歩多さん作の小説「リカ」（第一部）を掲載しました。 コンプレックスの固まりの「わたし」ことあゆみが主人公ですが、 物語はヒップを隠すくらいの美しいロングヘアのリカを中心に展開していきます。 リカに振り回される周囲と一緒に読者も振り回され、目を白黒しているうちに、 リカのピンチ！繰り返し仕掛けられるハラハラドキドキと謎解き。軽快な文体。 アマチュアなのにこれほど娯楽性を持った文章を書けるとはすごいです。 長い黒髪の美しさの描写とロングヘアを巡る色々な事件は、 ロングヘアマガジン投稿作品にぴったりです。悪役のキャラへの作者の優しい視線も好きです。 皆さんの感想はいかがですか？ 歩多さんがメンバー内公開を希望しておられますので、上のURLをクリックして パスワードを入力してお読み下さい。 パスワードで閲覧制限をかけていますが、以下の事柄をあらかじめお知らせしておきます。 ・成人向小説ではありません。 ・実名小説・実話暴露小説ではありません。 ・閲覧制限は、作者が恥ずかしがりだからです。 長編ですので、今回は第一部を公開します。第二部は後日公開します。[2007/02/06 00:00:15]
Wind様へ、 丁寧な編集と掲載をしてくださってどうもありがとうございます。 第二部もよろしくお願いいたします。 皆様へ、 芸術性皆無のつたない文章ですが、 とにかく、読んでくださる方々に楽しんでもらいたいと思って書きました。 感想や、コメントをいただけるととても嬉しいです。 書き始めたら止まらなくなり、結構長い話になりました。 まだまだ物語りは続きます。[2007/02/08 06:04:49]
【管理人注】独立したスレッドになっていたのをこちらに移動させました。【管理人注終了】 高校生活が懐かしく感じられ、どんどん入っていきました。 リカの性格もまだほんの一部だけ分かってきただけで、 お話もこれからですね！ 髪の話もよくある会話がかわされていて、リアルに感じることができました！ 女の子がファッションの次に関心があると思われる髪型がことあるごとに 出てきて、今の若い世代の女の子はどう考えているのかも、垣間見られ楽しかったです。[2007/02/12 14:58:29]
熊野さんへ 読んでくださってありがとうございます！ そして、コメントもいただけて、感謝いたします。 「リカ」は、ロングヘアマガジンに掲載していただきたいと思って書いたので、 自然と髪への話題が物語の中でも多くなりました。 高校生時代は誰にとっても特別な時期だと思います。 髪型にもファッションにも、人間関係にも敏感な年頃だと思うからです。 第二章も読んでいただけたら、とても嬉しいです。よろしくお願いします。[2007/02/13 11:38:52]
第二章では、リカ最大のピンチ！ 女の子同士の心理戦が展開され、読み応えがあります。 第1章の最後のところに、第2章へのリンクを張っておきました。[2007/02/14 09:16:55]
Wind様へ、 掲載してくださってありがとうございます。[2007/02/14 23:54:44]
歩多さんこんばんは。阿修*羅です。 第�吃瑤�ら読んでいます。 私がこんなことを言うのも失礼かもしれませんが、すごく面白いです。 大学の文芸部員の作品なんて比較にならないくらい、文章や構成も上手だと思います。 （実は文芸部に在籍したことがあるので） 主人公の抱えるコンプレックスや、「似合う」という言葉は他人の主観でしかない、 という部分にはとても共感できるものがあります。 私自身、小・中学時代に男子から「ブス」とか言われたことがあり、言った相手が 不良系のかっこいいというか人気のある男子だったので、余計に自分の容姿というか 存在を否定されたようで、ずっとコンプレックスを持っていましたので…。 とにかく、今後の話の展開が楽しみです。 またＵＰして下さいね。[2007/02/19 22:16:12]
阿修*羅さんへ お忙しい中、「リカ」を読んでくださってどうもありがとうございます。 文芸に携わっていた阿修*羅さんに、「面白い」と言っていただけて、本当に嬉しいです。 お察しかもしれませんが、主人公のあゆみは、高校生だった時の私自身に似ています。 今後も是非、よろしくお願いします。[2007/02/19 23:43:05]
第2章の大きな事件の続きから始まり、それが意外な結末に。 男の立場からすると、さやかからリカにすぐに乗り換えてしまった武の気持ちがよく分かったりします （女性からすると「最低男」なんですが（苦笑））。 第2節にある、リカがなぜ髪を伸ばしているのかという疑問は、 ロングヘアにそれほど関心がない人からすれば確かに素朴で根源的な疑問だと思います。 長い髪は目立つし、攻撃や脅しのターゲットになりやすいのですから。 「リカは自分のもっとも弱い部分をさらけ出して歩いているようなものなのだ。」 この問に特に答えを出さずに物語が進行していくのも、さすがの構成です。 また、 「現代女性の髪に関する『贅沢』とは、髪を傷めることなのだ。」（第16節） という文章は、ぼくがずっと心の中で思っていたことです。 でも、こういった「考察」に深入りすることなく、さらさらと物語を進行させるのもうまいです。 この章のラストシーンは、鮮やかで笑えてとても印象的です。 普通、こういうシーンは男同士で描くものだろう、 普通、これは男女の立場が逆だろう、 と思うとよくこんな見事なシーンを考えつくものだと感心してしまいます。 最後のあゆみの台詞は最高に笑えるし。 いや〜、才能があります。[2007/02/21 08:48:48]
Wind様へ 掲載してくださってありがとうございます。 ラストシーンを気に入ってもらえて嬉しいです。 このシーンでは武君がちょっとかわいそうですね。 何だか、褒めていただいて恐縮です。 Windさんに添削をしてもらわなかったら、 きっと、ハチャメチャな文章でわけのわからない物語になっていたと思います。ありがとうございました。 皆様へ 物語は全部で四章あります。 第三章では、文化祭後からクリスマスまでの期間の話を書いています。 コンプレックスの塊の主人公、「あゆみ」に一人の男子が急接近します。 ロングヘア大好きな男の子「武」が自分の気持ちを正直にさらします。 ヒップを隠すロングヘアの「リカ」の意外な趣味が暴露されます。 リカの天敵、「貞子先輩」の過去がわかります。 真冬なのに髪の長い「幽霊」まで登場します。 読んでくださると、大変嬉しいです。[2007/02/23 01:47:10]
歩多さん作の小説「リカ」の第4章を掲載しました。 第3章の最後に第4章へのリンクを張ってあります。 あゆみの恋話は笑えます。 男子から預かったエロ物件をみんなで見るエピソードは、 「どこの女の子も一緒だなぁ」 と思ってしまいます。そしてあゆみがリカに対して行ってしまう大変な事柄・・・。 女性の直感力や「本当の気持ち」を読み取る能力の高さと、 そこからくるハイレベルな心理戦（ぼくにとってはハイレベルです）は読み応えがあります。 リカの長い髪が揺れて波打つ様を 「髪にさざ波が起こり、（中略）津波のように揺れた。寄せて返す、漆黒の海」 とする表現はとても気に入りました。 オダセンが男子に人気がないのはちょっと可愛そうですが理解できます。 全体を盛り上げる能力が低いのに全体をまとめる役をやらされるわけですから。 でもそのことにもちゃんと気を配ってあって、著者の優しい視点が伝わります。 第11節のリカの台詞 「だって、もし髪のせいでトラブルが起こるなら、私は髪を切るべきかどうかを 悩まなくてはならないじゃない？ でも、髪のせいではなくて、 私自身のせいでトラブルが起こるというのなら、髪のことを心配しなくて済むんだもん」 は、妙に納得してしまいました。 ラストシーンは落ち着いた感じですが、教訓的でもあります。 それまで、あゆみは物語の主人公でありながら、主役ではありませんでした。 周りの人達に振り回される役でした。 でもラストシーンで、ようやくあゆみは自分の人生の主役になれそうです。 自分のことを自分で決めることでこそ、自分が自分の人生の主役になれるんですから。 「リカ」は今回の第4章で連載終了です。皆さんの感想はいかがですか？[2007/02/24 00:12:16]
Wind様へ 掲載してくださって、ありがとうございます。 ＞女性の直感力や「本当の気持ち」を読み取る能力の高さと、 そこからくるハイレベルな心理戦（ぼくにとってはハイレベルです）は読み応えがあります。 →そこまで褒めていただいて恐縮です。……でも、何処のシーンのことでしょうか？ 「心理戦」というほど緊迫したシーンはなかったと思うのですが……。 ごめんなさい。作者の私の方が、読みが浅いです。 ＞でもラストシーンで、ようやくあゆみは自分の人生の主役になれそうです。 自分のことを自分で決めることでこそ、自分が自分の人生の主役になれるんですから。 →そうです！ あゆみもやっとロングヘアに目覚めてくれました。 深く読み込んでくださってありがとうございます。 皆様へ これが最後の章になります。長々とお付き合いいただいてありがとうございました。[2007/02/25 06:21:07]
歩多さん、完結お疲れ様でした！ 小説「リカ」に出会えて幸せだと思いました。 私が思うに、「良い小説」というのは（小説に限らないかもですが）ベストセラーでも 高尚な文学でもなく、「読んで良かった」と思える作品だと思います。 「リカ」は、特にロングヘアと、その周囲の人間との関係という、 ロングヘア女性にとって身近な内容ということもあり、 登場人物たち（特に女性）に、とても共感がもてました。 それぞれの登場人物がバランスよく描かれていて、貞子先輩がリカの長い髪を 嫉視する気持ちも、リカやあゆみの、男の子に対する気持ちも、 自分が一度は経験したり感じたり考えたりしたものでした。 特に、私自身が、貞子先輩のリカに対する嫉妬と同じ気持ちを持った事がある。 と感じた時は衝撃を受けました。 （私より髪質がよくて、私と同じくらいの長さの後輩がいて、私と「キャラがかぶる」 と彼女が髪を切る事を願ったことがありました。私は何も言いませんでしたが、私が 髪を伸ばしたのと逆に、彼女は髪を切ってパーマをかけました） だから、「あの時私があの人に対して抱いた気持ちと同じだ。あの人も（小説に書かれ ているのと）同じように感じたのかな」などと、冷静に自分と周囲の人との関係を見つ めなおすこともできると思います。 実際の人間関係では、感情抜きでその関係を考えるということは中々難しいです。 自分も感情を持って、その渦の中に居る訳ですから。 それを助ける効能も小説にはあるのかなと思います。 …えらそうな事を書いてしまって恐縮ですが。 月並みな表現ですが、本当に「リカ」は良かったと思います。[2007/02/25 11:25:12]
「リカ」全編読ませていただきました！ 私くらいの年齢からすると、どの子も一所懸命生きていて 青春してるなぁ、って感じです。 そして、髪に対するいろいろな考えも、このサイトにふさわしい小説だと思いました。 リカとあゆみの距離が縮まっていく過程もおもしろかったですし、 貞子の衝撃的な過去も、話題の一つとして、この小説に大きな影響力を与えています。 「髪を愛する」…このテーマがこの小説のテーマの一つにあることとお見受けしました。 ラストシーンは、一服の爽やかな風のようで、爽快感がありました。 素敵な小説をありがとうございました！[2007/02/25 14:15:13]
「リカ」は今月いっぱいで公開終了です。[2007/02/26 23:58:12]
阿修*羅様へ ＞小説「リカ」に出会えて幸せだと思いました。 →こんなに嬉しい言葉はありません。 阿修＊羅さんに読んでもらえて、こちらこそ幸せです。 「貞子先輩」はこの小説の中ではいわゆる悪役なので、読んでくださった方から、 反感を得てしまうのではないかと心配していました。 でも、私個人は貞子先輩が結構好きなんです。 （実は、「バリカンで耳の辺りまで髪を切られる」というのは、 私自身が経験したことでした。私の場合は、その時、胸下辺りまでのロングでしたが……。 その後はほとんどショートヘアで過ごしました。） だから、共感してくださった方がいて、大変嬉しいです。 ＞私と「キャラがかぶる」と彼女が髪を切る事を願ったことがありました。 →この気持ち、わかります。髪型に限らず、身近に自分と似た人がいると、 自分の存在価値が薄くなった気がして落ち込んでしまうんです。 長いお話なのに、最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。 熊野様へ 読んでくださったうえに、コメントまで書いていただいて、ありがとうございます。 ＞「髪を愛する」…このテーマがこの小説のテーマの一つにあることとお見受けしました。 →そうです！ これでもか！というほど、「髪」が中心のお話になれば良いなと思って書きました。 私自身が髪を伸ばしている最中なので、髪のお話を書くのが楽しかったです。 ＞青春してるなぁ、って感じです。 そうですよね。私の年から見ても、登場人物達が羨ましいくらい「青春してるなー」と思います。 実際、私が高校生だった時には、物語後半にあるような、浮いたような話はなかったです。 だから、「リカ」は私の願望がいっぱい詰まったお話なんです。 ＞ラストシーンは、一服の爽やかな風のようで、爽快感がありました。 素敵な小説をありがとうございました！ →暖かいコメントをありがとうございます。 こちらこそ、最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。[2007/02/27 00:37:52]
コメント遅くなりましたが「リカ」読みました。 短編（それも天女や王女さまや魔法使いが闊歩する！） しか書けない自分にはうらやましいほどのボリュームでした。 どの子達も魅力的に描写されているのが印象的でした。 黒髪美人のリカはもちろんですがコンプレックスを抱えているあゆみも 実はすごく人間らしさにあふれる良い子なのではと思います。 またマイナスの感情や哀しいことが率直に書かれていることもこの作品の魅力だと感じました。 リカへの反発、長髪への批判や攻撃、人間の醜い面を描くことで際立つ物語があると気づきました。 （自分は現実は悲しみにあふれているのに小説にまで書かなくていいという考えで こういう文章を意識的に書かないようにしているのでなおさらです） そしてだからこそラストの〜黒い髪は今、プラチナのような輝きを放ち、「天使の輪」を映した。〜 とい描写がよりいっそう清々しく感じられます。[2007/02/27 20:48:42]
風詠様へ 憧れの風詠さんからコメントをいただけて、感激です！ 読んでくださって、そして感想を、どうもありがとうございます。 ＞短編（それも天女や王女さまや魔法使いが闊歩する！） しか書けない自分にはうらやましいほどのボリュームでした。 →短い物語は、書くのが難しいと思います。話のあらすじも、テーマも、 短い中にまとめなければならないので、表現力と文章のセンスが必要だと思うからです。 私も、いつかは、風詠さんの小説「ある女王へのレクイエム」みたいに、綺麗で、 読者をはじめから終わりまで一気に引き込むような短編小説を書きたいです。 （「リカ」は長すぎて、読者がきっと途中で飽きてしまうと思ったので、４章に分けました） ＞黒髪美人のリカはもちろんですがコンプレックスを抱えているあゆみも 実はすごく人間らしさにあふれる良い子なのではと思います。 →そう言っていただけて、とても嬉しいです。私自身が「あゆみ」のようにコンプレックスの塊だからです。 暖かいコメントをいただきまして、どうもありがとうございます。 私は風詠さんの小説が好きなので、次の作品を心待ちにしております。[2007/03/01 11:30:37]