ニ−ナ・アナニアシヴィリ


  
グルジア共和国のトリビシ生まれ。ロシアおよびグルジアの人民芸術家。
10歳でアイス・スケ−トのチャンピオンになり、その後、トビリシの舞踊学校でまなぶ。さらにモスクワのボリショイ・バレエ学校でナタ−リヤ・ゾロトワに学んでいる。1980年の第10回ヴァルナ国際バレエ・コンク−ルのジュニア部門で金メダル、’81年の第4回モスクワ国際バレエ・コンク−ルのジュニア部門でグランプリ、’85年の第5回モスクワ国際バレエ・コンク−ルで金メダル、’86年のジャクソン国際バレエ・コンク−ルでグランプリと輝かしい受賞歴を誇る。
’81年にボリショイ・バレエ団に入団。
’88年にはニュ−ヨ−ク・シティバレエ団に客演。’90年より英国ロイヤル・バレエで「リ−ズの結婚」「パゴダの王子」などで主演。’93年以来アメリカン・バレエ・シアタ−のプリンシバル・ダンサ−としても、活躍中。
バレリ−ナとして初めて、ロシア国家より芸術分野の卓越した業績に対して与えられる”トライアンフ賞”、グルジア文化への貢献者に与えられるグルジア国家賞を受けている。
2001年には祖国への傑出した功績に対する、ロシア国家の最高位の勲章を授与された。

初めてニ−ナの踊りを見たのは、1990年TVで放映された「ボリショイ・ゴ−ルデン・ガラ・コンサ−ト」だった。ニ−ナは「白鳥の湖」の第2幕、オデットとジ―クフリ−ト王子が初めて出会ったところから、夜が明けてロットバルトに引き離されるところまでを踊っていた。
はかなげで美しい、今までみた誰の白鳥よりも素晴らしいと思った。
そのガラでは「ドン・キホ−テ」のグラン・パ・ド・ドゥも踊った。
実は、ニ−ナに関してなんの予備知識もなかったので、度肝を抜かれた。なんて速い回転!チャ−ミングで温かみのある踊り。もちろん一目ぼれ。
(ニ−ナの踊りとは全然関係ないけど、この放映カメラワ−クがめちゃめちゃ!バレリ−ナの足のアップがあまりにも頻繁に映し出されるのだ。足のアップよりも全身を映せ〜〜〜〜!!!踊りが全然わからないじゃないか!)

 一時ボリショイが荒れたころ、ニ−ナの踊りも雑になり心配したが、外国に出て踊る機会が増えて踊りも安定したように感じる。
2001年のデビュ−20周年コンサ−トでは、すばらしい踊りを披露してくれた。
素敵なバレリ−ナである。