58系・153系・165系
房総方面急行列車

 かつて千葉県房総各線に急行列車が運転されていて、両国・新宿を拠点に内房線に「内房」、外房線に「外房」、総武本線に「犬吠」、成田線に「水郷」、鹿島線に「鹿島」と千葉県内メインルートに運行していた。

 昭和47年7月のダイヤ改正以前はすべて58系急行形気動車で運行ののち、「外房」、「内房」が東海道、山陽本線から捻出された153系・165系を使い「なぎさ」(外房線→内房線の循環急行)、「みさき」(内房線→外房線の循環急行)と改称し運行されていたが、昭和50年3月のダイヤ改正で久留里線・木原線を除いてすべて電化された際、すべて電車化して「外房」・「内房」の列車名がカムバックし運行する事になる。

 当時国鉄の累積赤字が悪化し合理化の名のもとに数多くの特急・急行列車がヘッドマークが撤去されるが、千葉鉄道管理局は急行列車のヘッドマークを取り外さず優等列車として前面に押し出して、ヘッドマークのデザイン変更で房総のイメージアップを図った。

 だが時代は路線内特急・急行列車の1本化の方針に代わっていく。
 そしてついに昭和57年11月15日房総方面急行列車も、「内房」が「さざなみ」、「外房」が「わかしお」、「犬吠」が「しおさい」、「鹿島」が「あやめ」に統合し、「水郷」が「すいごう」と特急に格上げになり、房総方面急行列車は完全に消滅した。

 だが廃止されるまでヘッドマーク取り付けを貫き通したのは立派な物であった。

 このページでは私の所蔵する房総方面急行列車の写真を掲載し、在りし日の房総急行を紹介したい。

2080-01.jpg (4649 バイト) 「内房」 新宿・両国−館山(木更津回り)
2080-02.jpg (4496 バイト) 「外房」 新宿・両国−安房鴨川(勝浦回り)
2080-03.jpg (4868 バイト) 「犬吠」 新宿・両国−銚子(八日市場回り)
2080-04.jpg (4277 バイト) 「水郷」 両国−銚子(成田回り)
2080-05.jpg (4566 バイト) 「鹿島」 両国−鹿島神宮

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