質問

 小一の息子のわきの下に水いぼらしきものができました。皮膚科でピンセットで取ってもらいましたが、かなり痛いようです。次から次に出てきますが、他に治療法はないのでしょうか。

長岡市・A子・34歳


回答

 水いぼ(伝染性軟属腫)を直接治す手段としては、現在のところつまんで取るか、それに準じた方法しかありません。

 たとえば、液体窒素で凍らせてかさぶたにして落とす、硝酸銀などの化学物質を塗って皮膚蛋白を変性させて落とす、ウオノメ用の絆創膏でふやけさせて落とす等です。いずれも、痛みを伴ったり、十分に脱落せず結局はつまんで取ったりと一長一短です。また、ご相談のように細かいものまで取りきれないたえ、治療を繰り返すケースも多々あります。

 水いぼ自体は無害で、6ヵ月から2年くらいで自然治癒する点より、無理に取らなくてもよいとする考え方もあります。しかし、水いぼの周囲は湿疹化しやすく、湿疹を放置したままでは次々に水いぼが出ますので、総合的なケアが必要です。

 現在、積極的に取るかどうか医師によって差があり、一律ではありません。また、プールが感染源とされていますが、最近の研究でプール以外の日常生活でも感染することが明らかになり、プールの制限に対する考え方も医師により異なります。

 私の場合、水いぼの数、湿疹の合併の有無、年齢、痛さに耐えられるか、プールなどの感染機会の多寡、兄弟への感染状況などから総合的に判断しています。

  かかりつけの医師に相談してみてください。

  済生会新潟第二病院

皮膚科  丸山友裕