スノーラ
登場話 : 15話『悲恋!北極オーロラ』
ハーロックを愛してしまったマゾーンといえば、波野静香の名前が何と言っても真っ先に挙げられますが、そういうマゾーンは彼女だけではなかったのでした。
このスノーラはそのもっと以前から「ハーロックを愛してしまったマゾーン」として登場していたのです。
(それにしてもハーロック、敵までとはもてますよね…。)
しかし今回改めて振り返ってよくよく考えてみると何とも凄いというかコワイエピソードだったんですよね、これが…。
このスノーラはなんとハーロックがサーベル銃で撃っても効かなかったという脅威のマゾーンで、それは唯一この人だけだったんじゃないでしょうか?
ハーロックとしてはなすすべもなく後はまな板の上の鯛といった状況で絶体絶命だったわけですが、手も足も出ないハーロックをちょっとずつ氷漬けにしていきながら愛の告白をするというのはなんとも凄いシーンでした…。
そんな時に敵から「好き」と言われたハーロックの心境を考えると何ともはや…。
このスノーラの場合、敵対する心が好きという感情に変わっていっても、どこか一方的なんですよね。
ハーロックの意志は無視という感じで…。
どこか受け入れ難い愛だったのもこのような辺境の地にずっと独りぽっちで孤独に暮らしていたせいもあったのでしょうか。
ちょっと普通のマゾーンと違いますしね。
マゾーン側の事情を考えると、スノーラも実は可哀想な境遇だったのかなぁなどと勝手に想像してしまいました。
このスノーラは私的には、最初見た時から何だかかわいいマゾーンだなぁという印象です。
ほとんど無表情の能面のような顔だったのに、「好きよ。」と愛の告白をする時に変わったり「こんな顔ハーロックに見られたくない…」と言ったり自分にとても正直だしかわいい女という感じでなんだか憎めなかったです。
マゾーンの団体行動から離れて孤独に暮らしている分マゾーン戦士としての責務よりも自分の感情に正直になることができたんでしょうか。
それから、一風変わったオリジナルマゾーンの表現で体中がオーロラのように感情によって色変化したり一種独特な感じもとても印象深いマゾーンでした。
◆セリフから
「ハーロックは私のもの。私が愛した人よ。誰にも渡さないわ!」
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