ニ−ナ・アナニアシヴィリとボリショイバレエ・世界のスタ−たち  2001年9月17日 東京文化会館

<演目>
 
☆ アット・ザ・バ−
         全員によるバ−レッスン風景

☆ 3つのプレリュ−ド (音楽:ラフマニノフ/振付:ベン・スティ−ブン)
        ニ−ナ・アナニアシヴィリ/アンドレイ・ウヴァ−ロフ

☆ アリア (音楽:ヘンデル/振付 :パル・カニパロ−ニ)
       ユ−リ−・ポソ−ホフ        


☆ アゴン より パ・ド・ドゥ (音楽:スツラヴィンスキ−/振付:バランシン)
         インナ・ペトロ−ワ/ドミトリ−・ペロゴロフツェフ

☆ ジゼル より パ・ド・ドゥ (音楽:アダン/振付:プティパ)
         イルマ・ニオラ−ゼ/ジョゼッペ・ピコ−ネ

☆ 白鳥の湖 より第3幕のパ・ド・ドゥ (音楽:チャイコフスキ−/振付:プティパ)
         ニ−ナ・アナニアシヴィリ/セルゲイ・フィ−リン

☆ 眠れる森の美女 ハイライト (音楽:チャイコフスキ− /振付:プティパ)
      @.花のワルツ  オ−ケストラ
      Aオ−ロラの入場〜ロ−ズ・アダ−ジョ
            ニ−ナ・アナニアシヴィリ/
            ユ−リ−・ポソ−ホフ/セルゲイ・フィ−リン/ドミトリ−・ベロゴロフツェフ/ジゼッペ・ピコ−ネ
      Bリラの精のヴァリエ−ション
            イルマ・ニオラ−ゼ
      Cデジレ王子の入場
            セルゲイ・フィ−リン
      D青い鳥のパ・ド・ドゥ
             インナ・ペトロ−ワ/ドミトリ−・ペロゴロフツェフ
      Eオ−ロラとデジレ王子のグラン・パ・ド・ドゥ
             ニ−ナ・アナニアシヴィリ/アンドレイ・ウヴァ−ロフ
      Fフィナ−レ
             全員   
 

ニ−ナ・アナニアシヴィリの生の舞台を見るのは、1996年7月のABTの公演以来久しぶりだ。
一時期踊りが雑になっているように感じたこともあったけど、今回はそんなこともなく、可憐で美しく力強い踊りだった。
しかし、「世界のスタ−たち」とうたっているわりには、男性5人、女性3人という寂しい人数。病気やバレエ団の都合で来日できなかった人、テロのせいでアメリカを出国できなかった人もいた。まあ、ニ−ナを見に来たのだから、ニ−ナが踊っただけでもいいか。。。

<アット・ザ・バ−>ではめったに見ることが出来ないプロのバ−レッスンの様子を見ることができてうれしかった。
その辺のバレエ教室でもやるようなことも、さすがに世界のプリマ!美しい!
<3つのプレデュ−ド><アリア><アゴン>は音楽のためのダンス。本当によく体が動くな〜と思う。美しい形の連続でため息ものではあるが、私は物語のある古典の方が好きなので、人間の体って美しいものなんだな、という感想しかない。
<シゼル><白鳥の湖>はよく見ている演目だけに、振り付けもある程度わかっているので、安心して観ていられる。<白鳥の湖>の第3幕は黒鳥の踊りだ。今回の公演のメインが<眠り〜>なので、アナニアシヴィリの持ち味である、キレのある回転を見せるためには、黒鳥かドンキか、というところなので、無難な選択なんだろう。アナニアシヴィリの黒鳥はあの大きな瞳で王子を誘うのがなんともいいんだよね〜。今回もキレのある踊りで誘惑されました。

<眠り〜>は特に大好きな演目なので、できれば全幕で観たかったけど、ロ−ズ・アダ−ジョとグラン・パ・ド・ドゥが両方見れただけでも良かったとしよう。ニ−ナのオ−ロラ姫は可憐で気品があって、本当にすてきだった。

そして、思いがけないアンコ−ル!
なんとニ−ナの十八番のドンキホ−テのグラン・パ・ド・ドゥ!しかも全員入り混じって技の披露!こういうところがガラ公演の楽しいところなんだよね。みんながみんな「私を見て!私が一番うまいでしょ!」と言わんばかりに、グルグル回ったり、ビュンビュン飛んだり、それはもう華やかでした。!

それにしても、アレクセイ・ファジェ−チェフ(芸術監督)はニ−ナとパ-トナ−を組んで踊っていたのがうそのように、貫禄が体に付いてしまって・・・・驚きました(笑)