ヤオ族女性の長い髪は長寿と豊かさの象徴 |
http://www.asahi.com/international/asiamachi/TKY200511300204.html 桂林北部の竜勝各族自治県にある瑶(ヤオ)族では、 女性の長い髪は長寿と豊かさの象徴とされているそうです。 黄洛寨という地区に住む400人のうち、 髪の長さが1メートル以上の女性は60人余りだそうです。 単純計算では、女性200人のうち、3割が髪の長さが1m以上ということになります。 (朝日新聞の記事より)[2005/12/18 23:01:45]
泣く子も黙る大晦日、皆様はいかがお過ごしでしょうか。 先日テレビでヤオ族の特集を見ました。 女性たちの美しい光を放つ深い藍色の豊かな髪が、 一筋の乱れも無く優美に足元まで悠に流れ落ちる様は、 長い髪の美しさを誇った平安貴族の女性を思い出させます。 彼らの髪の手入れ方法で、気になったことがいくつかありました。 以下要点を箇条書きにまとめてみました。 ●ヤオ族では、トリートメントは米のとぎ汁を1週間発酵させたものを使うそうです。 それを髪全体に塗布し、しばらくおいてから洗い流すようです。 →米のとぎ汁の発酵液・・・まさに日本酒! 酒風呂に入る美容法に似てますよね〜 アルコール成分が頭皮の皮下組織の新陳代謝を活発化させて健康な髪が生えてくる・・・のでしょうか。 効果がありそうなので、安い日本酒でパッチテストしてみて試してみたいのですが、その勇気がない・・・(汗)。 ●女性たちは桶などですくった川の水を全身に浴びて髪を洗っていました。 その際、洗いながら濡れ髪を何度もつげ櫛(と思われる木製の櫛)でといていました。 →濡れ髪に櫛、はキューティクルを傷めるのでダメ、と思っていましたが・・・ ヤオ族の女性たちの艶めく美しい髪を見ると、そんなに髪を傷めるものではないのかな、と感じました。 ●女性たちは立ったまま、洗い髪を自然の風に吹かせて、1時間ほどかけて自然乾燥させてしました。 →自然乾燥は雑菌の繁殖やら水分に弱いキューティクルを傷めると思っていましたが・・・ あながち自然乾燥も髪を傷めないのかもしれません。 そうはいってもヤオ族の暮らす広東省、雲南省は沖縄と同緯度の亜熱帯気候なので、 自然風はゆるい温風で髪を傷めずに早く乾くのかもしれません。 ●髪油は使わないそうです。 →髪油を使わなくても、しっとりとして艶やかなコシのある長い髪を維持できるというのは、 やはりそれ以外の手入れが行き届いているせいなのでしょうか。 ・・・結論としては、ヤオ族の女性たちのように、過敏にかつ神経質に髪の手入れをしなくても、 充分に髪を健康に美しく長く伸ばせる、という新発見でした(と思います)。 ただ、ヤオ族のDNAそのものに美髪の遺伝子が組み込まれていたり、 ヤオ族の食生活そのものに髪を美しくする決定的要因があるとしたら、 ヤオ族のような美髪を目指そうとしても到底無理、ということになってしまうのですが。。。 そうはいっても、少なくとも、「濡れ髪に櫛、長時間の自然乾燥、髪油なし」でも、 充分美しい髪は維持できるという素朴な驚きは事実です。 パーマやカラーはもちろんのこと、化学合成された洗髪洗剤や整髪料を使用したり、シャギーや髪すきをしない、 などの人工的なダメージを受けていない非常にアナログな生活(独特の習俗)だからこそ、 ヤオ族の無垢の髪はその純な美しさを光のように放っているのかもしれません。 話がそれてしまいましたが・・・ あまり神経質に髪の手入れにこだわらなくても大丈夫かな、と安堵しました。 とは言っても、髪に大敵な「摩擦・熱・紫外線」はある程度防ぐという大原則は守りながら、 大らかな気持ちで髪をケアしよう、とヤオ族のお陰で決意新たにしたところです。
[2005/12/31 08:54:42]