ、イリオモテなど、今まで雑誌に掲載されたエッセイを収録。いままで多くの人々が魅了された楽園伝説を各地を 旅しつつ追い求める。
南太平洋の浮島〜ラロトンガ紀行
さとうなんぺい著 ミリオン書房 平成5年
4年に1度開催される、太平洋芸術祭の模様を綴ってある。写真も豊富で、いったことのない人もその場の雰囲気を味わえると思う。南国のお祭りムードに浸って、 ほんわかした気分にさせてくれる。著者は、現地で運転免許を取得したみたという話だけど、イイ記念になっただろうなぁ。
何もなくて豊かな島〜南海の小島カオハガンに暮らす
崎山克彦著 新潮社 1995年
仕事を引退後、フィリピンの「カオハガン島」を、住民の人たちもそのままに買い取った著者の
実録記。自然の中での生活が、淡々と語られている。気張らずに、南の島の様子が伝わってくる。 住むに至った経緯も語られていて、南の島に住みたい人の参考になるかもしれません。
青い鳥の住む島
崎山克彦著 新潮社 1997年
南太平洋の旅〜何もなくて豊かな島
崎山克彦著 新潮社 1999年
何もない島の豊かな料理
崎山克彦著 角川書店 1999年
カオハガン島の人達が普段食べている地元の味を、レシピや料理のまつわる人々のエピソードを交えて紹介。島の果物や野菜、海の浅瀬で捕れる貝や魚のスープ、 ブタの丸焼き、珍しい
生き物「サルポ」など。レシピはとてもシンプルだけど、取れたての新鮮な食材を使った料理を、青い海と空に囲まれて食べるのがいちばんのご馳走ですね。 表紙ウラのココナッツジュースを飲んでる女の子の写真が、とてもカワイイ!!
パパラギの島で暮らそう!〜我が家の南国移住作戦
鳩山幹雄著 風媒社 1997年
   
家族でサモアに移住するという夢を実現させた、鳩山さん一家の第一回サモア旅行記。
旅行までのいろいろなエピソードや旅先で出会ったモノ、出来事のほか、サモアに住もうと
思ったいきさつなどが語られています。その後の、サモアでの生活については奥さんの
YahoiさんのHP 「Talofa lava from SAMOA」で。現在、アメリカ在住の鳩山さんご一家のその後は、「オンラインマガジンべんべん」で連載中の「五大湖のふところミシガンで暮らす」
(毎週木曜日更新予定)で!!
ひょっこりクック諸島
岩本宣明著 NTT出版 1998年
著者が片山一道氏と過ごしたクック諸島の村のようすや、そこにのんびり暮らす人々を楽しく
紹介しています。
天下太平洋物語
おがわかずよし著 旅行人 1997年 
バックパッカーの著者が、足でのんびり回ったトンガ、西サモア、ツバル、キリバス、チューク、
ヴァヌアツ、マーシャル諸島、クック諸島、パプアニューギニア等、 太平洋の島々での珍道中を綴った本。でも、タヒチの印象は悪かったみたい・・・。
ミクロネシア・南の島グラフィティ
小宮清、新田直江共著 みずうみ書房 1986年
 
ヤップ、ポナペなどのミクロネシアの島々の文化や歴史、生物、植物などを多彩なスケッチで
紹介。
南太平洋物語〜サンゴ礁からのささやき
杉田房子著 めいけい出版 平成5年
南太平洋に造詣の深い著者がタヒチ旅行での印象や体験を語る。
南太平洋紀行〜滅びゆく楽園〜
チェリー・ファロウ著/野本二美訳 心交社 1992年
パプア・ニューギニア、タヒチ、ハワイ、パラオ、サモアなど、フリーのテレビプロデューサーが
滞在中の出来事を交えながら、近代化により変わりつつある楽園の姿を描く。
ちえこさんにご紹介いただきました。
愛を笑いとばす女達
板東眞砂子 新潮社 2000年
現在、タヒチに在住しているホラー小説「死国」の作者が綴るタヒチでの日々のエッセイ。
海の向こうに何がある
日比野克彦 朝日出版社 1997年
段ボールの素材を活かしたアートでお馴染みの日比野克彦さんのタヒチ(モーレア・フアヒネ・
ボラボラ)の旅行記。きれいな写真や、ほのぼのとしたスケッチがあります。

☆☆歴史・文化を知る☆☆
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ポリネシア人
片山一道著 同胞社出版 1991年
ポリネシア人の赤ちゃんには、蒙古斑があったり、南太平洋の島から出土する人骨調査によると日本人とルーツを同じくする民族である可能性がある。ポリネシア好きの日本人には、何となく嬉しい研究書。海を越えていったポリネシア人達の 熱い思いと強靱な力が伝わってくる、ロマン感じる1冊。
ポリネシア海と空のはざまで
片山一道著 東京大学出版 1997年
「島」という環境で長年暮らしてきた人々の意識に根ずく歴史を織り交ぜながら、ポリネシアの
現在の生活習慣を紹介。
太平洋の迷宮〜キャプテンクックの冒険
港千尋著 リブロポート 1988年
楽園考古学
篠遠喜彦、荒俣宏著 平凡社 1994年
荒俣氏が篠遠氏との対談を通して、ポリネシアの魅力と古代のロマンを引きだしている。発掘という地味で過酷な作業を通して体験した、篠遠氏の魅力溢れる半生が語られている。
ポリネシアに訪れる人の、島への新たな魅力を見出させてくれる。
2000年1月に、文庫本も出版されました。
ゴーギャン〜私の中の野性
フランソワーズ・カシャン著 高階秀爾監修 創元社 1992年
ゴーギャンの一生を作品や写真などの交えて紹介。カラー図版多数。
太平洋発見史〜幻の大陸を求めて
エティエンヌ・タイユミット著/増田義郎監修 創元社 1993年
ヨーロッパの太平洋発見史、地図の歴史を紹介。当時のスケッチなどカラー図版満載。  
イースター島の謎
カテリーヌ・オルリアック、ミッシェル・オルリアック著/猪俣兼勝監修 創元社 1995年
 
上記のゴーギャン、太平洋発見史と同シリーズです。コンパクトで、内容も濃く、
やはりカラー図版満載で眺めていても楽しいシリーズです。
南太平洋の日々〜珊瑚海の彼方から
堀武昭著 日本放送出版協会 1997年
現在の南太平洋諸国の抱える諸問題を、著者の旅行記を交えた読みやすい文で紹介。
オセアニアを知る辞典
石川栄吉、越智道雄、小林泉、百々祐利子監修 平凡社 1990年
800項目、図版約100点でオーストラリア、ニュージーランド、太平洋の島々の文化や動植物、
歴史を紹介した辞典。
オセアニア物語
鹿児島大学南太平洋海域研究センター編 めこん 1989年
 
オセアニア神話
ロズリン・ポイニャント著/富田由貴夫訳 青土社 1993年
オセアニア一帯に伝わる伝説や、古代宗教社会の構造について紹介。同じモチーフの話が
少しずつ形を変えて各地に伝わっているところが興味深い。
ポリネシアン・トライアングル〜古代南太平洋の謎と神秘
M・スティングル著/坂本明美訳 アリアドネ企画 1998年
島の成り立ちから、古代ポリネシアの生活、習慣、宗教などを紹介。
海を越えた縄文人
テレビ東京編 祥伝社 1999年
縄文人は海を越えてミクロネシア、メラネシア、ポリネシアへ渡り、南米まで到達していたのではないかという仮説にも基づき、 古い日本の文化と比較しつつ、各地の生活を紹介する。特番と
平行して出た本。レポーターは仲代達矢さんです。  
ポリネシア・メラネシアのむかし話
ダクストラ好子編訳 偕成社
子供向けの昔話の本。ポリネシアの神マウイが島を釣り上げる話や太陽を捕まえる話の他、
メラネシアの昔話を紹介。  
ファツ・ヒバ (上・下)
トール・ヘイエルダール著山田昇訳 社会思想社 昭和51年
文庫本。考古学者の著者がマルケサス諸島、ファツヒバ島で妻と共に完全な自給充足で過ごした日々を綴ったドキュメンタリー。小さくモノクロながら、 当時の写真も多数掲載。
アク・アク(上・下)
トール・ヘイエルダール著/山田昇訳
文庫本。ヘイエルダールのイースター島調査の成果。
パパラギ〜はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集
岡崎照男訳
今から80年ほど前に、サモアの村の酋長が村人に話した演説を収録した本。西洋文化の批判し、自分たちの自然と共も暮らす生活の素晴らしさを 身近な物を例に、実に的確に分かり易く説いています。文明の批判は鋭く、現代日本の都会での生活にピタリと当てはまり、まるで予言の書のようです。この本を読んでいると 今まで、何の疑問を持たず送ってきた都会生活の不自然さに、突然気付かされます。
ビーグル号航海記(上・中・下)
チャールズ・ダーウィン著/島地威雄訳 岩波文庫 
この時代の航海の様子が克明に記録されている。自然が美しいばかりではなくいかに厳しいか、そして、初めて物を見るということがどんな事か。 現場を見たままに語られているが、記録書であるため、全体的に感情を抜いて語られているのが、ムシさんには寂しかった。
ワールドカルチャーガイド12〜タヒチ
トラベルジャーナル社 2000年
旅行に必要な情報にとどまらず、伝統的な文化や現代の風俗、行政や国の抱える問題までを
紹介する現代のタヒチを知るのに手軽で貴重な本です。モオレアのヒコさんによる現地の船舶
免許取得の模様&自宅事情、ランギの西村さんご夫婦の現地のイヌたちについての寄稿もあります。
ワールドカルチャーガイド13〜ミクロネシア
トラベルジャーナル社 1999年
上のタヒチ編と同シリーズのグアム・サイパン・ヤップパラオなどのミクロネシア編。こちらでも
現代の文化を手軽に知ることが出来ます。食べ物やファッションそのほかの習俗、動物、自然
など独特で面白い記事が載っています。裏表紙にはヤシ酒を取っている写真が!

☆☆写真集☆☆
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椰子の木の下で
佐藤秀明著 東京書籍 1996年 
 
MARURU〜濡れる裸身
Lyu HANABUSA著 新潮社 1997年
なんか副題がエッチぽいですが、そういうのじゃないです。タヒチの女性の雰囲気タップリの
ヌードが中心の写真集です。濃厚なタヒチの雰囲気が画面から迫ってくるようです。 モノクロの写真がとってもノスタルジック。
楽園王国・TAHITI
三好和義 マガジンハウス 1992年
画面いっぱいの海のグラデーションや、深い山をバックにしたヤシの林、 そして、人々の笑顔。タヒチのいろいろな風景を思い起こさせてくれる1冊。サイズも大きく、巻末の三好さん自身に
よる「私的楽園案内」には、タヒチの文化やホテルなど写真を交えた紹介があり、また荒俣宏
さんによる、西洋における南海の楽園考察の寄稿と、1769年頃のタヒチの様子を伝える
エッチング版画なども数点、掲載されています。惜しくも絶版となっていましたが、2001年9月に
復刊ドットコムより、復刊されました。詳しくは「こちら」で。

三好和義さんの作品集や最新のイベント情報は「楽園ホームページ」に詳しい情報があります。
タヒチ伝説の楽園
三好和義 小学館 1995年
「王国」、「伝説」ともホントに伝説になってしまいましたね(99年9月現在絶版)・・・。
表紙のナゾのハート形の島(別名:おケツ島)「TUPAI」が夢のように美しく印象的です。
小さいながらも、この写真集も眩しい光や深い色合いに満ちています。写真の間に
散りばめられた、三好さんのタヒチ紹介も楽しめます。
楽園大百科
三好和義 小学館 1997年
モルディブ、セイシェル、オキナワ、ハワイ、マルチニーク等々・・・三好さんの集大成的写真集。
タヒチの写真も上記の2冊に掲載されていなかったものなど数点収録。
Tahiti Tattoos(洋書)
ジャン・パオロ・バルビエリ (取り扱い)タトル商会
モノクロの写真集。タヒチというと女性ばかりが賛美されがちな気がしますが、ひたすら長髪を
なびかせたイレズミ兄さんのオンパレードに、 思わずヨダレ・・・いや、ため息が。
伝説のハワイ
写真 佐藤秀明/文 駒沢敏器 東京書籍 1994年
薄れつつある伝統的文化を守り続けているハワイアン達を取材。私たちの知らない、 でも本当のハワイの姿が見えてきます。
楽園〜武田久美子写真集〜
野村誠一 スコラ出版 平成5年
特に武田久美子のファンというわけではないけれど、バックの風景、モデルのイメージともタヒチにピッタリはまっている。 こんな風に写真撮りたいんだけど・・・。緑と青がとてもキレイに表現されている。
南太平洋楽園夢絵巻〜奥菜恵写真集〜
大友克巳 集英社 1997年
ボラボラ島で撮影されたメグちゃんの魅力いっぱいの写真集。ムシさんは個人的に奥菜恵の
ファンなので、風景がどうという問題ではありません。 でも一番気に入っている写真は、後表紙のヤシの木です(笑)。こんな美味しい仕事してみたい。
ハワイの花〜熱帯植物170種
柳 宗民著 JTB 日本交通公社出版事業部 1996年
有名なバニヤンツリーのほか、ハワイの花々などカラー写真で解説している。本の後半は各島の植物園や自然の紹介。特にハワイの花というタイトルですが、 南の島の花や植物について大抵調べる事が出来ます。
ハワイの花〜300種ガイド
武田和男著 朝日新聞社 1998年
上記の物と同じく、ハワイの花々など植物をカラー写真で解説。コラムでは島の成り立ちや
入植植物の歴史、植物園の紹介もあります。
熱帯の有用果実
土橋 豊著 トンボ出版 2000年
フルーツ類が多く紹介されています。大判の専門書のわりには手頃なお値段で、写真も大きく
見やすいです。楽マニさんから紹介していただきました。
秘境マルケサス諸島
写真 佐藤秀明/文 篠籐 喜彦 1996年
あまり目にすることの出来ないマルケサス諸島の荒々しい景観や、遺跡、人々の生活などを
伝える写真集。南洋諸島を中心に各地の辺境を撮り続ける写真家、佐藤氏とホノルル・
ビショップ博物館の篠遠喜彦博士の解説も興味深い。
南太平洋の小さなホテル〜Hideaway and Luxury Hotels in the Soutu Pacific
増島 実 PRACO出版 2000年
雑誌などでお馴染みの増田氏のよるタヒチ、ニューカレ、ヴァヌアツ、クック諸島、サモア、
フィジーの美しいホテルの写真集。撮影された部屋の部屋番号と解説付き。

☆☆小説☆☆
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タヒチで君のことを考えた
中谷 彰宏著 実業之日本社 1994年
よく面接の達人とかを出版してる中谷彰宏さんが1994年に出版した本です。
中谷さんが仕事をかねてタヒチにきていたとき、日本にいる恋人にタヒチの風情をまじえて
手紙を書いてるって言うシチュエーションの小説です。ボラボラ・モーレア・ファヒネなどが
登場してきます。ロマンチックな本ですがタヒチの情景が良く伝わってきて、すぐにでもタヒチに
行きたくなりました。ほんと、これからタヒチに行こうと思ってる人達にはお勧め本だと思います。
・・以上、もっちさんからのコメントです。 旅のヒトコマを思い出させるような写真も散りばめられています。
タイピー〜ポリネシヤ奇譚
ハーマン・メルヴィル著/坂下昇訳 福武書店 1987年
名作「白鯨」の作者メルヴィルが自らの捕鯨生活を元にマルケサス諸島・ヌクヒバでの食人種
タイピー族の村での軟禁生活を中心に綴った冒険小説。
南洋の漂客(Omoo)
ハーマン・メルヴィル著/目黒眞澄訳 青木書店 昭和18年
「タイピー」の続編と言われる作品。通りかかった捕鯨船に乗りタイピーを脱出後、タヒチ島、モオレア島と渡り歩く。途中、見聞きした当時のタヒチの様子など面白く、時にロマンチックに語られています。