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劇場版『わが青春のアルカディア』

製作スタッフ・データ

オーディオソフト(CD、LD、VIDEO)関連に関してはこちら。

 

1982年(昭和57年)7月28日ロードショー公開。
130分。

製作:株式会社東急エージェンシー(東急エージェンシー20周年記念作品)
    東映株式会社
製作協力:東映動画株式会社
配給:東映株式会社
協力:株式会社東急レクリエーション

製作総指揮:今田智憲
企画・原作・構成:松本零士
企画:有賀健、高見義雄
製作担当:関良宏
脚本:尾中洋一
作画監督:小松原一男
美術監督:伊藤岩光、(補佐)海老沢一男
音楽:木森敏之
演奏:新日本フィルハーモニー交響楽団、(指揮)熊谷弘
    日本コロムビア
監督:勝間田具治

メカニックデザイン:板橋克巳
メカニックキャラクター担当:角田紘一
監督助手:吉沢孝男、江幡宏之
録音スタジオ:タバック
宣伝プロデューサー:徳山雅也

キャスト:
 ハーロック、ハーロック二世…井上真樹夫
 ハーロック一世…石原裕次郎
 大山トチロー、大山敏郎…富山敬
 マーヤ…武藤礼子
 エメラルダス…田島令子
 ゾル…池田秀一
 ゼーダ…石田太郎
 ムリグソン…青野武
 トライター首相…高木均
 ラ・ミーメ…山本百合子
 老トカーガ兵…森山周一郎
 ミラ…鶴ひろみ
 トリさん…大竹宏
 レジスタンス…田中秀幸、間嶋里美
 
 魔女…増山江威子
 イルミダス艦長…柴田秀勝
 異星語…蟹江栄司
 イルミダスの声…矢田耕司
 難民の男…大竹宏、佐藤正治、堀秀行、松本零士
 イルミダス将校…大竹宏、塩沢兼人、寺田誠、矢田耕司
 戦闘員…大竹宏、寺田誠
 乗組員…佐藤正治、塩沢兼人、田中秀幸、堀秀行
 酒場のホステス…佐久間あい、中野聖子、岡本りん子

主題歌:●「わが青春のアルカディア」 歌/渋谷哲平
     (作詞/山川啓介 作曲/平尾昌晃 編曲/矢野立美)
挿入歌:●「太陽は死なない」 歌/朝比奈マリア
     (作詞/山川啓介 作曲/平尾昌晃 編曲/矢野立美)


 

『わが青春のアルカディア』(劇場版)
〜ストーリー〜

 

 航空探検家ファントム・F・ハーロック一世はかつて「わが青春のアルカディア号」という複葉機に乗って乗り越えるのが困難とされるスタンレー山脈に戦いを挑んだ。
 その先祖の書いた伝記を読みながら、イルミダスとの戦いに敗れた地球へ、地球連邦軍の勇者・デスシャドウ号の艦長でもあるハーロックは無念の帰還をする。
「夢は終った…」と呟くハーロックの耳に突如入ってきたのは、占領された地球でうちひしがれた地球の人々を励ます女性の声の放送だった。
ハーロックはすぐにそれが懐かしい恋人マーヤの声であるとわかった。
 地球に降り立った後、ハーロックは彼女に会いに行くが、マーヤはイルミダスから追われている身の為、既に姿はなく放送局に残っていたのは薔薇の花一輪だけだった。
 占領された地球でイルミダス司令ゼーダの元に出頭したハーロックは、その後食堂でハーロックと同じ実戦英雄章を持っているトチローと初めて出会う。
 意気投合した二人は、イルミダスに占領されたトカーガの勇士、ゾルに突如捕らわれてしまう。
二人は反乱の意思がある疑いでイルミダスの機械で分析される為だったが、ゾルは二人に共通の記憶遺伝子があることに気付き、記憶分子再生機にかけ、ハーロックとトチローの先祖が遥か昔、第二次世界大戦中にも劇的に出会い深い友情があったことを知る。
 ゾルはイルミダスに反乱の意志はないと嘘の報告をし、それを受けたイルミダスと地球政府首相トライターらはハーロックに地球の保全の為イルミダスに協力するように要請する。
それは、植民地トカーガ星を滅ぼす為の義勇軍派遣の輸送艦長の依頼であった。
 ちょうどその頃、宇宙自由貿易人のエメラルダスは、宇宙の難所といわれるプロミネンスの炎の河を渡る際エメラルダス号が故障し、地球に不時着、そこでトチローと初めて出会う。
 一方、イルミダスに追われるマーヤを助ける為、援護していたハーロックは片目を撃たれて負傷し、何年も会っていない彼女と再会できたものの、手を取り合うことも出来ず再びイルミダスの攻撃の中離れ離れになってしまうことになる。
 傷を負ったハーロックはエメラルダスとトチローのところへなんとかたどり着き、手当てを受けるが、マーヤも遂に放送中銃で撃たれて負傷してしまう。
 イルミダスがトカーガを滅ぼすつもりだと知ったイルミダス司令秘書のラ・ミーメはゾルに危機を知らせ、ゾル達トカーガ兵士らは故郷に向かう為エメラルダス号を奪いにやってくる。
だがトチローの提案で、トチローが密かに反乱の時を待ち、建造していたアルカディア号でハーロック達がゾルの代わりにトカーガへ行き、ゾル達は服従しているように見せて地球を守るということになった。
 ハーロックの出発を知ったマーヤは、レジスタンスを通じてハーロックに贈り物を届ける。
それは、自由の紋章ドクロの大きな旗と黒いドクロの戦闘服だった。
 それらに込められた思いを胸に、その旗を掲げ遂にアルカディア号で宇宙へ出発したハーロック達だったが、エメラルダスとマーヤが捕らえられ、戻らなければ処刑されると地球政府トライターから脅される。
ところが処刑直前の間一髪、トカーガ兵と地球人が決起し、エメラルダスは頬に大きな傷、マーヤは重傷を負いながらも助け出された。
だがゾルはトライター首相に撃たれて命を落としてしまうのだった。
 トカーガ星に到着したハーロック達は僅かの生存者をアルカディア号で救出できたものの、イルミダスによってトカーガ星は破壊され、唯一トカーガ人女性で救出されたゾルの妹ミラも死んでしまう。
 イルミダス艦隊を避けて地球へ戻るため、宇宙の難所プロミネンスの炎の河に挑むハーロック達。
生き残ったトカーガ兵は生命反応が艦を炎の河に引き込むことを知り、ハーロック達を救う為、生命反応を減らそうと自ら炎の河に飛び込んでしまうのだった。
 炎の河を渡りきったハーロック達はそれを知って愕然となる。
イルミダスの待つ地球へ帰還すると、更に彼等はゾルの死を知らされる。
そしてエメラルダスに抱きかかえられて運ばれてきた瀕死のマーヤも、ハーロックの腕の中で息をひきとるのだった。
 地球政府首相から追放宣言を受け、またイルミダス地球司令のゼーダと一騎打ちの対決をすべく、ハーロック達はアルカディア号で地球を飛び立つ。
 激戦の末ゼーダを破り、更に本星から応援に来たイルミダス艦隊をもハーロック達は打ち破る。
 そして、マーヤやゾル、ミラの亡骸を宇宙葬にして永遠の別れを告げた後、ハーロック、エメラルダスはそれぞれの髑髏の旗を掲げて、宇宙へ旅立っていくのだった。

 

 last update:2001.1.24.wed

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