「日本女性は長らく西洋人の「明るく軟らかい髪」にあこがれてきた。 その西洋で黒髪がアジアンビューティーの象徴として認められた。」(asahi.com 2006年9月4日) これを背景として、シャンプーCMに黒髪ロングのモデルを使う動きが出て、 一般の女性の間でも黒髪の女性が増えているということです。 資生堂の東京街頭での調査によると、 この5年ほどは、ヘアカラーをしていると思われる20代の女性は8割以上ですが、 2003年の90%をピークに徐々に下がりつつあります。 (記事の表現とは異なっていますが、グラフからそう読み取れます。) 2006年は82%くらいのようです。 グラフを見ると、94年から03年までの、茶髪が爆発的に流行していく勢いから見ると、 この3年ほどの茶髪の「衰退」傾向は緩やかです。多くの女性は様子を見ている時期なんでしょうか。 資生堂ビューティーソリューション開発センターの村山奈央さん(記事)によれば、 「黒髪のイメージは、ツヤや弾力といったポジティブなものに変わってきている」 ということです。これはとても良い傾向だと思います。ただし、村山さんによれば、 「真っ黒な髪が似合う人は意外と少ない。地味だし、手をかけていないようにも見える」 ということです。 これはよく言われることです。でもシャンプーCMに登場する黒髪ロングの女性芸能人で 「地味」に見える人はいませんから、衣服の工夫でどうにでもなることでしょうね。 また、意識的に地味を志向している人もいるでしょうし。 「手をかけていない」は、ヘアケアの知識がない人からそう見えるだけのことかも。 「刺身は生魚を包丁で切っただけの手をかけていない料理」 と言ったり、 「何時間もかけてだしをとったり材料をじっくり煮込む西洋のスープに比べると、 味噌汁は手をかけていないインスタントスープ」 と言ったりすると、料理の知識のなさを笑われるのと同じでしょう。 日本ヘアカラー協会委員長で美容師の内田昇さん(記事)は、 「一度黒く染めるとセミロングで3年は染め直せないなど、黒はリスクが大きい。 一般の人にはすすめられない」 としています。カラーリングを推進する立場としては、客がカラーリングをしなくなると 収入減になりますから、「一般の人にはすすめられない」として、 黒髪が特殊な髪色だと強調するのは当然でしょうね。 また同じことを客に言う美容師も多いため、黒髪に戻したい客を説得して 暗めの茶髪で思いとどまらせることも多いのかもしれません。 この記事を書いた記者は、 「手入れの楽な段カットの茶髪に慣れた私たちは当分、黒髪には戻れそうにないのだ。」 と結んでいます。「段カットの茶髪」は髪がひどく傷みますから手入れが楽なはずはないのですが・・・。[2006/09/04 19:42:19]
「黒髪ロングは地味」とよく言われますが、地味と清楚は表裏一体なのではと思います。 それに黒髪ロングの有名人、蒼井優、島谷ひとみ、チョン・ジヒョンなど思い浮かべても 清楚で可愛らしいかかっこよくてセクシーというイメージです。 ヘアカラーの業界が黒髪を進めないのは利潤追求ですから当然でしょうね…。[2006/09/05 03:22:13]
「手入れの楽な段カットの茶髪」ですか… 毎月美容院に行かざるをえない上に、 有害な薬品を頭からかぶらなければいけないことの、 どこが楽なのでしょうかねえ。 あ、きっと、美容師さんやらヘアカラー業界のひとたちの、 生活が楽になるんだわ(笑 こうやって言いきってしまう記事をみていると、新聞にしろ、テレビにしろ、 報道されているのは「ひとつのものの見方からみた姿」であり、 真実の姿や、自分が見たものではない、としみじみ思います。[2006/09/06 05:25:59]
私は「手入れの楽な段カットの茶髪」という意見には賛成です。 他人に勧める気がないですが、レイヤー、シャギーの茶髪は楽だと思います。 なぜなら、シャンプーして乾かして、ワックスをつければ、それなりに手を かけたように見えるからです。 茶髪だと傷んで色が抜けた毛先も隠せますし、「カラーすると傷むよねー」 の一言で誤魔化せますし。 今のファッションやメイクも、茶髪に似合うのを基準としたものが多いので、 自分で考えなくても、お洒落風に見せられますし。 「黒髪が似合う人が少ない」んじゃなく「自分にあった髪色、ヘアスタイルを 真剣に考えようとする人が少ない」のではないでしょうか? 「一度黒く染めるとセミロングで3年は染め直せないなど、黒はリスクが大きい。 一般の人にはすすめられない」という言葉も、黒髪を否定しているのではない気がします。 「私は絶対に黒髪が好き」という人は別として、流行に合わせて髪色を変えたい という人にとっては、黒髪にするのはリスクが大きいと思います。 黒は強い色なので、その上に違う色を乗せようとしても上手く乗りませんし。 マスコミが「今はこれがお洒落」と煽るせいもあるかと思います。 「茶髪がお洒落。カラーリングしましょう」と言っていたかと思うと、今度は 「これからは黒髪」と言ってみたり・・・。 流行に乗る乗らないは個人の自由だと思いますが、色々なメディアで煽られると、 それに従いたくなる人も多いのではないでしょうか? 茶髪に合うメイクを続けて来た人が、急に黒髪に合うメイクができるようになるとは 思えませんし、マスコミの作る流行が3年も続くとは思えません。 ある意味、美容師さんや化粧品メーカーさんも、コロコロと意見を変えるメディアの 被害者であると思います。 売れなければ生活にも困りますしね。 ※なんだか、黒髪否定のような意見になってしまいましたが、私自身は黒髪が好きですし、否定するつもりは全くありません。[2006/09/06 08:54:04]
海外の児童文学などを読んでいますと,黒髪は結構尊重されるようです。 時には魔女と結びつけられることもあるにはありますが,まれのようです。 だいたい魔女自体が,歴史も含めて偏見に充ち満ちているのが今日の通説ですから。 赤毛は性格がきついとかで,嫌われます。ルナールの「にんじん」はちょっとしか 読んでいませんが,それで,悲しい目に遭うようです。でも,アンも赤かったのでは。 我国で黒髪が否定されたのはたぶん,マクドナルドの藤田田「ユダヤの商法」ワニブックスで, 黒髪に似合う色は黄色くらいで,金髪が最高と言ったのが,きっかけのような気も。 同じ本で,お金にきれい汚いはないと強力に主張して,「合法なら毒でも売れ」といいました。 海外との競争に勝つためには良いのでしょうが,ぎすぎすした社会のきっかけとなってしまったようにも。 余談が長くなりましたが,そういうわけで,今考えるとろくな本ではなかったものの話題の1つでした。 日本人には日本時の良さが,伝統には伝統の良さがあるのでは。[2006/09/06 09:33:51]
☆雪野さん もしかすると、髪が傷んでいてもあまり気にならない人にとって楽ということなのかも。 それと、雪野さんが言われるように、段カットの茶髪は美容院に依存しちゃえばいいという意味で 「楽」なのかもしれませんね。黒髪ロングは美容院から自立して日常的に髪の手入れが必要という意味で、 手間がかかり「楽」ではないということかも。だとすると、流行に流されず、 美容院にも依存していないという意味では、黒髪ロングは自立した女性の象徴、とも言えるかな? 実はこの記事を読んで、村山奈央さんの(黒髪は)「手をかけていないようにも見える」と 記者の段カットの茶髪は「手入れの楽」(な髪型)とは両立するのかな、 と首をひねったんです。色々な人の意見を紹介しているだけなので、別に矛盾しててもいいんですけど。 カラーリングすることや段カットにすることが「手をかけている」ということなら、 黒髪ロングは「手をかけていない」ということになるのは確かですが、 それらは両方とも、髪をひどく傷めますからね。 ☆結さん 段カットの茶髪はごまかしやすい、というのは納得です。 自分が若い頃に流行った髪型やファッションのまま年齢を重ねていく層は一定ありますから、 「段カットの茶髪」世代の女性の一定割合は、世間の流行とは関係なく、 40代になっても50代になっても段カットの茶髪を好きな髪型として続けていくのかも。[2006/09/07 01:16:32]
そうですね、茶髪の段カットは手入れというよりセットが楽ですね。 黒髪が好きな人がいるように、茶髪が好きな人もたくさんいるでしょうし そちらがマジョリティである以上、マスコミはそちら派生の記事の率が高くなりそうです。 それでも黒髪にまつわるトピックスが増えるのはうれしいことですね。 ただ、実際に「手をかけていなそうな黒髪ロング」の方もお見かけすることはあります。 その方からわたしの黒髪ロングがどのように見えているか想像がつかないですし どう見えるかは主観で、その方のお手入れを知らないわけですし。 でも、だらしなかったり地味すぎたりする服装の方だとやっぱり黒髪もあまり映えないように感じました。 もちろん好みの問題ですが! ところで、記事では黒髪回帰の記事が増えてきているようですが 周囲で「さいきん黒髪はやっているよね〜」という話は聞いたことがありません。 私だけ?[2006/09/07 01:26:44]