徳島県海部郡由岐町伊座利にある黒髪山に伝わる怪談です。(URL参照) 猟師が、山の中腹に丈なす見事な黒髪の娘が座って髪を梳っていたのを見つけたそうです。 猟師は彼女を化け物だと決めつけて鉄砲で撃ったところ、実はそれは山の主だったので、 黒髪明神を作って祀ったということです。 URLでは「山の主」としていますが、これはおそらく「山の神」(*)のことでしょう。 地元では怪談として伝わっていると言うことですが、丈なす黒髪の娘なら是非会いに行きたいなぁ。 それにしても、気持ちよく髪を梳っている美しい娘を鉄砲で撃つなんて、 とんでもない猟師です(`_') リアルに解釈すれば、山に茸や山菜を取りに来ていた長い黒髪の娘を 猟師が化け物だと思って撃ち殺してしまい、供養のために祠(ほこら)を作って祀ったということかも。 あるいは、単に猟師が山の中で幻覚を見て鉄砲をぶっ放してしまったということかも。 【山の神】 山を守り、支配する神。多く、女性神として信仰され、農民・狩猟民・鉱業者などに祭られる。(大辞泉)[2007/02/19 01:25:01]