確かに、髪のボリュームを減らし、シャギー・レイヤーにした髪型が大流行しています。でも、「重い」というより「落ち着いている」とも言えるし、長くてボリュームがある方が「ダイナミック」で「存在感がある」とも言えると思います。
そもそもロングヘアは、日本人の黒髪の美しさそのものを表現する髪型ですから、その髪の存在感を減らすのは、ロングヘアという髪型と矛盾します。髪が軽いのがいいのでしたら、ベリーショートが一番になってしまいます。
シャギー・レイヤーの最大の問題点は、枝毛・切れ毛を大量発生させるカット法だということです。シャギー・レイヤーは剃刀で髪を斜めに削っていく美容師が多いんです。だから、美容院で毛先をシャギー・レイヤーにして貰ったら枝毛・切れ毛が大量発生した、という話をたくさん聞きます。髪の美しさそのものが大切なロングヘアで枝毛・切れ毛は大敵ですから、毛先のカット法は、髪を傷めないシンプルなカットが一番ではないでしょうか?
毛先が軽い、という見た目を重視する人もいますが、枝毛で傷みまくっている不揃いな毛先は見ていて悲しなってしまいます。
ロングヘアならむしろ、髪のボリューム感を誇っていいと思います。シャギー・レイヤーで毛先が細っているロングヘアよりも、毛先までたっぷりボリュームのあるロングヘアの方が魅力的だと思います。ワンレングス(この場合は、毛先をまっすぐに切り揃えた、という意味)の髪には鏡のような輝きがある、という言葉もあります。毛先まで艶やかに輝く黒髪は、シャギー・レイヤーでは決して表現できない美しさを備えていると思います。
さらに、毛先を空くと、三つ編みにしたときにはねる毛が大量に出ます。シャギー・レイヤーにしないのか聞かれたとき、
「三つ編みしたとき髪がぴこぴこ出るから」
と言って相手を納得させた人もいます。
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[2003/08/23]