皇子でありながら精霊の卵をやどしてしまったチャグム。そのために父親である、皇にまで命を狙われることになってしまった。母親の以来で女用心棒のバルサはチャグムの護衛をすることになった。しかし、チャグムを狙うものは、追っ手だかではなかった。チャグムが抱える卵を狙って、ナユグの生き物がチャグムに襲い掛かる!はたしてチャグムはどうなってしまうのか!バルサがめちゃくちゃかっこいいんですよ!
「精霊の守人」の続編。
25年ぶりに故郷に帰ってきたバルサ。 心に負った傷を癒すためには
きちんとその傷をみつめることだ、と信じて。
30歳を越えた女用心棒が主人公、という変わった設定だけどおもしろい。バルサが本当にいいんですよ。
強さと悲しみと傷つく事を知っている、大人の女性で。
お話もとても読み応えがあって、 「精霊の守人」より私は好き。
でも、両方読んだ方が、人物の背景などがわかりやすくていいと
思います。
『精霊の守人』『闇の守人』に続くシリ−ズ3作目。
バルサは偶然ある男を奴隷狩人から助けることになってしまった。そのユグノという男は歌い手で<木霊の想い人>だった。 一方、村ではタンダの姪カヤが眠り続けていた。<一体診>をしたタンダはカヤから<魂>がなくなっていることを知った。その頃宮廷では一ノ妃がカヤと同じように眠り続けていた。それらの<魂>は別の世界に咲く花にとらわれているのだった。
カヤを助けるため<魂呼ばい>の儀式をたった一人で行ったタンダは<花番>からとらわれた<魂>を救う方法を教わる。しかし、それと引き替えにタンダは<花守り>にされてしまった。
タンダを助けるため、呪術師トロガイ、皇太子チャグムなどとともにバルサは立ち上がる・・・・・・
今回はバルサよりトロガイの活躍が目立っている。
そこに、成長したチャグムやシュガなど<精霊の守人>の登場人物が多数出てきて、懐かしい気がする。今までたったひとりで戦ってきたバルサに協力者もいてバルサのファンとしては、ちょっとうれしい。