精神性疾患を持っておられる方への対応

 精神性疾患を患っておられる方は人口の数%いるそうです。実際、ロングヘアマガジンのメンバーやリンク先のサイト主催者の女性で、自分は精神性疾患治療中だと告白しておられる方は何人もいらっしゃいます。また、心の病気の特性として、診断・治療を受けていない隠れ患者も多いはずです。若い女性に現れることの多い精神性疾患もあるそうです。

 症状は様々です。

 簡単なこともできなくなって好きだった趣味も楽しめないもの、自分を肯定できず自殺願望にとりつかれてしまうものがあります。それまで深く信頼していた人をちょっとしたことをきっかけに激しく攻撃し始めたり、自分の良い面と悪い面を使い分けて相手をコントロールしようとして、周囲の人たちを傷つけるものもあります。

 鬱病の人に不用意な励ましや慰めは自殺を招くことがあります。「深い悲しみも時が解決してくれる」という慰めも、鬱病の人にはとても辛い言葉だということです。生半可な知識でのアドバイスが相手の辛さを倍増させることもあります。不眠症というのは、どんなに体が疲れていても眠れないものだそうです。

 さらに難しいのは、同じ病気の人でも、されて嫌なことは皆さん違うし、その日の病状によって気分が変わるということです。ですから、その人をよく知らない人やネット上に表現されているその人の人格しか知らない人が不用意にその人の心の中に踏み込んで病気を悪化させてしまう危険性があります。

 病気と向き合えるのは本人だけです。治療できるのはお医者さんだけです。ケアできるのは一緒に暮らしている家族や彼氏、そして親しい友人達だけです。医者でも家族でもないぼくたちは、適度な距離を保って接し、温かく見守る、というのが基本だと思います。

 ぼくも専門家ではありませんので、正しい対応ができていない可能性があります。精神性疾患治療中のメンバーの方で、何か配慮して欲しいことがあれば遠慮なくお知らせ下さい。もちろん、ご自分の抱えておられる病気等を申告する義務は全くありません。

 ネットで情報発信をする(書き込みをする)のは自己責任というのが大前提ですので、ご理解お願いします。

 ネットの性質上、誰が精神性疾患を持っておられるのか、誰が身体障害者なのか分からないのが普通ですし、心身の障害を隠してコミュニケーションを楽しめるのがネットのいいところでもあります。あまり気を使いすぎて書き込みがしにくくなったり、文章が硬くなったりするのも逆効果ですので、気は使うけど気を使いすぎず、というバランスでいきたいと思います。

参考:Dr 林のこころと脳の相談室


ロングヘアマガジン