後日談:オランダの警察もただ者ではなかった

 様々な危険をくぐり抜け日本に帰国。平穏な日々に戻り、何ヶ月か過ぎた。

そんなある日。 外国から一通の封書が届いた。

開けてみると、何だかわけのわからない横文字が並んでいる。オランダ語だ。

オランダは、英語がとてもよく通じる国で、その辺を歩いているおばさんに話しかけても英語で返事が返ってくる。

これに甘えた私はオランダ留学中もほとんどオランダ語を覚える事はなかった。

「そういえば、オランダ留学後もオランダからわけのわからない手紙が来た事があったなぁ・・・・・あの時はどうしたっけ???」

「確か、ほったらかしておいたけど、特に何もなかったし。ま、いいか・・・・」

そんなことを自問自答し、結局、放置。

しばらくの時が流れ、また、横文字の手紙。

また放置。するとしばらくでまた横文字の手紙。

数回繰り返した。何かおかしいぞ。いやな予感がした私は、今までの手紙を全部出して眺めた。

オランダ語は英語とドイツ語の中間のような感じ。ドイツ語も少し出来る私は、気合を入れて眺めるとオランダ語も何となくわかる。

中国語(漢字)を眺めると何となくわかるでしょ?あんな感じです。

ぐっと気合を入れて手紙を眺めた。

なになに??ふむふむ・・・・ん??、なんだ、こりゃ?

自分の顔色が変わるのがわかった。

あ!!しまった!!これ、すっかり忘れていたオランダの駐車違反の請求書だ!!

それも、よく見ると、最初のは8000円。次のは1万円、次は一万5千円、2万円と、どんどん値段が上がっている!!!

やばい!このままでは無限に値上がりし、挙句の果てはブラックリストに載り、再びオランダに入国できなくなる!!

いやいや。入国したら即逮捕、禁固刑だ!! おのれブームめ!!はめやがったな!!高飛びしても駄目じゃんか!!

と、とんでもない逆恨み。まあ、これは冗談だけど。レンタカーを借りる時にパスポートもチェックされたので、そこから足がついたようです。

トホホ気分でオランダ警察に2万円支払った私でした。

結局、オランダでもイタリアでも警察には負けた。

良い子の皆さんは決して真似をしないでくださいね。