第3回 「二十歳(はたち)過ぎると吹き出物」って本当?(2002.4.17)


 よく「二十歳過ぎると吹き出物」といいますが、二十歳前のニキビと、二十歳過ぎてから出る吹き出物は違う物なのでしょうか?


 年頃になると、男性でも女性でも体内に男性ホルモンが作られるようになります。この男性ホルモンが皮膚を脂っこくするのです。そのため、毛穴のつまりやすい人は、ニキビが出来始めます。つまり、二十歳前のニキビは自然現象といえます。


 ところが、女性の場合25歳くらいを境に男性ホルモンがグ〜〜と減少します。このため普通は皮脂が減り、ニキビも減ってくるはずなのですが、ちっとも減らない人が沢山います。


 これは、化粧法と肌質が合わないためなのです。つまり、脂症なのに毛穴をふさぐような、油分の多い化粧をしていると、毛穴から皮脂が十分に排出されず、ニキビが悪化するのです。ニキビに赤みがある場合、マッサージでかえって悪化します。


 つまり、ある年齢を越えて出ているニキビは、自然現象、青春のシンボルとしてのニキビではなく、化粧法の間違い等による人工的なものなのです。だから「二十歳過ぎると吹き出物」というわけです。ちょうどその頃から化粧を始めて、ニキビが悪化した人はいませんか?


 ではそのような人はどうすればよいのでしょうか?よく皮膚科で相談すると「化粧をやめなさい」と言われますが、無理な人もいますよね。私は「化粧している時間を短くしてください」と言っています。帰宅したらすぐ、メークをしっかり洗い落とし、毛穴から皮脂が抜ける時間を作ってください。メークしたまま寝ちゃうのはもってのほか!


 脂症の人は、油分のとれる石鹸でしっかり洗い、かさついたところだけ少し保湿をしてください。


 その他、塗り薬や飲み薬で悪化しているケースもありますよ。特に飲み薬が原因で出るのは、意外や意外、背中や胸の谷間などです。


それでは「たけやぶやけた」でおなじみ、逆さ言葉の本日の回文です。


「ビキニとるとニキビ!」