L特急つばさ51号

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ゴールデンウィーク、夏季、冬季などの多客期に運行していた臨時特急
当時、定期列車で運行していた「つばさ」の使用車両は485系1000番台だったが
当時の車両不足により、14系特急形客車(座席タイプ)が充当された。

この「つばさ51号」が回送列車で尾久客車区から上野駅に進入してくる時、
推進運転...つまり、動力となる機関車が最後部に位置し、客車が先頭で進行してくる方法だった。
当然の事ながら機関士からは前方視界が不良になるため、
上野に進入して来る前方客車の車掌室に乗務員が添乗し、

機関士と連絡をとりながら運行する形を取っていて、
ホームに進入してくる時の警笛も機関車でなく、客車から発せられているのと同時に
万が一に備えて客車についている非常ブレーキに手をかけながら
ゆっくりと進入してくる光景を演じてくれる...これがまさに「上野駅」だ。

現在もこの光景は、13・14・15番線から出発する「北斗星」「あけぼの」「北陸」で見ることが出来る。

ただその当時、電車全盛の時代において夜行列車を除いて
昼間の時間帯に客車を使うというのは珍しくもあり、かつ懐かしいことでもあった。
現在、日本全国で昼間の客車特急と言うのは、もう無いと思う。

そしてこの「つばさ51号」は全盛期の上野駅においても、最後の「昼間客車特急」だった。

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