石原慎太郎東京都知事のことが話題に出ると、ほぼ100%

「あの人には辞めてもらいたい」

「全く腹が立つ」

という意見が出る。

しかしその一方で選挙では負け知らず。

たいした対立候補が出ないからとも言えるが、たいした人は負けるわけには行かないので怖くて立候補できない。

その位優れた政治家なのに、何故これだけ反感を買うのか。

 かなり以前だが東京都の異常繁殖したカラスが問題になった時、彼は一言

「カラスなんて捕まえて食べればい良いんだ」

と言った。

「これだ、嫌われる理由は!」私はハタと膝を打った。

 実は、カラスは結構美味で、フランス料理では珍重される食材である。私も基本的に同感である。一度食べてみたい。

これには食品衛生法などクリアすべき問題は多いし、カラスのイメージが悪いので日本では人気は出にくいという問題もあるかもしれない。

しかし、彼の言うことを色々な点をクリアしながら実行すれば、東京都のカラスの問題など一気に解決するだろう。

しかし、彼は一言発しただけで、何もしない。おそらく多くの人が

「なんと気味の悪いことを平気で言う人だろう。あり得ない!」

とますます嫌いになったことだろう。

これがもし東国原英夫宮崎県知事だったら、どうだろう。

彼だったら実際に食べるんじゃないかな。それも、とっても美味しそうに。

政治とは難しいものである。

発言の真意や言葉の裏まで理解できる人にもできない人にも等しく納得させる。これができる東国原は支持率80%、わかる人にだけわかってもらえば「正しいこと」ができるんだから、いちいち詳しい説明はしませんよ〜の石原はそれでも60%。どちらもたいしたものである。