半生・反省・繁盛記

(17号)

 

溜まり場

学生手帳に科目別の欠席日数をメモしていた。単位の取れるギリギリまでサボタージュの計画を立てるのである。英語グラマーは面白くなかった。生物は実験が全くわからず敬遠していた。数学は数Tまでしか理解できなかった。日本史は眠たかった。

授業中校門から出て行くのを妹の同級生が二階の窓から発見し妹に注進された。

町内のH君の部屋、O君の部屋、が主に溜まり場で誰かがいた。ただゴロゴロしているだけの時間、ちょっと心細い時もあったが当時は大事な時間だった。インスタントラーメンとタバコが貴重品だ。

高校3年生・学園広場・星娘・美しい10代・修学旅行などの歌謡曲がはやったころ

 

アルバイト

N君の家で瓦作りのアルバイトをした。田んぼをオープンカットして粘土を掘る。大型ミキサーで粘土をこね、瓦大の板状の素材を射出させ、これをドミノ状に並べ陰干しにする。少し乾いたところで、プレスして瓦の形に形成する、これをまたドミノ状に並べ乾燥させ、登り窯に入れて焼く。

親戚の「あられ屋」でアルバイトをした。もち米の洗米、蒸し、餅つき、タイヤ状の型に入れ冷蔵乾燥、半乾固形になったタイヤ状の餅を削りだし餅のチップを作る、網に乗せ乾燥、煎り焼く、ミキサーで醤油砂糖を絡め乾燥、袋詰、出荷。

アルバイトは製造業が良い、異分野の社会が分かり、ものつくりの学習効果は大きい。

 

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