今月結婚する事になり、嫁入り道具を兼ねて新しく櫛を新調しました。 本当は梳き櫛と相歯・荒歯の解かし櫛の三枚を頼みたかったのですが、 予算的に無理で梳き櫛と荒歯の解かし櫛の二枚を櫛職人さんに頼みました。 約一ヶ月かかって仕上がってきましたら、櫛職人さん結婚のお祝いにもう一枚、 挿し櫛の様な丸い櫛を追加して下さいました。 今回私が注文したのは柘植の櫛ではなく、柞の櫛です (柞は「いす」「ゆす」と読み(又は「ははそ」とも読むそうです) 古くから櫛に使われた木の一つです) 私は木の櫛は柘植櫛を使った事は殆どありません。 子供の頃使っていたのは柞の解かし櫛(曾祖父が恩賜で頂き祖母から私に譲られました)、 その後はみねばりと椿材の櫛を使っていました。 今回も自分にとって当然の事として柞材の櫛を選んだのですが、 友人が一言「やっぱり櫛は柘植でしょ!」と。 友人も木の櫛と言えば柘植櫛で、その他の木を使った櫛に違和感があるようです。 聞き流してしまえば良いのですが、私には友人の一言頭の中に引っかかってしまいました。 確かに木の櫛と言えば柘植が代表なのでしょう。 しかし、その他の木で作られた櫛も柘植に劣らないと思うのですが、 柘植以外の櫛を使ってきた者の感想としては。 今回新調した櫛も梳き心地がとても良く気に入っています。 今回櫛を挽いて頂いた職人さんは信州の藪原在住でお六櫛を作っておられる方です。 お六櫛は本来非常に目が細かい櫛で、堅く粘りがあり狂いも少ない性質の みねばりの木が素材として最適だそうです (みねばりに比べて柘植は折れやすいのだそうです) その職人さんが 「大多数の人は櫛と言えば柘植、みねばりで作っている所を見ても 『あ、柘植の櫛』です」と 寂しそうに言っておられました。 元々、櫛の材料としては柘植以外にみねばり、柞、椿、梨、桜、ズミ、竹などと 結構バリエーション豊かだったそうです(海外に目を向けると 東トルキスタンでは桑、ヨーロッパでは金属の櫛、など地域により色々あるようです) 私は資金を貯めて同じ職人さんにもう一つ柞かみねばりで 相歯の櫛を挽いてもらおうと思っています。 かなり独りよがり&収拾のつかない書き込みになってしまいました。[2007/09/09 01:17:36]
櫛になる木の素材がそんなにあるなんて、初めて知りました。 竹は聞いたことがありますが、だいたいの人が柘植だと思い込んでいるようです。 柞は柘植と同じように丈夫で、髪になじむのでしょう。 お友達は、櫛について詳しい人なのでしょうか。 多分、一般的に言われているからそう言っているだけだと思います。 私も柘植以外の木の櫛を使ったことがないので、使ってみたいと思います。[2007/09/09 08:38:14]
どうも、言葉が足りなくて、すみません… 1つのことを考えると他の事がみえなくなるんです… 昇汞さん、ご結婚本当におめでとうございます! どうか、末永くお幸せに。 櫛も末永く使えますように。[2007/09/09 08:48:55]
昇汞さん、ご結婚おめでとうございます☆彡 柘植以外の櫛は、私は椿の櫛ぐらいしか知りませんでした (これも使ったことはなくて、そういう櫛もあるんだ、と 聞きかじったことがあるだけです)。思った以上に、櫛の材質ってあるのですね。 私も、柘植以外の木材の櫛を使ってみたいです。 そういう櫛ってどこで売られているのかしら? ネットで検索したら見つかるのかもしれませんね。 櫛の素材によって使い心地を感じてみるのも楽しそうです。 昇汞さん、愛する方と共に、どうぞ末永くお幸せに☆[2007/09/10 15:16:15]
嫁入り道具として、櫛を誂えるというのはとても素敵ですね。 自分のために職人さんに作ってもらうのですから、 職人さんもいつもにもまして良い品を作ってくれると思います。 柞の木やミネバリのことを教えていただきありがとうございます。ちょっと調べてみました。 信州で櫛によく使われてきた木のようですね。 柞の木は、「常に硬く緻密なので楽器、器具、櫛に使われます」ということです。 みねばりは、梓、ミヅメ、あるいはヨグソミネバリとも呼ばれ、信州で弓や櫛に使われてきたそうです。 「斧折り」とも呼ばれるほど硬い木だそうです。 ミネバリで作った櫛で髪を梳くと、頭痛で悩んでいた娘の病が治ったという伝説があるそうです。 ☆熊野さん 成長が遅くて、木地の密な堅い木なら櫛の素材に向いているんでしょうね。 竹は成長が早いので木地が粗く、櫛にはあまり向かないように思うのですが、どうなんでしょう。[2007/09/12 19:47:50]
熊野さん、マリーさん、windさんありがとうございます。 私も柘植の櫛が日本の代表的な木製の櫛なのだと思います。 ただ、他の木材を使った櫛もあるんだ、と言う事を知って頂きたかったんです。 熊野さん、マリーさん、柘植以外の櫛に付いては、みねばりの櫛は「お六櫛」で検索すれば幾つかヒットします。 windさん、その通り、みなばりは「斧折れ(斧折り)かんば」と言う別名がある程堅い木だそうです。 ただ、最近は減ってしまったそうで植樹をしたりしているとか。 竹の櫛ですが、竹唐櫛と言う物があります(唐櫛は梳櫛の事です) 細竹を編んだ梳櫛で、以前持っていた事があります。 東南アジアには竹製の櫛があると聞いた事がありますし、 けして櫛に適さない訳ではないのではないでしょうか。 あくまでも私見ですが。[2007/09/12 21:27:47]