［ 大学町の家 ］1999〜2001
山口県下関市／個人住宅／木造＋ＲＣ造地上２階地下１階建て
設計＿中辻正明・都市建築研究室（中辻正明）
監理＿同上
構造＿百田構造設計室
施工＿永山建設
※住建産業[第６回実施作品コンペ]＿最優秀賞受賞
コーディネート部門
撮影＿ArchiPhoto 北嶋俊治氏
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この住宅は、南斜面の住宅地に建ちます。前面道路から３
ｍ高く造成された敷地に対して、建て主は、敷地形状を活か
した計画と、次のみっつのスペースを要望しました。@ピア
ノを弾けるスペース、A多くの来客と楽しく過ごすスペース、
B家族が一緒に「食」を創り味わうスペースです。これらの
条件を実現するため、道路レベルにエントランスを設け、住
宅内部に入ってからワンフロア分の高さ＝３ｍを階段で上が
る断面構成としました。こうして出来た劇場のホワイエ空間
のような大きなエントランスは、プライベートな居住部分と
外部社会の交わる領域となっています。階段には上部のトッ
プライトから、自然光がダイナミックに降り注ぎ、過ぎ行く
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時間が感じられます。居住部分は、ピアノホールを兼ねたリ
ビングを中心に展開し、リビングのキーワードは「音」、リ
ビングと連続するダイニングは「食」、「光と動」の階段ホ
ールを挟み、「静」の和室と上階の個室を配置しました。１
階南向きの開口部には、全開放できる木製サッシを設け、屋
外と屋内空間の一体感を確保しています。イメージ的には分
化されながらも連続性のある各スペースの外観は、内部空間
がそのままの大きさで形になっています。四つのボリューム
が合わさって、ハーモニーが奏でられるような住宅を目指し
ました。
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