記事タイトル:ダイアナの謎(笑) 


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お名前: まるふう   
 そうかぁ、ラジェンドラの存在を忘れてたわ。あれもお気に入りキャラだったのに(笑)。
「わたしは不幸だ」って連発してるよね、あれも。ロボット3原則なんぞどこ吹く風っぽく(笑)、
ラテルやアプロを罵るし。ていうか、アプロは同僚でいたらたしかに罵りたくなるだろうねえ。
 
 で、ダイアナはしっかり嘘を付くじゃない。4巻目で船を直して戻ってきたときとか〜(笑)。
あれは「自発的学習が出来て創造する能力があるように作られた感応頭脳」だから>「11番目のダイアナ」。
 となると、「狂った感応頭脳」というよりは「人間に近すぎて、ロボット3原則と自己存在とのジレ
ンマを克服するために論理プログラムを自ら書き換えた」って考えるほうがいいかもしれませんな。
 でなきゃ、勝手に乗ってきた海賊集団を「潰れたトマト」よろしく処分するのは大変でしょう。
自己存在を3原則よりも優先させた。
 昔、星新一のショートショートで、自分がロボットだと知らない女性型ロボットが自己存在とのジレ
ンマで機能停止に陥るってのがありましたが、きっとダイアナのそこんところの回路はリードオンリー
メモリー(ROM)じゃなくて、「随時書き込み式メモリー」(RAM)だったに違いない(笑)。

 #改変と更新が可能と(爆)
[2001/07/08 01:58:23]

お名前: 黄桃   
ご説、すべてごもっとも。

神林長平の『敵は海賊』シリーズの、宇宙海賊対策担当刑事(笑)ラテルとアプロのコンビ
の宇宙船ラジェンドラは、「電源を切って死んでしまいたい」を連発します。
彼(?)は対コンピュータ犯罪戦闘艦ですが、人物たちより常識的で人間的。
もっとも、実はこの話はすべて登場人物たちの幻想でしかありましぇ〜んと平気で
もってっちまうスゴさがありますが。現実とはなんぞや?という哲学問答をえんえんと
やってくれちゃいそうな、宇宙船(のコンピュータ?頭脳?)です。

マキャフリの殻ピープルが、ラジェンドラと一線を画しているのは、アイデンティでしょうね。
自分は人間である、だから悩むし、ウソつくしヒミツがあるのよ。
ラジェンドラは自分の常識とか規範(それはインプットされてる宇宙法だったり、請求書
の金額だったりするわけで)に反した行動は許さない。その膨大な計算能力をもってし
て、毎回、ラテルとアプロを査定してる。自分と自分の存在に都合よく、処理しようと
して・・・齟齬をきたすと「電源切って死ぬ〜」になる。ラジェンドラはウソはつけな
いけど、問題処理のためならなんでもしちゃう。 となると、ウソをつかない(のか?)ダイアナは? 頭脳室にケリーをいれない理由は。 突っ込みたい話題ですね〜
[2001/07/08 01:11:30]

お名前: まるふう   
 というわけで、「美人なんだけど恋人はいない」というダイアナに関するネタ(笑)。
え? 某天才音楽家? あれは今なら「ストーカー」ぢゃないか?(笑)

 で、ダイアナです。ていうか、感応頭脳のお話。
 彼女を筆頭とする感応頭脳ですが、いったいいかなるものでしょうか?
フェリクスはどうやら電源スイッチとは「切っても切れない御縁」のようです。
 しかし、感応頭脳とは、「11番目のダイアナ」から見てもわかるように、人間の脳髄をコピーして
生まれる〔開発される)ことが可能なもの。
 コピー? 半導体チップや銅線やプラスチックで? 

 ちょっと考えにくい。
 となると、ダイアナは何で作られてるんでしょうか。脳髄コピーと言うからには、もしかして蛋白質で
出来てるんでしょうか。人工蛋白質。もしくは人工細胞。もしかしたらスペンサー博士の遺伝子情報を
ベースに人工的に作られた人工細胞でしょうか。

 ちょっと「スカーレット・ウィザード」から目を離して周囲を見てみると、先鞭たる存在はいますね。
有名どころは「マキャフリーの「歌う船」シリーズの「殻人〔シェルピープル)」たち。
 ただ、彼らは「脳みそだけ」な存在ではない。外科手術でカプセルに入れられた、「脳と神経組織全
て」を宇宙船や人工衛星やステーションに接続された、いわば義手義足の代わりに機械のボディを手に
入れた、正真正銘の人間。
 次にコミックスで行くと、最近だと永野 護の「ファイブスター・ストーリーズ」のファティマ。
これはかなり近いですね。「スカウィ」の4巻レヴューであたしゃケリーについて「ファティマ」と言及
しましたが(笑)。
 まぁ、今になって考えてみると、ケリーは限りなくジョーカー星団のモーターヘッドを動かす「騎士」
に近くて、ダイアナがファティマに近そう。スペンサー博士の理論から言えば、「宇宙船を操る人間を
的確に補佐するための感応頭脳システム」の中枢ですから。モーターヘッドを動かすための補助装
置からスタートしたファティマに近いかもしれません。
 でも、「ファティマ」はヒト型だから、「エトラムル・ファティマ」に近いかなあ。
 基本的構造はフェリクスもダイアナも変わらないと思いたいですね。天才スペンサー博士の脳髄のコピ
ーのダイアナと、ごくそこら辺にいる人間レベルの脳髄のフェリクスの違いで。

 しかし、ダイアナはなぜにケリーにすら「頭脳室立ち入り禁止」を言ってるんでしょう? もう10
年以上ものつきあいなのに。いじられると思ってるんでしょうか? そうじゃないよなあ。
 理由を考えると。
 1)ケリーが意外とおっちょこちょいで、コンセントケーブルにつまずいて
    電源を抜いてしまいそうだから>「ナディア」のパロディだな(笑)。
 2)どう見ても自分の姿はグロテスク赤剥け内臓だもんで、ケリーに嫌われるのが嫌だ。
 3)強気のフリしてるけれど、ダイアナは意外と臆病で恥ずかしがり屋の「乙女心」(笑)の
    持ち主である(木亥 火暴)。
 4)実はケリーは酔っ払うと大虎に化けて暴れるから頭脳室に乱入されて暴れられるのが怖い(笑)。
 5)そこはそれ、スペンサー博士の気質そのままに仕事場に立ち入られるのが我慢できない。
 
 こんなところでしょうか(笑)。
 そこらへんのジレンマがプレミアム本で出てくればいいんだけど......どうでしょうかねえ。
[2001/07/07 22:51:11]

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