[ KS House 2001 ]2000〜2001
山口県/個人住宅 /木造+RC造地上1階建て
設計_清水建築設計室(清水 (中辻) 雅江)
+中辻正明・都市建築研究室(中辻正明)
監理_同上
構造_井上建築構造設計室
施工_安成工務店
撮影_ArchiPhoto 北嶋俊治氏
掲載 ◇Ideales HEIM (Switzerland) 03/2007
◇Atrium (Switzerland) 02/2008
◇日経アーキテクチュア 2001/07-09 (No.696) 掲載
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敷地中央に祠とご神木がある高齢者住宅。
先祖伝来のこのふたつを保全することが
計画の絶対条件でした。中央を避けて、
建物を西寄りに配置しています。5つの
大きな要素により空間を構成しています。
ひとつは接道する南面と西面の自立する
頑強なRC壁。もうひとつは扁平集成材
を用いた連続する架構体。そして屋根と
なる断熱材入の薄いサンドイッチパネル。
さらにその下に並べられたコンパクトな
ブース。5つ目は祠とご神木を取り巻く
木製サッシです。そのうねりを通して、
どこからでも家族と祠は一定の距離感を
持ち続けられるようになっています。
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写真上段左から
□開放的な木製サッシの東南ファサード。
中央は祠とご神木。
□奥から見返した内観。
大屋根の下に並ぶブース(右)。
列柱に干渉する木製サッシのうねり(左)。
□5つの構成要素を表したアクソノメトリック図。
写真下段左から
□21mの白いRC壁が続く北西ファサード。
上部は換気用の開口部。
□木製サッシが膨らんだスペース。
縁側のようなサンルームのような空間。
□集成材を用いた構造体が連続する内部。
断面寸法は柱梁とも60mmx240mm。
□ブース状の個室の内観。
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