「ロングへアアート」小説・物語に作品掲載していただきました。 |
「ロングヘアアート」小説・物語にオリジナル小説「ある女王へのレクイエム」 を掲載していただきました。主人公ケーテは黒髪ロングヘアで最終的には身の丈 に達しているという設定です。おとぎ話風な語りですがちょっと悲しいお話です。 感想などお聞かせいただけたらうれしいです。[2005/11/09 00:39:09]
ヒロインのケーテは最終的に身の丈まで髪が伸びるという設定が素晴らしいです。 黒髪は夜空と同じ色、月の光を受けて輝く黒髪、と夜に見る黒髪の美しさを称える表現が いくつも現れて、読んでいてにっこりしてしまいました。 黒髪が虐げられる国で辛い思いをしていながら、自分の陰口をたたく人を含めた国民を 守るために命を捨てるケーテの姿が印象的です。[2005/11/20 23:55:26]
ご感想ありがとう存じます。 この小説にはいくつかの隠し要素があって、種明かししますと、 黒髪が不吉と言われる国=現代日本の流行の髪形以外がバッシングされる現状 何も出来ないケーテが命を捨てて国を守る=仏教説話の「焚き火に身を投じた兎」 に取材しています。(三匹の動物が行き倒れを救おうとするが兎だけはなにも出来ず、 「わが身を食べてください」と焚き火に身を投じる話) また「なにもできない」と再三書いているケーテ辺境伯/女王は以外と意思の強い人物 だと思っています。孤独でも、心身が虚弱でも、自分が「美しい」と思ったもの= 黒髪は堂々と見せ、最後には惨い判断を自ら下すのですから。 もう一つ裏話をすると、盟友セーラだけは後から考えた人物です。 あまりにも孤独な(忠誠誓う家臣は居たでしょうが、それはあくまで辺境伯/女王として の彼女に、つまり血統上ただしい地位にある人物に対しての忠誠です)主人公の最後に 一人位は心から悲しんでくれる人が居ないとあまりにも哀れだと思って考えました。 服装などは自由に想像していただいて結構なのですが、私のイメージでは、 銃器発明以前の軍備、ルネッサンス期の服装、正装は北欧の民族衣装風です。
[2005/11/21 07:18:29]