カラーリングで染めた髪を元の黒髪（または生来の茶色い髪）に戻すとき、一般的には次のようなやり方があります。
（１）ヘアカラーで何度かに分けて少しずつ髪を黒くしていく； 美容師がこれを勧める場合が少なくありません。しかし、カラーリング剤を何度も使いますから髪が傷みます。
（２）ヘアカラーで一度に髪を黒くする； これも美容師お勧めです。別の色にしたいとき、黒のカラーリングなら次に色を変えることが比較的容易だからです。しかし、あくまでヘアカラーとしての色の一種であって、茶髪にするのと同じですから、髪が傷みます。
（３）茶髪部分はそのままで髪を伸ばしていく； 悪くありません。ただし、茶髪部分は傷んでいますし、今後も傷みが進行していく可能性があります。
（４）黒髪戻しで一度に髪を黒くする； 悪くありません。カラーリングとは異なり脱色過程がありませんから、髪の傷みは少ないです。茶髪にしたことで破壊されたメラニン色素の空孔に色持ちの良い色素を入れることで髪の傷みが減る効果があるという説もあります。第33回アンケートの結果から、黒髪戻しをした方が髪の状態は良くなる可能性が指摘されています。
（５）ヘアマニキュアを使う； 悪くありません。ヘアマニキュアは髪の内部には作用しませんから傷みは少ないです。ただし、色落ちしやすいので、頻繁にヘアマニキュアの必要があります。
（６）ブラックヘナを使う； カラーリング剤を配合したものはヘアカラーと同じで髪が傷みます。カラーリング剤ではなく、インディゴや藍を配合したものは安全とする人がかなりいて、悪くないと思います。ただし、ヘアカラーではありませんので、色持ちのよさを期待すべきではありません。