*** 2004年ベスト10 ***
2004年に読んだ本の中で、印象的だったベスト10を書いておこうと思います。順不同。作者の敬称略です。
-『バッテリ−』(あさのあつこ/教育画劇)。
長い間気になりつつもなかなか読む機会がなかったのを、読んでみたらすっかり嵌ってしまいました。5巻まで一気に読みました。もうすぐ6巻の完結編がでるのかとうれしいような、寂しいような・・・
同じ作者の『NO.6』『The MANZAI』もこの先が気になるところ。作者あさのあつこのサイン会にも行きました。
-『娼年』(石田衣良/文春文庫)
私にとって石田衣良デビュ−となった本。この後何作も石田衣良作品を読み、すっかりファンになりました。どれもよかったけど、やっぱりこれが一番好き。
-『家守綺譚』(梨木香歩/新潮社)
梨木香歩はもともと好きな作家だけど、これは現在出ている中ではベストだと思える作品。装丁も好き。年末に出版された『ぐるりのこと』も近いうちに読むつもり。
-『夜のピクニック』(恩田陸/)
今年もたくさん楽しませてもらったけど、恩田陸の中ではこれがベストだと思う作品。『黄昏の百合の骨』も好きなんだけど、やっぱりこっちの方が好きだな〜
-『ツ、イ、ラ、ク』(姫野カオルコ)
我が家にも14歳の女の子がいるせいもあって、本当に衝撃的な内容だった。でもとてもおもしろかったのを憶えている。
-『ラプソディ』三部作(エリザベス・ヘイドン/早川文庫)
『ラプソディ』『プロフェシイ』『デスティニィ』三部作は『指輪物語』以来久しぶりにじっくり嵌ったファンタジ−で、読んでいる間中ラプソディと一緒に旅をしているようで楽しかった。
-『卵の緒』(瀬尾まいこ)
瀬尾まいこは2004年に出会った作家の中で、今後も読んでいきたいひとり。その中でも一番好きだったのが『卵の緒』。
これからきっと出るたびに買ってしまう作家になるんだろうな。
-『彩雲国物語』(雪乃紗衣/角川ビ−ンズ文庫)
2004年は私にとってある意味ライトノベル元年とも言える年。今までなんとなく恥ずかしくてコバルト文庫やビ−ンズ文庫の棚に近づきにくかったのが、『マリア様がみてる』を1月に読んで以来抵抗がなくなったのだ。
『彩雲国物語』は今まで4作出ているけど、ちょっとした笑いあり、陰謀あり、いい男たくさんと今後も絶対読みつづけるぞ〜と思えるシリ−ズ。
-『風の王国』(毛利志生子/コバルト文庫)
こちらはコバルト文庫。現在3作出ているけど、これも先が楽しみなシリ−ズ。
-『僕は悪党になりたい』(笹生陽子/角川書店)
笹生陽子も2004年出会い、今後読みつづけたい作家のひとり。特にこの『僕は悪党になりたい』は主人公がいい味だしていて大好きな本なんだよね。
2004年は新しい作家との出会いが多く、実り多い1年でした。
ミステリ−やSFというジャンルをあまり読めなかったのが残念だったけど、年間に読んだ本が約190冊はまあまあ結構読めた方かなと思います。