イスラム教では女性の髪は「美しいもの」という位置づけ 


タイトル&名前: wind    URL

 サッカーのワールドカップアジア最終予選のイラン戦を見ていました。
現地テヘランで応援している日本人女性も、現地の習俗に従ってスカーフで髪を覆っている
(在イラン日本大使館の要請)ことを知り、調べてみました。
 コーランには「あなたの美しいところを見せないように」(24章31節;URL参照)
という教えがあり、これに従って、イスラム教徒の女性は髪を見せないのだそうです。
美しい髪を見れないのは残念ですけど、
教義として髪を美しいものと位置づけているのは興味深いです。
さらに言えば、イスラム教では誘惑することが罪であり、
髪や胸を見せないのはそのためなのだそうです。
 西洋文明は、髪をはじめとする女性の美しい部分を見せることを是とするのと好対照です。
東アジアはイスラム圏ではありませんが、
伝統的には美しい部分はあまり見せない文化(儒教?)ですね。
でも日本は、平安時代、男性に顔さえ見せない姫君も、髪だけは見せていたので、
イスラム教の発想とはちょっと違います。
 なお、イスラム教徒の女性の全員が髪を隠すわけではないです。
   

[2005/03/26 01:42:42]


タイトル&名前: 郷に入りては・・・? イロコ   

そーですねー
同じ一夫多妻でも
妻・妾に優先順位をつけてもよかった平安時代と
妻たちは平等にしなければならないイスラム教とでは微妙に違いますねー。
あと日本というか儒教文化圏は女性に性欲があることを認めていない(お人形?丸太棒?)
ようなところがありましたが、
(『子どもの文化人類学』から得た知識によれば)
イスラム教では人間の欲望(性欲を含む)は男女ともに神から与えられたもので、
抑えようと思っても抑えられるものではないとしていて、成熟した異性の姿をみると
必ずや性的に興奮すると信じられている(から姿を隠し、接触を避ける)
という違いがありますねー。
この教えは一片の真実を語っているとは思いますが、
信仰するとなると、ちょっと、ねぇ・・・。
ブルカ(スカーフ、ベール)をかぶることには、
砂漠のような苛酷な風土において
防寒・防塵・防紫外線(?)といった物理的な利点や、
(没個性・悪平等というと言葉はよくないですが)
容姿を比較されずにすむ安心感(髪がちゃんとセットできずとも隠せばわからない、みたいな)
といった心理的な利点もあると思いますが、
そういう判断でかぶるなら、もはやイスラム教ではなく自分教・・・。
ところで、
「コーラン」の24章31節には「髪」という言葉は出てこない(あくまでも解釈)ので、
出てくる(それに近い)ところを挙げてみると、
   
「アッラーがお望みなら、あなたがたは、安心して必ず聖なるアスジトに入り、
あなたがたの頭を剃、(髪を)短く刈り込んで(ハッジやオムラを全うする)」
(48章27節)
   
「もしかれが止ないならば、われは前髪でかれを捕らえるであろう、
嘘付きで罪深い前髪を。」
(96章15・16節)                 (宗教法人日本ムスリム教会 2002)
   
はあ・・・。
何だか意味がわかりません。
男性信者のことを言っているのかもしれませんが、
とにかく髪はないほうがいいようですから、
女性の髪を美、とするのはある種のダブルスタンダードでしょうか・・・?
48章のほうについていえば、
仏教の出家者と似ています。
平安時代の尼はある程度年齢がいっていたり2度目の出家の際には
坊主頭にしました。
ある中央アジアのイスラム教の民族では
聖地へ巡礼にいくのは45歳くらいからで、
その頃には時間的にも経済的にも余裕があるからなのですが、
女性は装飾をやめるそうです。
髪を刈るかはわかりませんが。
ちなみにその民族では女児は小学生くらいまで坊主頭にします。
ですが、これは美しい髪が生えるようにするためだそうです。
   
(よろしければマイ・フェア・ロングヘアレディの「髪と誘惑」もご参照ください。)
   

[2005/03/27 03:20:53]


タイトル&名前: wind   

> 「コーラン」の24章31節には「髪」という言葉は出てこない(あくまでも解釈)
はい、その通りです。でも、スカーフ等で髪を隠すのはイスラム圏で広く行われていますから、
「美しいところ」に髪が含まれるとするのは正統的な解釈だと思います。
   
> 日本というか儒教文化圏は女性に性欲があることを認めていない
そうかなぁ。むしろそれは明治維新以降のキリスト教文化の影響であって、
アニミズムの伝統を持つ日本人は元々は、性に対してはおおらかだった
といいますけど?陽石や陰石なんかをまつって子孫繁栄・豊穣を祈る伝統を持つ
地域・神社は多いし、女性向けの枕絵も古くからあって、
嫁入り道具だったみたいだし・・・、
ってだいぶサイトのテーマから外れたからこれくらいにしておきましょう。
   

[2005/04/06 21:40:49]


タイトル&名前: アリフ・ライラ・ワ・ライラ イロコ。   

> アニミズムの伝統を持つ日本人は元々は、性に対してはおおらかだった
> といいますけど?陽石や陰石なんかをまつって子孫繁栄・豊穣を祈る伝統を持つ
> 地域・神社は多いし、
民俗学的レベルではね。(女性向けの枕絵って!?)
宗教・道徳・あるべき規範ではどうか・・・
明治以降という指摘は確かに正しいかもしれませんが、
キリスト教だけなのでしょうか?
   
さっき『アラビアンナイト』(東洋文庫、前嶋信次訳)を
中途半端なところからちょっと読んでみて、
女性の髪の描写を見つけました。
第二十二夜、ハサンの従姉妹(花嫁)の姿:
「丈なす黒髪のはしは下に垂れるにまかせましたが、
その黒く長いことはしだれおの秋の夜長にもくらぶべき有様で・・・」
(つづく・・・?)
   

[2005/04/06 22:51:31]
 


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