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街のetc情報【NotePad】




村木忍・映画美術の世界展

 日本映画の世界で「村木忍」といえば、夫の村木与四郎とともに市川崑監督の美術
担当として、そして黒沢明の「乱」、NHKの向田邦子原作ドラマ「あ・うん」の美術
担当として有名な存在であるらしい。
 平成9年の死去後、初めての回顧展が、卒業した女子美術大学の「ガレリア・ニケ」
で開催されている。

 映画の「美術」というと衣装や小道具のようだが、彼女が手がけたのは一般家屋か
ら戦国時代の城、ソビエト時代のモスクワの官庁(「さらばモスクワ愚連隊」)、平
安時代の御所紫宸殿から裏庭の井戸のポンプまであらゆる「舞台」の設定ボード、そ
して撮影現場まで、その量は膨大である。
 主たる展示は、映画の準備段階、脚本を渡されたときから始まる「美術設定画」で
あるが、それはあたかもアニメーション映画で最終稿として扱われる「美術」と呼ば
れるものとなんら遜色の無いものである。
 現在、日本のアニメーション映画といえば代表的監督に宮崎駿があげられるだろう
が、彼の作品への熱意以上のものが、そこから読み取ることが出来るだろう。
 これほどの、撮影以前の資料が過去30数年分保管されていたことだけでも、その
貴重さは明白である。

 この回顧展は村木忍が卒業した女子美術大学の創立100周年を記念して開催され
たものであり、巡回開催の予定はない。映画・ドラマ製作、建築、美術などさまざま
な分野からみて、貴重な資料群であり、一見の価値はあるだろう。

『村木忍・映画美術の世界展』

    期日:平成12年5/27(土)〜6/10(土)             
    時間:AM10:00〜PM5:00(土曜〜PM3:00・日曜休館)     
    場所:女子美術大学杉並校舎 【ガレリア・ニケ】             
       東京都杉並区和田1−49−8                   
       地下鉄丸ノ内線「東高円寺」下車 または 都バス「高円寺南1丁目」下車



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