銅版画2 10.8×9.7cm ap
2006年 No.01201
79.0×54.5cm ミックス/紙
2006年11月2日(木)‐12日(日)
AM10:00‐PM6:00 会期終了
■11月2日(木)・3日(金)は作家在廊いたします。
1944年山口県生まれ。山口大学で哲学を専攻し、大学卒業後の72年に上京、東京の鷹美術研究所で絵画を学ぶ。1974年にはじめて個展を開き、鋭い筆致で描かれた幻想的な油絵の作品と版画を展示する。
今展で展示する初期の銅版画はこの当時制作されたもので、数年の間に制作された版画の数は約3.000点とも言われているが、アトリエの隅の箱の中に眠るその正確な数は把握されていない。
田上允克の版画は、作品に見合う評価はされていないが、それでも87年と90年にフレッヘン・グラフィックアート・トリエンナーレ(ドイツ)で受賞。またカボ・フリオ国際版画ビエンナーレ(ブラジル)、イビザ国際版画ビエンナーレ(スペイン)などにも出品している。
78年からは、シロタ画廊(78年、80年、81年、85年)での展覧会を皮切りに、洲之内 徹の現代画廊(81年、84年)、am Holtzendorffギャラリー(ベルリン/90年)、また版画作品では76年にポーランドの二つの画廊でも展覧会が開かれている。
版画作品の完成度は高くそれぞれ数枚程度のエディションしか摺られてはいないので、絵画市場にでまわる数は限られている。
今回は小さな画面の中に緻密に描かれたユニークな未発表銅版画から、新作の油彩、ドローイングなど約25点を展示いたします。ぜひご高覧下さい。