第七話:ラヂヲのレギュラーになっただよ


NHKの人から電話があった。

「あの〜先生、私ども いぬ・いっち・けいラヂヲ第一放送でやっている『朝の随想』に出ていただけませんでしょうか?」

「はあ、なんでしょう、それは」相変わらずの情けない寝ぼけ声。

「先生、回文作られますよね」

「えっ!あれみたんですか!?」とたんに眼が覚めた私であった。

みたんですかも何もないもんだよ。誰だってみますよそりゃ。

例の回文コンテスト入賞の事が新潟日報に写真入りで、でかでかと出てしまったのだ。それもコンテスト主催地の地元紙の河北新報のより大きく。

「『朝の随想』ですから、好きな事を5分間くらい毎週喋ってください。回文の話でも、リコーダーの話でもなんでも結構です」

どうやら皮膚科の話はしなくてよいらしい。しめしめ。

「何回位ですか?」

「半年間毎週です。10月から3月まで計26回です。」

「ふにゃ。回文で26回はねえ・・」

「いえいえ、何でもいいんです。でも、『宅急便』と『ポリバケツ』はだめです。」

「何で?」

「商品名だからです!!ウチはそれ、きびしいんです」

「はあ。まあ、やってみましょう」

てな訳で、安受け合いした私でありました。

ところが聞くところによると、連載は「最初よいよい、あと地獄、しまいにあきらめ、開き直り」なんだそうで・・・宅急便とポリバケツさえ避けていればいいなどという問題ではないらしい。

いっそのこと逆手を取って、第一回目のテーマ「放送禁止用語について」、第二回「差別用語を考える」第三回「商品名のつけ方」で行ってみるか。そしたら、最初から最後まで「ピー」「ピー」「ピー」「ピー」「ピー」「ピー」「ピー」「ピー」の連続。どうだ参ったか!!でも26回は続かないよね。

ラジオの放送内容の紹介は「朝の随想」のコーナーへ