EF65−500番台1000番台電気機関車
東京口ブルートレイン牽引機
EF65−508号機 東京口のブルートレイン牽引機はEF58から始まり、その後EF60−500番台、EF65−500番台、EF65−1000番台、そしてEF66へと切り替わっていった。 この写真に写っているEF65−508号機寝台特急「富士」は東京−西鹿児島間1559.5kmを24時間26分かけて走破するまさに日本最長距離&最長運転時間の特急列車だった。 ちょうど「ブルートレインブーム」の真っ只中で、当時の東京口の寝台特急は「紀伊」「いなば」を除くすべての牽引機にヘッドマークを掲げていたので注目の的であった。 現在は残念ながら運転区間が東京−大分と運転区間が短縮され(登場当初に戻った) 食堂車の連結も無くなり、門司までは「はやぶさ」との併結運転になってしまった。 個人的意見を言うならば今後の「富士」の存続を図るには現在のB寝台個室、A寝台個室が1両ずつしか連結していないので 、Bソロ、シングル、デュエットの増結、Aロイヤルの増結などの個室重視をして、コストのかかる食堂車の変わりに、新幹線でおなじみのカフェテリアなどを採用してもらい「セルフサービス」ながらも、考えてもらえれば非常に良い結果がでると思う。 それと最後に、夜行列車の「ロマンチック」な面を世間にPRすることだろうと思う。 もし、航空機や長距離バスに対抗するなら、やむを得ず(本当に心苦しいが)「瀬戸」や「出雲」のように電車化してスピードアップし、出発時間を遅らし座席車を連結してお客様のニーズに対応するのも手かもしれない。 廃止されるよりはましだと思うので...でもせめてそうなった場合でも「ヘッドマーク」は残してほしいと思う。 現在、客車編成は「はやぶさ」と併結運用で東京−下関間はEF66が担当しヘッドマークは「はやぶさ」との複合デザインになった。 |
EF65−1111号機 この「はやぶさ」は当時「富士」に次ぐ運転距離で東京−西鹿児島間を22時間で走破していて「富士」とは姉妹列車の関係だった。 これもまた残念ながら、東京−熊本と運転区間が短縮され食堂車の連結も無くなってしまった。 現在は客車編成も「富士」と併結運用で東京−下関間はEF66が担当する。 |
EF65−1096号機 「あさかぜ」は昭和31年10月に登場し、昭和33年10月初の20系寝台客車になり、元祖ブルートレインである。 全盛期には、不定期列車を含めて3往復にまで成長したが時代の流れに逆らえず、1往復のみになってしまい 運転区間も東京−下関間に短縮され、食堂車の連結も無くなってしまった。 「あさかぜ」関しては断固ブルートレインで存続してもらいたいもの だったが、とうとう夜行列車整理の対象になり「さくら」と共に廃止されてしまった。 この「あさかぜ」廃止は鉄道界において衝撃的な事件である。 |