準光速で飛行するロケットは作れるか?


 宇宙ロケットで地球の引力圏を脱出するには秒速11.2Km(時速40320km)が必要(第2宇宙速度)。アポロなどは概ねこの速度で飛行した。

太陽系外に出るには秒速16.7km(時速60100km)が必要(第3宇宙速度)。ボイジャーは概ねこの速度。

この速度でお隣のケンタウルス座α(4.3光年)に到達するには12万年かかります。この速度で行こうというのは自殺行為ですね。着いたら白骨死体どころか化石ですね!!【半分ジョーク】
(註:ロケット内には骨が石と置き換わるためのカルシウム分がないため、化石になることはできません。空気はあるので腐乱死体ですかね・・)

ロケットは「燃料」と「酸化剤」(宇宙には空気がないので必要)を大量に積んで後方から噴出し、推進力を得ています。

上記のようなスピードに達するためにどのくらいの燃料を必要とするかなどは「ツィオルコフスキーの公式」で計算できますが、膨大な燃料自体も打ち上げなくてはいけないので、とにかく大きなものが必要。

アポロの映像を見ても月に到達した部分はキャンプで使うテントくらいの大きさでしたが、打ち上げたロケットは巨大でしたね。高層ビル1個分くらい。あれ90%は燃料なんです。

準光速と言えば約秒速30万kmですから、ボイジャーの2万倍のスピードが必要です。地球を出てからボイジャーが最高速度に達するまでの加速度から計算すると、同じ加速度を与え続けて6年以上かかります。

そして準光速で航行してから、今度は減速です。

逆噴射!! また6年間。同じくらい燃料を必要とします。

これだけの燃料(イメージとして考えても、アポロやボイジャーの2万~4万倍)をどこにどうやって積むのか?そしてこのような大量の燃料自体(高層ビル2万~4万個!!!)を打ち上げられるのか? 

答えはNoとしか言いようがありません。

つまり、「準光速ロケットに乗れば年をとらない…云々」などという話は、そもそも前提からして机上の空論。

さらに皆さんよく考えてみて下さい!

仮に限りなく光速に近い速さで移動した場合、宇宙空間に微量に存在する水素などの元素にぶつかります。

このような高速で元素同士を衝突させてごらんなさい、宇宙飛行士の体はあっという間に放射性物質に変わってしまします。DNAが損傷するどころかあっという間に全身が【癌】になってしましますよ!

「宇宙人が来た!!」

と言って喜んでロケットに駆け寄って行ったら、だいたい白骨死体か化石か(多分最悪の腐乱死体!)、

全身癌に侵されてボロボロよれよれになった宇宙人が出てきます。来ないか。

不可能不可能!!


君は最後の可能性を考えるか?


これを読んで、まるちゃんがブラックホールを知らないと思ったら大間違い。

これは一つの説ですが、ブラックホール同士がワームホールでつながっていれば瞬間移動できるというもの。

これを利用すれば宇宙旅行ができるという人もいますが、上記の説が真実だとしても、もう一つのブラックホールから脱出はできません。

オダブツ。

それと、仮にワームホールで移動できるにしても直近のブラックホールまでどうやって到達する?ほぼ最初の話の繰り返しになりますね。

やっぱ、いくら考えても無理でしょう。宇宙人は来ません。きっぱり。